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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):サイゼリヤ、トレファク、三協立山など

トレファク <日足> 「株探」多機能チャートより

トレファク<3093>:1506円(-324円)
大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は10.3億円で前年同期比34.8%増となり、上半期業績予想は従来の12.1億円から13.9億円、同38.4%増に上方修正。年間配当金計画も従来の21円から23円に引き上げている。ただ、業績の上振れ期待は十分に織り込まれていたとみられ、足元の株価も高値圏で推移していた。上半期のみの上方修正であり、修正幅は想定より小幅との見方から、出尽くし感が強まる展開になっている。


セラク<6199>:1612円(+104円)
大幅反発。前日に23年8月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の14.2億円から19.3億円、前期比2.2倍の水準にまで引き上げ。エンジニアの稼働率が改善傾向となったほか、販売費および一般管理費の削減なども進んだもよう。業績連動配当を導入していることで、今後は配当金の引き上げも想定されるところ。上半期までの推移から上振れ自体は想定線とみられるが、修正幅は想定以上との評価が優勢に。


サイゼリヤ<7581>:4085円(+485円)
大幅続伸。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は35.7億円で前年同期比3.4倍となっている。3-5月期も26.6億円で同2.4倍と高水準が継続の形に。市場予想もやや上回ったものとみられる。仕入原価の上昇は響いたものの、国内既存店の好調に加えて、販管費の低減なども進んだもよう。通期予想61億円は据え置いているが、過度な下振れ懸念などは後退する状況とみられる。


三協立山<5932>:926円(+132円)
大幅反発。前日に23年5月期の決算を発表、営業利益は26.7億円で前期比29.4%減となり、従来計画の37億円を大きく下振れる着地に。ただ、第3四半期累計で10.8億円、前年同期比60.8%減と進捗が極めて低水準であったことから、下振れ着地に大きなサプライズはないもよう。一方、24年5月期は60億円で前期比2.2倍と急回復見通しを示しており、想定以上の収益水準としてポジティブなインパクトにつながっている。


ソニーG<6758>:13090円(+640円)
大幅反発。ゲーム事業の研究開発に重点投資、24年3月期に同事業の研究開発費として3年前比2倍となる約3000億円を投じると報じられている。グループ全体の4割を占め、事業別では最大となるもよう。ゲーム技術を磨き、「複合現実」などの新市場で競争力を高める方針のようだ。成長分野への重点投資の方向性をポジティブに評価する動きが優勢。なお、ゴールドマン・サックス証券が投資判断を格上げしていることも本日は支援材料に。


NPC<6255>:536円(+18円)
大幅に4日ぶり反発。23年8月期第3四半期累計(22年9月-23年5月)の営業利益を前年同期比8.5%減の4.66億円と発表している。売上高は米国太陽電池メーカー向け装置の計上などで33.1%増の53.84億円に拡大したものの、売上原価が膨らみ減益となった。通期予想の営業利益は前期比6.1%増の6.58億円で据え置いた。第2四半期累計(2.24億円)に比べ第3四半期累計の利益が大幅に増加したことが好感されているようだ。


FRONTEO<2158>:753円(+44円)
大幅に反発。新規AI創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory」事業を開始すると発表している。FRONTEOの創薬研究者が自社開発のAIエンジンやAIアプリケーションを駆使し、顧客の創薬研究の効率化・加速化・成功確率向上に貢献する解析と提案を継続的に行うサービスを提供する。標的分子・バイオマーカー探索やメカニズム解明、新たな適応症の提案、シーズの評価などの多様な顧客ニーズに対応するとしている。


ACSL<6232>:1384円(+62円)
大幅に反発。エストニアのHepta Airborne社と欧州及び南米市場での送電線点検用途でのドローン導入に関する戦略提携覚書(MOU)を締結したと発表している。Hepta Airborne社は欧州や南米など18カ国でインフラ企業向けにAIを搭載したデータ管理プラットフォームを展開している。今後2年間で300台以上のドローンを送電線点検に加え、その他の点検用途で導入することを目指す。
《ST》

 提供:フィスコ

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