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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~こう着感が強まりやすく、中小型株での短期的な値幅取り狙いに向かわせよう~

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

12日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■こう着感が強まりやすく、中小型株での短期的な値幅取り狙いに向かわせよう
■双葉電子、24/3予想 営業損失 ▲12億円
■前場の注目材料:自社株買い過去最高、先月3.2兆円、東証通知受け


■こう着感が強まりやすく、中小型株での短期的な値幅取り狙いに向かわせよう

12日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。9日の米国市場はNYダウが43ドル高、ナスダックは20ポイント高だった。来週に連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、積極的な売買は手控えられた。NYダウは前日まで3日続伸、利益確定の売りも出やすく一時マイナスに転じる場面があったがプラス圏を回復。ナスダックは上げ幅を縮めるも、好材料が出た銘柄を中心に買いが続いた。シカゴ日経225先物は大阪比125円高の32325円。円相場は1ドル139円40銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まりそうだ。今週は米国でFOMCのほか、CPIなど重要な経済指標の発表を控えていることから、結果を見極めながらの展開を余儀なくされやすく、こう着感が強まりそうである。ただし、先週は週半ばに売られる場面が見られたものの、週後半にかけて強い相場展開だった。ボリンジャーバンドの+1σ水準を支持線としたリバウンドのなか、バンドに沿った上昇トレンドは継続しそうだ。

また、先週のSQは買い越しとなり、SQ値は32000円を上回ったことから、同水準での底堅さは意識されやすい。海外投資家による日本株選好の流れは継続しているため、こう着感が強まる局面においては、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。また、日銀の植田総裁は9日、金融緩和の出口戦略に向かう局面で上場投資信託(ETF)を持ち続けることも「1つの選択肢だと考えている」と述べた。先週半ばにはETFの処分についての議論に関する報道で売り圧力が強まる場面も見られていただけに、買い戻しの動きにも向かわせそうだ。

物色の流れとしては指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均を下支えする格好になりそうだが、こう着感が強まってくる局面においては、個人主体の売買が中心になりやすい。そのため、中小型株での短期的な値幅取り狙いに向かわせそうだ。また、米国ではテスラの上昇が目立っていたことから、EV関連への物色も意識されやすいだろう。


■双葉電子、24/3予想 営業損失 ▲12億円

双葉電子<6986>は未定と指定は2024年3月期業績予想を発表。売上高は560億円、営業損益は12億円の赤字を見込んでいる。業績予想の前提とする為替レートは、1ドル当たり130円としている。特別転進支援制度を実施することを決議したほか、特別損失の計上を発表。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(32265.17、+623.90)
・NYダウは上昇(33876.78、+43.17)
・ナスダック総合指数は上昇(13259.14、+20.62)
・1ドル=139.40-50円
・シカゴ日経先物は上昇(32325、大阪比+125)
・SOX指数は上昇(3524.97、+10.65)
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続


・自社株買い過去最高、先月3.2兆円、東証通知受け
・ゼレンスキー氏反攻認める、米、ダム決壊前、爆発検知
・立民、内閣不信任案検討、首相、解散の是非判断へ
・トランプ氏、核機密自宅に、37件で起訴
・認知症新薬、正式承認を支持、米諮問委


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 5月国内企業物価指数(前年比予想:+5.6%、4月:+5.8%)

<海外>
・特になし
《ST》

 提供:フィスコ

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