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【市況】株価指数先物【寄り前】 OP権利行使価格3万2250円を挟んだ、3万2000円~3万2500円の推移を想定


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 32250 +50 (+0.15%)
TOPIX先物 2229.0 +9.5 (+0.42%)
シカゴ日経平均先物 32325 +125
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 9日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。翌週に米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催に加え、消費者物価指数などの経済指標の発表を控えて模様眺めムードが強かったが、そのなかでハイテク株が買われた。個別ではテスラ<TSLA>の上昇が目立っており、ゼネラル・モーターズ<GM>が自社のEV向けに同社の急速充電器を適応させると発表したことが好感された。S&P500業種別指数は自動車・同部品、ソフトウエア・サービス、ヘルスケア機器・サービスが上昇した一方で、素材、運輸、不動産がさえない。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比125円高の3万2325円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは、日中大阪比60円安の3万2140円で始まり、直後に付けた3万2110円を安値に切り返し、3万2300円~3万2440円辺りのレンジで推移。米国市場の取引開始後に3万2490円まで買われたが、買い一巡後はこう着感が強まり、3万2240円~3万2400円辺りでの保ち合いを経て、3万2250円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国では積極的な売買が手控えられるなか、ハイテク株主導による底堅い値動きだった。この流れを受けて、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均株価を下支えする展開が見込まれる。FOMCの結果待ちのなかで積極的にトレンドを取りに行く動きは期待しづらく、押し目狙いでのロング対応に向かわせよう。

 先週の日経225先物は、週半ば以降のリバウンドにより、ボリンジャーバンドの+1σ水準からの反転を見せており、これまでの+1σと+2σの切り上がりに沿ったレンジ推移を継続している。また、SQ値は3万2018円38銭だったこともあり、3万2000円辺りが支持線として意識されやすい。そのため、オプション権利行使価格の3万2250円を挟んだ、3万2000円~3万2500円処での推移を想定する。なお、ボリンジャーバンドの+1σは3万1790円、+2σは3万2790円辺りまで切り上がってきており、3万2250円処で底堅い値動きを続けるようだと、3万2250円~3万2750円辺りにレンジが切り上がる可能性は意識しておきたい。

 9日のVIX指数は13.83と前日の13.65から上昇したが、一時13.50に低下する場面があった。また、短期VIXは11.59だったが、一時8.84まで低下し、4月以降の10.00-15.00辺りのレンジ下放れており、リスク選好が強まりやすいだろう。

 先週のNT倍率は先物中心限月で14.50倍だった。いったんは、ボリンジャーバンドの+1σを下回ったものの、その後は+1σ水準での底堅さが見られている。引き続き22年8月高値の14.58倍が意識されるほか、これを上回ってくるようだと、21年2月高値の15.68倍に向けてNTロングが入りやすいとみておきたい。

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