【材料】Abalance---3Q大幅な増収増益、太陽光パネル製造事業・グリーンエネルギー事業が引き続き業績を牽引
Aバランス <日足> 「株探」多機能チャートより
Abalance<3856>は15日、2023年6月期第3四半期(22年7月-23年3月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比196.2%増の1,648.24億円、営業利益は99.82億円(前年同期は7.23億円の利益)、経常利益は111.33億円(同4.86億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純利益は同447.4%増の42.49億円となった。
第3四半期累計期間においては、太陽光パネル製造事業、グリーンエネルギー事業が引き続き、連結業績を牽引している。太陽光パネル製造販売を営むベトナムのVSUN社において、欧米市場向けのパネル販売が、想定を超えて好調に推移した。利益面においても、世界的なインフレに伴う部材価格や商品輸送費等の高騰化に対する価格転嫁、コンテナ運賃の低下等を主な要因として、利益率の改善が一層顕著となった。また、営業外収益として、明治機械を主な対象とする持分法による投資利益、太陽光パネルの海外輸出に伴う為替差益が収益を押し上げた。
Abalanceは、通期連結業績予想(2023年6月期)について、2023年5月9日に当期3度目の上方修正を発表。ベトナムの第4工場が2023 年1月より本格稼働し、VSUN社は個別受注生産で、第4工場の稼働に伴う商品出荷の態様として生産着手から出荷までにリードタイムがあるため、当該出荷分の一部はAbalance連結業績の第4四半期以降の計上を予定している。
また、「中期経営計画(2022-24)」については、VSUNの業績が極めて好調に推移している状況を受けて、当該計画の最終年度に当たる2024年6月期の目標値につき、2023年10月完成予定のセル工場(フェーズ1)稼働に伴う利益率改善の影響に関して、合理的な将来見通しが可能となった時点で、改めて目標値の見直しを行う予定としている。
《SI》
提供:フィスコ