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【市況】【↑】日経平均 大引け| 小反発、積極的な買い材料に欠け上値は重い (1月27日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  27428.41
高値  27452.67(09:05)
安値  27326.91(10:24)
大引け 27382.56(前日比 +19.81 、 +0.07% )

売買高  11億0287万株 (東証プライム概算)
売買代金  2兆6987億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は19円高と小反発、後場にかけ一進一退が続く
 2.NYダウは上昇も米インテル決算不振で警戒感も強まる
 3.日経平均は2万7400円台の水準では上値抑えられる
 4.業績の上方修正と株式分割を発表した信越化が値を上げる
 5.東エレクやレーザーテク、アドテストなど半導体関連が安い

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比205ドル高と5日続伸した。米GDPが市場予想を上回ったため、景気後退懸念が緩和し買いが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は小反発。積極的な買い材料に欠け、上値が重いなか方向感に欠ける展開が続いた。

 前日の米株式市場では、NYダウは5日続伸。テスラ<TSLA>の上昇などでハイテク株が買われた。ただインテル<INTC>の決算は冴えず、時間外取引で同社株が下落した。この流れを受けた東京市場は、朝方値を上げてスタートし90円高まで上昇する場面があった。しかし、日経平均の2万7400円を超える水準では高値警戒感も強く一時マイナス圏に転じるなど、上値の重い展開となった。後場は様子見姿勢が強まり一進一退が続いた。1月の東京都区部の消費者物価指数(CPI)が生鮮食品を除き前年同月比4.3%上昇となったことも日銀の金融政策修正に向けた思惑を呼んだ。銀行や鉄鋼株が値を上げたが、半導体関連や海運株などが値を下げた。

 個別銘柄では、前日の決算発表で業績上方修正と株式分割を発表した信越化学工業<4063>が高く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>がしっかり。日本製鉄<5401>やJFEホールディングス<5411>が値を上げた。日本電産<6594>が反発し、トヨタ自動車<7203>やソニーグループ<6758>が買われた。キーエンス<6861>やファナック<6954>、安川電機<6506>も高い。
 半面、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>が値を下げ、ソフトバンクグループ<9984>やオリエンタルランド<4661>が軟調だった。外資系証券の格下げで日本郵船<9101>や商船三井<9104>が売られた。東邦チタニウム<5727>やダブル・スコープ<6619>が安く、HOYA<7741>や日東電工<6988>が売られた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、信越化 <4063>、安川電 <6506>、日電産 <6594>、ソニーG <6758>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約82円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433>、アドテスト <6857>、テルモ <4543>、オリンパス <7733>、アステラス <4503>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約49円。

 東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)銀行業、(2)鉄鋼、(3)電気・ガス業、(4)保険業、(5)化学。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)精密機器、(3)医薬品、(4)鉱業、(5)食料品。

■個別材料株

△イオレ <2334> [東証G]
 DEA社とWeb3事業で戦略的パートナーシップ締結。
△出前館 <2484> [東証S]
 次世代ドローンスタートアップのエアロネクストと業務提携。
△信越化 <4063> [東証P]
 業績及び配当予想の上方修正と1→5の株式分割を好感。
△日シス技術 <4323> [東証P]
 23年3月期配当予想を7円増額修正。
△ナノキャリア <4571> [東証G]
 アクセリードとmRNA医薬品で包括的協業へ。
△インパクト <6067> [東証G]
 1株4500円でMBO実施。
△トラースOP <6696> [東証G]
 加賀電子 <8154> [東証P]に電力削減ソリューションを提供。
△ミナトHD <6862> [東証S]
 野心的な中期計画を評価。
△ナイガイ <8013> [東証S]
 日証金が品貸料の最高料率10倍の臨時措置。
△桜島埠 <9353> [東証S]
 第3四半期営業利益が計画上回り期末配当予想を増額修正。

▼邦チタ <5727> [東証P]
 10-12月期(3Q)経常は22%減益。
▼ペガサス <6262> [東証P]
 10-12月期の大幅減益をネガティブ視。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)河西工 <7256>、(2)ローランド <7944>、(3)ニチモウ <8091>、(4)アーレスティ <5852>、(5)マーケットE <3135>、(6)Gunosy <6047>、(7)コーア商HD <9273>、(8)ヨシムラHD <2884>、(9)ネクステージ <3186>、(10)フロンティM <7038>。
 値下がり率上位10傑は(1)ペガサス <6262>、(2)邦チタ <5727>、(3)JPHD <2749>、(4)JIA <7172>、(5)ゴールドクレ <8871>、(6)大阪チタ <5726>、(7)RPA <6572>、(8)SMK <6798>、(9)クロスキャト <2307>、(10)一工薬 <4461>。

【大引け】

 日経平均は前日比19.81円(0.07%)高の2万7382.56円。TOPIXは前日比4.26(0.22%)高の1982.66。出来高は概算で11億0287万株。東証プライムの値上がり銘柄数は916、値下がり銘柄数は822となった。東証マザーズ指数は770.96ポイント(6.32ポイント安)。

[2023年1月27日]


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