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【市況】27日の株式相場見通し=反発か、米リセッション懸念後退で強気優勢

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 27日の東京株式市場は根強い買いが広範囲に広がり、日経平均株価は反発に転じそうだ。ただ上値を積極的に買い進む動きは見込みにくく、上げ幅は限定的となる可能性がある。前日の欧州株市場は主要国の株式市場を除き総じて高かったほか、米国株市場でもリセッション懸念が後退するなか、NYダウ、ナスダック総合株価指数いずれも上昇した。この日は朝方発表された22年10~12月期のGDPが事前のコンセンサスを上回り、米経済に対する不安が緩和され株式市場に追い風となった。電気自動車大手のテスラ<TSLA>が決算発表を受け急騰したことも、全体相場を強気に傾ける背景となっている。東京市場では、前日に日経平均が5日ぶりに反落したが、下値では押し目買いが活発で下げ幅はわずかにとどまった。欧米株高を受け、きょうは再び上昇指向を強めそうだが、来週にFOMCを控えるほか、国内企業の決算発表も本格化することで、目先ポジション調整の売りも想定されるところ。日経平均2万7000円台半ばでは戻り売り圧力も意識され上値は重そうだ。

 26日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比205ドル57セント高の3万3949ドル41セントと5日続伸。ナスダック総合株価指数は同199.056ポイント高の1万1512.413だった。

 日程面では、きょうは1月の都区部消費者物価指数(CPI)が発表されるほか、3カ月物国庫短期証券の入札も予定される。海外では12月の米個人所得・個人支出(PCE)、1月のミシガン大学米消費者態度指数(確報値)、12月の米仮契約住宅販売指数など。

出所:MINKABU PRESS

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