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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 2万7500円水準でこう着想定も、FOMCを控えショートカバーが入りやすい


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 27500 +120 (+0.43%)
TOPIX先物 1987.5 +6.0 (+0.30%)
シカゴ日経平均先物 27500 +120
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 26日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。朝方発表された10-12月期の米実質国内総生産(GDP)は前四半期から減速する一方、伸びが市場予想を上回ったことで、米経済のソフトランディングへの期待が高まった。また、増産する方針を示したテスラ<TSLA>が10%を超える上昇となり、ハイテク株全般に買いが波及。マイクロソフト<MSFT>が3%を超える上昇となったほか、前日の取引終了後に1-3月期見通しが予想に届かず時間外で売られていたラムリサーチ<LRCX>が2%近い上昇を見せた。S&P500業種別指数は自動車・同部品、エネルギー、メディアが上昇した一方で、電気通信サービス、食品・飲料・タバコ、家庭用品・パーソナル用品が下落。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比120円高の2万7500円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中大阪比10円安の2万7370円で始まり、その後は2万7360円~2万7440円辺りのレンジで推移。米国市場の取引開始後にはレンジを上放れ、一時2万7510円まで買われた。買い一巡後は2万7330円と下げに転じる場面もあったが、終盤にかけてリバウンドが強まり、2万7500円とナイトセッションの高値圏で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開が見込まれる。日経225先物は75日移動平均線が支持線として機能するなか、切り上がる5日線に沿ったリバウンドを見せてきた。75日線を上放れ5日線が支持線として意識されるなか、オプション権利行使価格の2万7250円~2万7500円でのレンジ推移が見込まれる。

 27日の米国では12月の個人所得や個人消費支出(PCEデフレーター)、1月のミシガン大学消費者態度指数確報値の発表が予定されている。翌週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、週末要因もあって積極的な売買は手控えられる可能性がある。そのため、買い一巡後はこう着感が強まりそうだ。

 また、決算発表が本格化するなか、時間外取引ではインテル<INTC>が予想を下回る決算が嫌気され、時間外取引で8%を超える下落で推移していることも重荷となりそうだ。一方で、国内では信越化学工業 <4063> [東証P]の決算が評価される可能性があり、主要企業の決算反応に振らされやすいだろう。

 基本的には2万7500円辺りでのこう着を想定するが、同水準での底堅さが意識されるようだと、FOMCを控えたショートカバーが入りやすく、オプション権利行使価格の2万7500円~2万7875円辺りまでレンジを切り上げてくる可能性がありそうだ。

 VIX指数は18.73に低下した。25日線に上値を抑えられる形状が継続しており、リスク選好に傾きやすい。NT倍率は先物中心限月で5日線と25日線が位置する13.80倍辺りでこう着しているが、円相場が1ドル=130円20銭台とやや円安に振れていることもあり、25日線突破を想定したNTロングに向かわせそうだ。


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