日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
12日の東京株式市場はリスク選好の地合いが続きそうで、日経平均株価は5日続伸する可能性が高い。仮に5日以上の続伸を記録した場合は、昨年7月13~22日に7連騰を記録して以来となる。前日の米国株市場ではアマゾン<
AMZN>が投資判断の引き上げを好感し一時5%超の上昇をみせるなど、大型ハイテク株の一群が総じて買い直されたことで投資家心理が改善、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上昇した。12月の米消費者物価指数(CPI)の発表を翌日に控えるなか、インフレ率が鈍化するとの見方が強まりFRBの金融引き締め長期化に対する警戒感が後退している。FRB高官などの発言から、次回FOMCでは政策金利の引き上げ幅が0.25%にとどまるとの思惑が強まったことも、強気優勢の地合いを後押しした。これを受けて東京市場でも主力株をはじめ広範囲に買いが広がり、日経平均は上値指向を継続しそうだ。ただ前日まで4日続伸し、この間に700円あまり水準を切り上げていることから戻り売り圧力も意識されやすく、上値は限定的となる可能性がある。
11日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比268ドル91セント高の3万3973ドル01セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同189.041ポイント高の1万931.671だった。
日程面では、きょうは12月の景気ウォッチャー調査、12月のオフィス空室率、11月の国際収支、1月の日銀地域経済報告(さくらリポート)など。海外では12月の米CPI、12月の米財政収支、12月の中国消費者物価指数(CPI)、中国卸売物価指数(PPI)、11月の豪貿易収支など。
出所:
MINKABU PRESS