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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 2万6500円辺りでの底固めを見極めつつ、2万6375円~2万6875円のレンジを想定


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 26520 +110 (+0.41%)
TOPIX先物 1904.5 +5.5 (+0.28%)
シカゴ日経平均先物 26525 +115
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 11日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。12月の米消費者物価指数(CPI)の発表を翌日に控えるなか、一段のインフレ減速が示されるとの期待から、先回り的な買いが入った。また、ボストン連銀のコリンズ総裁が1月31日-2月1日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で、0.25%の利上げを支持する方向に傾いている、との報道を受けて長期金利が低下。これが大型テック株や半導体株への追い風となった。S&P500業種別指数は不動産、小売、自動車・同部品、ソフトウエア・サービスが上昇した一方、電気通信サービス、家庭用品・パーソナル用品の2セクターが下落した。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比115円高の2万6525円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中大阪比60円安の2万6350円で始まり、寄り付きを安値に上昇に転じると、その後は2万6410円~2万6490円辺りでこう着。取引終盤にかけて米国市場が上げ幅を広げた流れに連動する形でレンジを上放れ、2万6520円とナイトセッションの高値で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好で、やや買い優勢の展開になりそうだ。ナイトセッションで節目の2万6500円に乗せてきたことにより、ショートカバーが入りやすいだろう。また、米長期金利の低下や為替市場では円相場が1ドル=132円40銭台と落ち着いているなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への買い戻しも意識されやすく、日経平均型優位の展開が想定されよう。

 東京エレクトロン <8035> [東証P]は前日までのリバウンドで、上値抵抗の25日移動平均線を上回ってきた。ファーストリテイリング <9983> [東証P]は上値抵抗の25日、75日線を捉えてきており、同線を突破してくるとリバウンド基調が強まりやすい。指数インパクトの大きさから短期のロングを誘い込むとみられ、日経225先物への支援材料になりそうだ。

 もっとも、2万6500円水準は年初から1000円程度のリバウンドになることもあり、いったんは達成感から持ち高調整の動きが入りやすい。また、米国ではCPIの発表を前に強い動きとはなったものの、VIX指数はボトム圏とはいえ若干ながら上昇していたこともあり、積極的にポジションを傾けてくる動きは限られ、リバランス中心のトレードになりそうである。

 まずは2万6500円辺りでの底固めを見極めつつ、オプション権利行使価格の2万6375円~2万6875円辺りのレンジを想定する。25日線は2万6795円辺りに位置しており、同線に接近する局面では、昨年12月の日銀の金融政策決定会合後の急落分を埋めてくる動きから、ショートカバーを強めてくる可能性もあるだろう。

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