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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):三菱自、東光高岳、BTMなど

ソニーG <日足> 「株探」多機能チャートより

ソニーG<6758>:10230円(+195円)
反発。経営者が選ぶ今年の有望銘柄において、同社が4年連続での首位になったと報じられている。ゲームや音楽、半導体、金融など幅広い事業を成長軌道に乗せている点が高く評価されているもよう。24年3月期の連結営業利益の市場予想の平均は今期予想比8%増の1兆2512億円になる見通し、目標株価は平均1万4800円で足元より約5割高いなどとも紹介されている。見直しの動きにつながっているもようだ。


三菱自<7211>:480円(-30円)
大幅反落。為替市場での円高進行が同社など自動車株の売り材料につながっている。日銀の長期金利変動許容幅拡大がサプライズとなって、為替相場でのドル安・円高傾向が進行しており、前日には一時130円割れ水準まで円高が進み、約7カ月ぶりのドル安・円高水準となっている。円安の進行を背景に昨年は大幅な株価の水準訂正を果たしているだけに、円高反転に伴う株価の反動安の流れも強まる形に。


東光高岳<6617>:1961円(+172円)
大幅続伸。政府は小型のEVを数分で充電できる高出力充電器の普及に乗り出すと報じられている。出力が高い機器の設置や取り扱いに関して適用している規制を2023年めどに緩和し、利用しやすくするようだ。EV導入の壁になっているとされる充電インフラを整備することで、普及に弾みをつける狙いとみられる。EV用急速充電器を手掛ける同社やモリテックスチールなどの買い手掛かり材料につながる形へ。


村田製<6981>:6517円(-71円)
続落。前日の米国株式市場ではアップルが3.7%の下落と大幅安になり、21年3月以来の時価総額2兆ドル割れとなっている。製品需要の弱体化を背景として、第1四半期にAirPods、Apple Watch、MacBookのコンポーネント数を減らすように、複数のサプライヤーに要請したと伝わっている。アップルサプライヤーの有力企業と位置付けられる同社などの売り材料にもつながっているようだ。


三菱UFJ<8306>:928.4円(+39.4円)
続伸。本日は銀行セクターが業種別で唯一のプラスサイドに。引き続き、日銀が長期金利の変動許容幅を拡大させたことをきっかけに、今後の緩和政策の修正が想定される動きとなっている。年末の報道では、日銀が消費者物価指数の上昇率見通しを前回から上方修正する検討に入ったとも伝わっている。24年度は従来見通しの1.6%から2%近くに引き上げる公算が大きいとされており、緩和修正への地ならしとも捉えられているようだ。


スマサポ<9342>:2889円(+139円)
急伸。昨年12月29日に上場し、上場2日目で公開価格(800円)の2.8倍の2250円で初値を付けたばかりの直近の新規株式公開(IPO)銘柄とあって、引き続き個人投資家を中心に買いを集めている。次回の東証グロース市場のIPOは今月26日としばらく間があることに加え、23年9月期の営業利益予想を前期比148.2%増の1.90億円としており、大幅増益見通しも買い人気の要因となっているようだ。


BTM<5247>:2524円(+500円)
大幅に3日続伸し、ストップ高。昨年12月27日に新規上場し、公開価格(1500円)を41.2%上回る2118円で初値を付けた。その後、利益確定売りに押される場面も見られたが、公開価格に接近する水準では買い戻しが入り、順調に上値を伸ばしている。DX推進事業を中核としており、テーマ性があるとみられているほか、23年3月期の営業利益予想を前期比128.5%増の1.57億円と見込むなど好業績見通しも改めて評価されているようだ。


DELTAーP<4598>:1215円(-57円)
反落。22年12月5日に発行した新株予約権のうち1400個(発行総数の14.73%)が権利行使され、14万株が交付されたと発表している。未行使の新株予約権は3149個。大量行使で将来的な株式価値の希薄化懸念が後退するとの見方から買いが先行。ただ、Delta-Fly Pharma株は22年12月23日の終値から一時30%超も上昇するなど短期間に急騰しており、高値警戒感から買い一巡後は伸び悩み、マイナス圏に沈んでいる。
《ST》

 提供:フィスコ

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