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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):安永、ライトW、助川電気

安永 <日足> 「株探」多機能チャートより
■安永 <7271>  747円  +60 円 (+8.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 安永<7271>が急動意。エンジン部品メーカーで、2次電池開発にも力を入れている。同社は14日取引終了後、23年3月期最終利益予想の修正を発表、従来見通しの8億5000万円から13億3000万円(前期は11億400万円の赤字)に大幅増額した。連結子会社である韓国安永の株式譲渡に伴う特別利益を計上するため。今回の上方修正に伴い一株利益は111円強となり、時価予想PERは6倍台まで低下している。これを受けて水準訂正高を見込んだ買いが集まった。

■ライトワークス <4267>  2,300円  +170 円 (+8.0%)  本日終値
 ライトワークス<4267>が急伸。14日取引終了後、2023年1月31日を基準日として1株を2株にする株式分割を実施すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げて株式の流動性を高め、より投資しやすい環境を整えるとともに、投資家層の拡大を図ることが目的という。

■助川電気工業 <7711>  1,393円  +80 円 (+6.1%)  本日終値
 助川電気工業<7711>が大幅高。熱制御技術に強い研究開発型メーカーで、原子力関連機器などで高い商品競争力を有するほか、核融合技術分野でも業界をリードしている。冬場の電力不足の問題などを背景に原子力発電所の再稼働に対する思惑が募るなか、関連有力株として市場の注目を集めている。同社株の人気化について、市場では「原発に否定的な立場をとる公明党が、条件付きながら原発のリプレース(建て替え)や運転期間の延長を容認する姿勢が一部で報じられているが、これが同社株の刺激材料となっているようだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。このほか、米エネルギー省が、次世代クリーンエネルギーとして期待される核融合エネルギーの研究でブレークスルーがあったと発表したことで、同関連株として改めて存在感が高まったという見方もあるようだ。

■ジェクシード <3719>  196円  +11 円 (+6.0%)  本日終値
 ジェクシード<3719>は上昇。14日の取引終了後に22年12月期単独業績予想の修正を発表。営業利益を2000万円から3300万円(前期連結9100万円の赤字)へ増額しており、これが好感されたようだ。前期から取り組んできた事業の再編やオペレーションの業務効率化により、販管費が圧縮されたことが寄与。売上高については6億8000万円から6億5200万円(同4億9500万円)へ引き下げた。直近発表した1~9月期決算は、売上高が4億9200万円、営業利益が4200万円だった。

■ムゲンエステート <3299>  513円  +27 円 (+5.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 ムゲンエステート<3299>は反発。14日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、営業利益を26億2400万円から29億7400万円(前期比27.0%増)へ、純利益を13億1400万円から15億5700万円(同22.0%増)へ上方修正し、17円としていた期末一括配当予想を20円(前期15円)へ引き上げるとしたことが好感された。不動産買取再販事業において収益性を重視した販売を強化し、売上総利益率は予想を上回って推移していることが要因。なお、不動産買取再販事業の大型物件の販売が翌期以降となったこと、不動産開発事業の開発物件や不動産特定共同事業の販売進捗に遅れが見られたことから、売上高は388億4700万円から304億1200万円(前期比10.4%減)へ下方修正した。

■クシム <2345>  455円  +19 円 (+4.4%)  本日終値
 クシム<2345>が大幅高。同社は、祖業の学習管理システムから業態転換し、提携戦略などを駆使してブロックチェーン技術領域を深耕している。それが功を奏し足もとの業績は回復色が鮮明だ。14日取引終了後に発表した22年10月期の売上高は前の期比横ばいの16億1600万円だったが、営業損益は1億9900万円の黒字(前の期実績は1億3400万円の赤字)と改善した。続く23年10月期は売上高が前期比41.6%増の22億8900万円、営業利益が同62.3%増の3億2300万円と大幅な伸びを見込んでいる。これを好感する買いを呼び込んだ。

■LAホールディングス <2986>  3,800円  +140 円 (+3.8%)  本日終値
 LAホールディングス<2986>は後場上げ幅拡大し新値追い。午後0時30分ごろ、22年12月期の期末一括配当予想を従来の175円から199円へ引き上げると発表したことが好感された。前期実績の132円に対しては67円の増配となる予定だ。

■太洋工業 <6663>  384円  +14 円 (+3.8%)  本日終値
 太洋工業<6663>が大幅続伸。この日、パワー半導体向けセラミックス基板に活用できるAIを搭載した外観検査システムを開発したと発表した。業績に対するポジティブな影響を期待した買いが集まったようだ。同社が実用化したAIシステムの学習機能を外観検査用ソフトに実装した。これまで判別が難しかったセラミックスのクラックや色ムラなどの欠陥検出に効果的で、誤検出も低減できるという。

■Jテック・C <3446>  2,505円  +85 円 (+3.5%)  本日終値
 ジェイテックコーポレーション<3446>が異彩を放つ上値追いで大相場の様相をみせている。前日まで6連騰でこの間に株価を33%も上昇させたが、きょうは更に上げ足を加速させ、前日比229円高の2649円まで買われる人気となった。同社は理化学研究所向けを中心にナノレベルでも最先端を行く超ハイスペックな超高精度X線集光ミラーを納入しているが、これが半導体露光装置世界首位のASMLの次世代露光装置に採用される可能性がある。また同社では「X線集光ミラーは半導体装置向けの一部材に過ぎないが、当社は元来装置メーカーとしての技術を持っており、それを生かして次世代半導体研磨装置の開発に成功し、問い合わせも多い」(会社側)という。同研磨装置はSiCやGaNなどを素材とした次世代パワー半導体の製造工程などで需要が期待される商品で、商談も進んでいるもようであり、今後中期的にパワー半導体分野のキラーコンテンツとなる公算が大きい。

■BlueMeme <4069>  2,119円  +47 円 (+2.3%)  本日終値
 BlueMeme<4069>が4日ぶりに反発した。14日取引終了後、京都大学と量子コンピューターを用いたゲノム解析に関する共同研究を実施していると発表。これを手掛かりとした買いが入ったようだ。従来のコンピューターで構築されていたAIモデルを量子コンピューターで構築する「量子AI」と、「組み合わせ最適化計算」の2つの領域において、ゲノム解析における個別具体的な問題に取り組むとしている。

●ストップ高銘柄
 Bエンジニア <7352>  1,137円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 Pアンチエイ <4934>  2,165円  -500 円 (-18.8%) ストップ安   本日終値
 pluszero <5132>  4,550円  -1,000 円 (-18.0%) ストップ安   本日終値
 ステラファーマ <4888>  502円  -100 円 (-16.6%) ストップ安   本日終値
 デリバリコン <9240>  582円  -100 円 (-14.7%) ストップ安   本日終値
 以上、4銘柄

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