日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
9日の東京株式市場は幅広い銘柄に買いが流入し、日経平均株価は3日ぶり反発する可能性が高そうだ。2万7000円台後半で強調展開が見込まれる。前日の米国株市場では週前半の大幅下落の反動で買い戻しが優勢となりNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上昇した。この日に発表された週間の米新規失業保険申請件数が前週比で増加したこともあり、FRBによる金融引き締めに対する過度な懸念が後退し、空売り筋のショートカバーなどを誘い株価に浮揚力が働いた。ただ、全体指数の上値も重い。9日に11月の米卸売物価指数(PPI)が発表されることで、この内容を見極めたいとの思惑があるほか、来週13~14日の日程で開催されるFOMCを前に積極的に上値を買い進む動きはみられなかった。きょうの東京市場ではメジャーSQ算出に伴い寄り付きは不安定な動きとなる可能性はあるが、米株高を受け市場のセンチメントが改善し、総じてリスクを取る動きが優勢となりそうだ。前日時点では前週末の終値2万7777円を下回っているが、ここをクリアして前週末比プラスで取引を終える可能性もある。
8日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比183ドル56セント高の3万3781ドル48セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同123.450ポイント高の1万1082.003だった。
日程面では、きょうは株価指数先物・オプション12月物の特別清算指数(メジャーSQ)算出日。このほか11月のマネーストック、10月の特定サービス産業動態統計など。海外では11月の中国消費者物価指数(CPI)、11月の中国生産者物価指数(PPI)、11月の米PPI、12月のミシガン大学消費者態度指数、10月の米卸売在庫・売上高など。
出所:
MINKABU PRESS