【市況】【↑】日経平均 大引け| 続伸、円安進行を追い風に2万8000円台回復 (11月22日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 28059.51
高値 28203.35(10:14)
安値 28038.16(09:00)
大引け 28115.74(前日比 +170.95 、 +0.61% )
売買高 12億0428万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆9231億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸、2万8000円台を終値で回復
2.欧米株軟調ながら、リスク回避の流れにはならず
3.為替市場で円安が進行、輸出セクターの追い風に
4.日経平均は先物主導の上昇も、祝日前で伸び悩む
5.プライム市場の8割の銘柄が上昇、商いも高水準
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比45ドル安と反落した。中国の新型コロナウイルス感染拡大への懸念が重荷となり売りが優勢となった。
東京市場では、前日の米ハイテク株安にもかかわらずリスク選好の地合いが継続し、日経平均株価は続伸し2万8000円台を終値で回復した。
22日の東京市場は、終始買い優勢の地合い。前日の欧米株市場が総じて軟調だったもののリスク回避ムードとはならなかった。外国為替市場でドル高・円安が進み、主力輸出株を中心に追い風となった。先物主導で日経平均の上げ幅は一時200円を超えたが、明日が勤労感謝の日で休場となることもあって上値を積極的に買い進む動きも見られず、後場に入ると伸び悩んだ。23日発表予定のFOMC議事要旨の内容を見極めたいとの思惑も買い手控え要因となったようだ。ただ、下値では押し目狙いの買いが活発で、本日は寄り付きで2万8000円台を回復してからは取引時間中に一度も2万7000円台に押し戻されることがなかった。個別株はプライム市場の8割の銘柄が上昇した。全体売買代金も3兆円台には届かなかったものの高水準を維持している。
個別では、レーザーテック<6920>がきょうも3000億円超の売買代金をこなし朝安後に切り返したほか、トヨタ自動車<7203>が堅調、キーエンス<6861>も買いが優勢だった。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが高い。三菱商事<8058>が値を上げ、塩野義製薬<4507>も買われた。今仙電機製作所<7266>がストップ高、クロスキャット<2307>も大幅高、円谷フィールズホールディングス<2767>も値を飛ばした。タムラ製作所<6768>も連日物色人気に。
半面、ファーストリテイリング<9983>が売りに押され、アドバンテスト<6857>も軟調。エムスリー<2413>、川崎重工業<7012>も冴えない。シンクロ・フード<3963>が売られ、エスクロー・エージェント・ジャパン<6093>、インソース<6200>も安い。ラクス<3923>も値を下げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543>、オリンパス <7733>、中外薬 <4519>、エーザイ <4523>、第一三共 <4568>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約51円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、アドテスト <6857>、エムスリー <2413>、コナミG <9766>、ヤマハ <7951>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約50円。うち25円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は非鉄金属のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)保険業、(3)銀行業、(4)医薬品、(5)卸売業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)情報・通信業、(2)サービス業、(3)化学、(4)繊維製品、(5)その他製品。
■個別材料株
△アミタHD <2195> [東証G]
芙蓉リース <8424> [東証P]とサーキュラーエコノミーで基本合意。
△グリコ <2206> [東証P]
「ポッキー」などの値上げ実施を発表。
△円谷フィHD <2767> [東証P]
スマスロ関連で株高フィーバーの様相。
△ジェイフロ <2934> [東証G]
ウェルビーグループと業務提携。
△インフォネ <4444> [東証G]
業務改善クラウドの開発企業と業務提携。
△メドレー <4480> [東証G]
11月28日付で東証プライムに市場変更。
△アルマード <4932> [東証S]
15万株を上限とする自社株買いを実施。
△メタリアル <6182> [東証G]
「オンヤク」がMICE EXPOで採用。
△パナHD <6752> [東証P]
ヒートポンプ暖房の欧州生産拠点の新設検討と伝わる。
△エフ・コード <9211> [東証G]
LINE活用型チャットボットを事業譲受。
△東電HD <9501> [東証P]
「月内にも値上げ申請」との報道。
▼マイクロ波 <9227> [東証G]
連日の新値追いで高値警戒感が台頭。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)今仙電機 <7266>、(2)クロスキャト <2307>、(3)プロレド <7034>、(4)板硝子 <5202>、(5)円谷フィHD <2767>、(6)LTS <6560>、(7)ダイコク電 <6430>、(8)ニーズウェル <3992>、(9)千葉興 <8337>、(10)三共 <6417>。
値下がり率上位10傑は(1)日医工 <4541>、(2)トビラシステ <4441>、(3)GDO <3319>、(4)シンクロ <3963>、(5)エスクロAJ <6093>、(6)インソース <6200>、(7)スタティアH <3393>、(8)システムサポ <4396>、(9)KPPGHD <9274>、(10)ギフティ <4449>。
【大引け】
日経平均は前日比170.95円(0.61%)高の2万8115.74円。TOPIXは前日比22.18(1.12%)高の1994.75。出来高は概算で12億0428万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1467、値下がり銘柄数は325となった。東証マザーズ指数は779.95ポイント(3.29ポイント安)。
[2022年11月22日]
株探ニュース