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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):円谷フィHD、メドレー、SANKYO

円谷フィHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■円谷フィHD <2767>  2,267円  +183 円 (+8.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 円谷フィールズホールディングス<2767>が急速人気化、株価はきょうで5日続伸となり一気に2200円台に歩を進めた。同社はパチンコ・パチスロなどの遊技機の企画開発及び販売を主力展開する。収益面では季節性があるが、23年3月期は上期から絶好調、通期の営業利益見通しは従来予想の40億円から60億円に大幅増額した。パチスロはメダルを使わないスマートパチスロが話題となっており、同社の活躍余地が高まっている。一方、版権ビジネスも “ウルトラマン人気”で時流を捉えている。

■メドレー <4480>  3,840円  +225 円 (+6.2%)  本日終値
 メドレー<4480>が大幅高で3日ぶりに反発。21日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、11月28日付で東証グロースから東証プライムへ市場変更することになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要発生を先取りする形で買われた。同社は、医療ヘルスケア領域の人材採用システム「ジョブメドレー」やオンライン診療システム「CLINICS オンライン診療」などを展開している。22年12月期連結業績予想は、会計基準の変更に伴い対前年増減率はないものの、売上高141億円、経常利益13億5000万円を見込む。

■SANKYO <6417>  5,060円  +285 円 (+6.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 SANKYO<6417>が大幅高で5日続伸。11月21日からメダルを使わないメダルレス遊技を可能にしたスマートパチスロ(スマスロ)が導入されたことを受けて、パチンコ・パチスロ関連の一部に買いが流入したようだ。スマスロは、遊技メダルを電子データ化しているため、ユーザーはメダルの投入やドル箱への移し替えなどを行う必要がなくなるのが特徴。また、出玉性能も上がっているため関心が高い。一方のパチンコホール側にとっても、メダルの持ち運びや洗浄が不要になり作業負担の軽減につながるため歓迎されており、今後導入が進むことが期待されている。導入開始となった11月21日には同社の「革命機ヴァルヴレイヴ」や平和<6412>の「Lバキ」などの導入が開始され話題になっているほか、パチスロ関連として円谷フィールズホールディングス<2767>、オーイズミ<6428>、ダイコク電機<6430>、セガサミーホールディングス<6460>なども買われている。

■タムラ製作所 <6768>  853円  +47 円 (+5.8%)  本日終値
 タムラ製作所<6768>が3連騰で連日の年初来高値更新。前日は売買高360万株弱に急増させ62円高と値を飛ばしたが、きょうもその余勢を駆って上値指向を鮮明としている。世界的な脱炭素への取り組みを背景に、パワー半導体の市場が急拡大している。そのなか、次世代パワー半導体の有力候補に目されるβ型酸化ガリウムパワー半導体の研究開発で業界を先駆しており、同社のカーブアウトベンチャーであるノベルクリスタルテクノロジーは複数の上場企業などからの出資を受けている。足もとの業績も会社側の想定を上回り絶好調で推移、23年3月期営業利益は従来予想の30億円から45億円と期初見通しから5割増しの大幅増額修正を行い、前期比で3倍近い急拡大を見込む。

■プレイド <4165>  910円  +43 円 (+5.0%)  本日終値
 プレイド<4165>が高い。同社はきょう、自社のWebサイト改善・管理プロダクト「KARTE Blocks」が、キラメックス(東京都渋谷区)が運営するオンラインプログラミングスクール「TechAcademy」に導入されたことを明らかにしており、これが株価を刺激しているようだ。「KARTE Blocks」は、タグを貼るだけでサイトのあらゆる要素をすぐに改修、素早く仮説検証を重ねて継続的なパフォーマンス向上を実現するプロダクト。サイトをどこでも自由に更新、即反映することが可能で、思いついたアイデアをすぐに試すことができるという。

■江崎グリコ <2206>  3,730円  +145 円 (+4.0%)  本日終値
 江崎グリコ<2206>は反発。21日、製品価格の価格改定及び内容量変更の決定を発表。業績の押し上げ要因となると期待した買いが入ったようだ。2023年2月以降の出荷分より順次実施する。原材料価格やエネルギーコストの上昇が背景。価格改定の対象は合計72ブランド338品目で値上げ率は3~16%。主力商品「ポッキー」を含む菓子区分の値上げ率は7~13%となる。一部の菓子では内容量の変更も実施する。

■アニコムHD <8715>  707円  +23 円 (+3.4%)  本日終値
 アニコム ホールディングス<8715>が反発。21日取引終了後、ペット保険事業などに関する10月度の月次経営データを公表した。正味収入保険料は42億9100万円(前年同月比7.8%増)となった。増収基調の継続を好感した買いが集まったようだ。また、再生医療事業の進捗に関する主要指標と位置付ける「動物再生医療技術研究組合」の加入病院数は554件と、前月比で12件増加した。

■パナHD <6752>  1,303円  +41.5 円 (+3.3%)  本日終値
 パナソニック ホールディングス<6752>は5日続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊が「パナソニックは省エネルギー性能の高い『ヒートポンプ暖房』の生産拠点を欧州に新設する検討に入った」と報じた。これをポジティブに受け止めた投資家の買いが集まったようだ。報道によると、マレーシアとチェコの既存工場の増強だけではヒートポンプ暖房の需要を賄いきれないとみて、2025年度以降に欧州で新たな拠点を建設するという。同社株は1月につけた年初来高値1349円に接近しつつある。

■東電HD <9501>  479円  +15 円 (+3.2%)  本日終値
 電力株が高い。複数のメディアで、東京電力ホールディングス<9501>など電力大手6社が月内にも経済産業省に家庭向け電気料金の値上げを申請する方針にあることが報じられた。これを受け、収益改善への期待感から電力株全般に思惑的な物色が広がっている。報道によると、申請を行うのは東電HDのほかに東北電力<9506>、北陸電力<9505>、中国電力<9504>、四国電力<9507>、沖縄電力<9511>。来年4月以降の値上げ実施を目指しているという。

■IHI <7013>  3,495円  +95 円 (+2.8%)  本日終値
 IHI<7013>が堅調。防衛力の強化に向けた政府の有識者会議による報告書の概要が伝わっている。防衛費の増額や、反撃能力の保有などを求める内容となっており、防衛関連銘柄と位置付けられる同社株の支援材料となったようだ。前日には西村康稔経済産業相が同社や三菱重工業<7011>、川崎重工業<7012>を含む15社の幹部と懇談会を開いたとも報じられていた。防衛産業に今後も政府が積極的に関与するとの見方から、新明和工業<7224>や石川製作所<6208>なども上昇している。

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