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【市況】NY株式:米国株式市場は続伸、ハイテクへの買いがけん引

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

ダウ平均は32.49ドル高の33,747.86ドル、ナスダックは209.19ポイント高の11,323.33で取引を終了した。

中国のコロナ規制緩和を好感し寄り付きから買いが先行。一方、11月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想を下回ったことや、暗号資産取引所FTXが国内で破産法適用申請を明らかにし同資産市場が下落したことが警戒され一時下落に転じた。ただ、利上げペース減速の思惑が根強く、金利先高観の後退でハイテク株の続伸が市場を支え、ダウ平均は再び上昇。また、ドル安による企業の収益改善を期待する買いも根強く、主要株価指数は引けにかけ一段高となり終了した。セクター別では、耐久消費財・アパレルが上昇した一方で、公益事業が下落。

化粧品メーカーのエスティローダー(EL)は中国のコロナ規制緩和による売上増を期待した買いや、トム・フォード買収で独占交渉しているとの報道が好感されて買われた。香港マカオなどを含めたカジノ運営のウィン・リゾーツ(WYNN)も中国の規制緩和による業績回復期待を背景に上昇。高級衣料ブランドのラルフローレン(RL)は第2四半期決算で都市封鎖にもかかわらず中国での売上好調により調整後の1株利益が予想を上回り上昇した。自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)はアナリストの良好な投資判断が好感され上昇。

イエレン財務長官は訪問中のインドで記者団に、10月消費者物価指数(CPI)がインフレ圧力の緩和を示したと評価しつつも1つの指標の単独データに依存し過ぎないよう注意を促した。

(Horiko Capital Management LLC)

《YN》

 提供:フィスコ

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