【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 住友精化、ニチコン、ヤマハ発 (7日大引け後 発表分)
住友精化 <日足> 「株探」多機能チャートより
11月7日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
住友精化 <4008> [東証P] ★今期経常を一転35%増益・最高益に上方修正、配当も80円増額
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の69億円→120億円に73.9%上方修正。従来の22.6%減益予想から一転して34.6%増益を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。為替の影響や販売価格是正の効果などで、売上高が計画を上回ることが寄与。円安に伴う為替差益の発生も利益を押し上げる。
併せて、今期の年間配当を従来計画の120円→200円(前期は120円)に大幅増額修正した。配当利回りは6.63%に上昇。
マルハニチロ <1333> [東証P] ★今期経常を一転16%増益に上方修正・5期ぶり最高益更新へ
◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比53.1%増の212億円に拡大して着地。加工食品および食材流通部門は原材料・エネルギー価格の高騰や円安が響き減益だった。一方、海外部門で欧米向けペットフードや水産物の販売が好調だったほか、水産商事部門と養殖部門は相場上昇も追い風に増益を達成した。
併せて、通期の同利益を従来予想の250億円→320億円に28.0%上方修正。従来の9.4%減益予想から一転して16.0%増益を見込み、一気に5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
ドリームI <4310> [東証P] ★上期経常は8.7億円の黒字、アイペット株式売却益182億円計上へ
◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常損益は8億7800万円の黒字(前年同期は2900万円の赤字)に浮上して着地した。新規事業創造ニーズの高まりを背景に、ビジネスプロデュース事業の拡大基調が続いたことが寄与。ベンチャー投資で複数案件の売却益を計上したほか、アイペット損害保険の収益拡大も黒字化に貢献した。
併せて、第一生命ホールディングス <8750> [東証P]が実施する子会社アイペットホールディングス <7339> [東証G]に対するTOBに応募すると発表。TOB成立の場合、23年3月期に約182億円を特別利益に計上する。
ニチアス <5393> [東証P] ★今期経常を一転3%増益・最高益に上方修正、配当も4円増額
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の265億円→315億円に18.9%上方修正。従来の13.3%減益予想から一転して3.0%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。上期において、高機能製品部門を中心に全社の業績が堅調に推移したことが上振れの要因。
併せて、今期の年間配当を従来計画の88円→92円(前期は86円)に増額修正した。
チャームケア <6062> [東証P] ★7-9月期(1Q)経常は40%増益で着地
◆23年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比40.5%増の5.5億円に拡大して着地。主力の介護事業が収益を牽引した。コロナ禍による行動制限の解消などによって既存ホームの入居率が改善したうえ、新設ホームの入居も順調に進み、22.8%の大幅増収を達成した。
JALCO <6625> [東証S] ★今期経常を87%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の12億円→22.4億円に86.7%上方修正。増益率が19.9%増→2.2倍に拡大し、従来の22期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。不動産物件5件の新規取得に伴う1.5億円の賃料増加や2件の不動産売却による売却益2億円の発生を想定するほか、今期に注力した2件のM&Aコンサルフィー12億円の計上を見込む。
ニチコン <6996> [東証P] ★今期経常を57%上方修正、配当も1円増額
◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.4倍の85.9億円に急拡大して着地。カーボンニュートラルへの社会的ニーズの高まりを背景に、家庭用蓄電システムなどの販売が大きく伸びたほか、コンデンサーも車載関連機器、空調機器、産業機器向けを中心に好調だった。また、為替の円安進行もプラスに働いた。
併せて、通期の同利益を従来予想の86億円→135億円に57.0%上方修正。増益率が0.1%増→57.1%増に拡大する見通しとなった。
業績好調に伴い、年間配当を従来計画の28円→29円(前期は27円)に増額修正した。
ポート <7047> [東証G] ★今期最終を21%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆23年3月期の連結最終利益を従来予想の7億円→8.5億円に21.4%上方修正。増益率が2.1倍→2.6倍に拡大し、従来の4期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。底堅い企業の求人ニーズを背景に、就職領域が想定以上に好調に推移していることに加え、外部環境が厳しい中でエネルギー領域が善戦していることなどを反映した。
ヤマハ発 <7272> [東証P] ★今期経常を11%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆22年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比18.3%増の1899億円に伸びて着地。併せて、通期の同利益を従来予想の2100億円→2330億円に11.0%上方修正。増益率が10.9%増→23.0%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
経費削減やコストダウン活動が想定より進捗するほか、為替の円安によるプラス効果も収益を押し上げる。
三信電気 <8150> [東証P] ★今期経常を一転26%増益に上方修正、配当も50円増額
◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.6倍の29.3億円に急拡大し、従来予想の22.7億円を上回って着地。半導体などの旺盛な需要や為替の円安を追い風に、デバイス事業の収益が想定以上に伸びたことが寄与。
併せて、通期の同利益を従来予想の29億円→45億円に55.2%上方修正。従来の18.5%減益予想から一転して26.4%増益見通しとなった。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の85円→135円(前期は100円)に大幅増額修正した。配当利回りは6.82%に上昇。
いであ <9768> [東証S] ★今期経常を32%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の26.5億円→35億円に32.1%上方修正。増益率が25.8%増→66.1%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。大規模な海洋環境調査や防災・減災に関する業務、インフラ施設の設計・維持管理に関する業務などの売上計上が寄与する。工程管理の徹底や業務遂行の効率化による原価低減なども利益を押し上げる。
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