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【市況】株価指数先物【昼のコメント】 オプション権利行使価格2万7500円~2万7750円でのレンジ推移が意識されてきた


 日経225先物は11時30分時点、前日比320円高の2万7510円(+1.17%)前後で推移。寄り付きは2万7430円と、買い先行ながらシカゴ日経平均先物(2万7505円)には届かなかった。中国の保健当局が「ゼロコロナ」政策を堅持する方針を改めて表明したと伝わるなか、グローベックスの米株先物が弱含みで推移していたことが重荷となったようだ。2万7350円まで上げ幅を縮めたが、香港ハンセン指数が売り先行で始まった後にプラスに転じたことで、日経225先物も終盤にかけてショートカバーの動きを強め、一時2万7570円まで買われる場面が見られた。

 日経225先物は寄り付き直後に軟化したものの、一目均衡表の雲上限および転換線が支持線として機能する格好だった。その後のリバウンドでは75日移動平均線に上値を抑えられていたものの、ハンセン指数がプラスに転じたことをきっかけに、同線を突破してきた。心理的な抵抗線だった2万7500円水準を上回ったことで、下値の堅さを見極めつつ、オプション権利行使価格の2万7500円~2万7750円でのレンジ推移が意識されてきそうだ。

 なお、NT倍率は14.22倍と横ばいで推移しており、14.24倍辺りで推移している25日線に上値を抑えられる形状である。ただし、指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]、ファーストリテイリング <9983> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が日経平均型をけん引するなか、押し目ではNTロングのポジションが入りやすいだろう。

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