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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

スギHD <日足> 「株探」多機能チャートより

■スギHD <7649>  5,810円 (-440円、-7.0%)

 東証プライムの下落率10位。スギホールディングス <7649> [東証P]が急反落。27日の取引終了後に23年2月期上期(3-8月)の決算を発表し、営業利益は154億5500万円(前年同期161億3100万円)だった。会計基準の変更により単純比較はできないものの、実質減益となったことから、これが嫌気されたようだ。売上高は3324億1100万円(同3149億5500万円)で着地した。4月に実施された薬価と一部調剤報酬の大幅な引き下げや、感染再拡大による処方せん応需の伸び悩み、出店競争の激化など、ドラッグストアを取り巻く経営環境が厳しさを増した。店舗施策については41店舗の新規出店と7店舗の閉店を実施し、上期末時点の店舗数は1517店舗(前期末比34店舗増)となった。

■ファストリ <9983>  77,870円 (-3,440円、-4.2%)

 ファーストリテイリング <9983> [東証P]が大幅反落。日経平均寄与度の高い値がさ株として知られるが、ここ先物を絡めた裁定買いや裁定解消売りの影響で株価が上下に不安定な動きを示している。28日は朝方に値がさ株へのインデックス買いが入り、寄り付き直後にプラス圏に浮上する瞬間もあったが、その後はAIアルゴリズムの影響とみられる機械的な売り注文が這わされ、一貫して下値模索の動きを強いられた。

■ピックルス <2935>  994円 (-37円、-3.6%)

 ピックルスホールディングス <2935> [東証P]が大幅反落。27日の取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、売上高を407億円から400億円へ、営業利益を25億円から18億円へ、純利益を17億6000万円から12億7000万円へ下方修正しており、これが嫌気された。上期において、巣ごもり需要の反動減や消費者の節約志向の高まりなどによる減収に加え、調味料、包装材などの原材料費、光熱費、物流費の高騰で採算が悪化したことが要因。なお、9月1日付で純粋持ち株会社体制に移行したため、前期との比較はないとしている。

■日経レバ <1570>  12,690円 (-435円、-3.3%)

 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 <1570> [東証E]が大幅反落。フシ目の1万3000円台を割り込み、一時600円を超える急落で週明け26日につけた直近ザラ場安値の1万2970円も大きく下回った。売買代金は全市場を通じて群を抜いての首位となった。日経平均株価に連動する仕組みで組成されたETFで価格変動率が日経平均の2倍となっていることが特徴で、全体相場の波乱局面では個人投資家の短期筋を中心に参戦が活発化する傾向がある。28日は9月の権利取り最終日となるが、日経平均株価は先物主導で急落しており、配当権利取り狙いの買いも完全に呑み込まれた状態となっている。日経レバはここ信用買い残が急増していたが、足もとで見切り売りを誘発する格好となった。

■村田製 <6981>  6,846円 (-141円、-2.0%)

 村田製作所 <6981> [東証P]が5日続落。そのほか、TDK <6762> [東証P]、アルプスアルパイン <6770> [東証P]などアップル関連株が安かった。米アップル <AAPL> が新型スマートフォン「iPhone14」の増産計画を断念するとの報道が、28日午前中に伝わった。これを受け、株式市場ではアップルの有力サプライヤーである電子部品メーカー各社に売りが広がった。

■バイク王 <3377>  1,098円 (-20円、-1.8%)

 バイク王&カンパニー <3377> [東証S]が反落、朝高後値を消す展開となった。27日の取引終了後、22年11月期の連結業績予想について、売上高を300億5700万円から325億円(前期比22.3%増)へ上方修正した。これを受けて朝高でスタートしたものの、全般安とあって売りに押された。4月以降のオンシーズン向けの在庫の確保が予想以上に好調だったため、販売台数及び車両売り上げ単価が計画以上に推移する見込み。なお、純利益は今後の成長に向けた仕入れ並びに販売、在庫の強化によるコストの増加を見込んでいることから従来見通しの16億1800万円(同32.0%増)を据え置いた。

※28日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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