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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):PHCHD、日本製鉄、東海カ

PHCHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■PHCホールディングス <6523>  1,691円  +134 円 (+8.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 PHCホールディングス<6523>が4日ぶりに急反発。傘下のPHCは5日、調剤薬局における売上データの収集・集計の自動化を支援する「digicare(デジケア)アナリティクス」を正式ローンチしたと発表しており、これが材料視されたようだ。この製品は、売上情報をクラウド上で管理できる薬局経営支援ツール。薬剤師と薬局経営者の業務プロセスを改善し、対人業務の時間確保を支援することで、調剤業務の質を向上することができるという。

■セーフィー <4375>  581円  +25 円 (+4.5%)  本日終値
 セーフィー<4375>が続伸。この日、クラウドカメラの無線LAN接続を容易にし、現場全体を隅々まで見える化するメッシュWi-Fiルーターを活用したネットワーク構築サービスの提供を開始すると発表しており、これが好材料視された。同サービスは、メッシュWi-Fiルーターを活用することにより、配線工事不要で設置も簡単、レイアウト変更に合わせ自由に位置を変更できるのが特徴。これにより、これまでネットワーク構築に課題を抱えていた企業やネットワークカメラを設置することが困難だった現場でも、クラウド録画サービス「Safie」を活用し遠隔管理による業務推進が可能になるとしている。

■エービーシー・マート <2670>  5,950円  +210 円 (+3.7%)  本日終値
 エービーシー・マート<2670>が3日続伸。5日の取引終了後に発表した8月度概況で、既存店売上高が前年同月比16.0%増と6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。8月は前年に比べて日曜日が1日少ない曜日回りだったが、3年ぶりの行動規制のないお盆休みの影響もあり、地方の観光地や都心部の人出が増加したことが寄与した。また、商品別では特にアパレルとサンダルが好調だった。なお、全店売上高は同18.1%増だった。

■阪和興業 <8078>  3,605円  +90 円 (+2.6%)  本日終値
 阪和興業<8078>は3日続伸。3月4日につけた3600円を上回り年初来高値を更新した。この日、ホンダ<7267>との間で電動車バッテリー用レアメタルの安定調達に向けて戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表しており、これが好感されたようだ。電気自動車(EV)化による電池需要の急増に伴い、より困難な状況になると予想される電池原料の確保を図る狙い。会社側では、このパートナーシップを通じて電池原料分野における保有権益や既存・新規サプライヤーが生産するレアメタルの長期安定調達を確固たるものにするとしている。

■サイゼリヤ <7581>  2,523円  +57 円 (+2.3%)  本日終値
 サイゼリヤ<7581>は4日ぶりに反発。5日の取引終了後に発表した8月度の月次報告で、既存店売上高が前年同月比38.4%増となり、10カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。土日祝日の日数が前年よりも1日少なかったものの、客数、客単価ともに順調に増加した。なお、全店売上高は同38.0%増だった。

■ALサービス <3085>  2,068円  +43 円 (+2.1%)  本日終値
 アークランドサービスホールディングス<3085>が4営業日ぶりに反発。同社は5日取引終了後、8月度の月次売上高(速報値)を公表。「かつや」の既存店売上高は前年同月比19.2%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されたようだ。既存店の客単価が同1.2%上昇と5カ月ぶりにプラスとなったほか、客数が同17.7%増と順調に推移していることが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同15.4%増だった。

■ワールド <3612>  1,384円  +27 円 (+2.0%)  本日終値
 ワールド<3612>は反発。5日の取引終了後に発表した8月度の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比20.1%増となり、6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べて休日数が1日少なかったものの、中旬以降には3年ぶりに行動制限のなかったお盆を境に秋物商品で盛り返したことなどが寄与した。アイテム別では、秋カラーのカットソーで袖丈が半袖から7分袖と幅広く動いたほか、チェック柄やジオメ柄など柄物のブラウスやパンツの動向が活発で、雑貨では通勤・通学用の弁当需要の保冷バッグなどが好調だった。なお、国内小売売上高は同30.2%増だった。

■オプティム <3694>  876円  +15 円 (+1.7%)  本日終値
 オプティム<3694>が続伸。5日の取引終了後、“モノの管理を空気に変える”物品管理クラウドサービス「OPTiM Asset」の提供を開始したと発表しており、これが好材料視された。同サービスは、MDM(モバイルデバイス管理)で高シェアを誇る「Optimal Biz」で培ったIT機器管理技術を活用して開発。これまで同社では「Optimal Biz」とクラウド機器管理サービス「OPTiM IoT」でオンライン物品の管理を効率化してきたが、オフライン物品の管理もできる新サービスにより、全てのモノの管理を空気に変えるとしている。

■日本製鉄 <5401>  2,251.5円  +35.5 円 (+1.6%)  本日終値
 日本製鉄<5401>が続伸、8月5日にマド開け大陽線を示現し、その後は順調に下値を切り上げる動きをみせてきた。サプライチェーン問題による自動車減産の影響も下期に巻き返しが期待されるほか、車用鋼材の値上げでトヨタ自動車<7203>と合意が報じられるなど、利益採算向上に対する期待が株価上昇を後押ししている。時価予想PERは3倍台、PBRは0.5倍台という超割安圏にあるほか、配当利回りが前期実績ベースで7%を超えており、インカムゲイン狙いの買いも誘導している。

■東海カーボン <5301>  1,014円  +15 円 (+1.5%)  本日終値
 東海カーボン<5301>は5日ぶりに反発。タイの連結子会社が現工場を移転し新工場を建設すると発表しており、これが好材料視された。現工場の敷地は創業当初からの長期リース契約によるものだったが、自社所有の土地を確保し移転することでサステナブルな供給体制の確立を図り、タイで自動車用タイヤなどゴム製品の補強材として使われるカーボンブラックの需要増に対応する。新工場の建設額は約346億円で、25年4月に竣工する予定。なお、同件が22年12月期業績に与える影響は軽微としている。

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