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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):オープンドア、JAL、三越伊勢丹

オープンドア <日足> 「株探」多機能チャートより
■オープンドア <3926>  2,045円  +181 円 (+9.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 オープンドア<3926>、アドベンチャー<6030>など旅行関連株が全般軟調相場のなか高い。日本経済新聞電子版が22日、「政府は日本への入国・帰国時に求めている海外での新型コロナウイルス検査について、条件付きで不要とする検討に入った」と報じた。これを受け、新型コロナウイルス対策に伴う規制の緩和が今後一段と進み、旅行需要が回復に向かうとの思惑が高まったとみられ、旅行関連に位置づけられる一連の銘柄に買いが向かっているようだ。エアトリ<6191>、KNT-CTホールディングス<9726>、ベルトラ<7048>なども上昇している。

■日本航空 <9201>  2,517円  +117 円 (+4.9%)  本日終値
 日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>は全般軟調相場のなか、そろって上昇。業種別騰落率ランキングで「空運」は、33業種中で値上がり率上位となっている。政府が日本への出入国時に求めている新型コロナウイルスの検査を条件付きで免除する方向で検討に入ったことが伝わっており、水際対策の緩和による旅客需要回復への期待が株価を押し上げているようだ。JALは2月高値の2448円を上抜け、年初来高値を更新した。

■三越伊勢丹 <3099>  1,076円  +46 円 (+4.5%)  本日終値
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>やJ.フロント リテイリング<3086>、高島屋<8233>など百貨店株が後場に入り上昇。この日昼ごろ、政府が「1日の入国者数の上限を、現在の2万人から5万人に緩和する方向で調整している」とFNNプライムオンラインが報じた。政府が入国者数の上限引き上げを検討していることは既に複数のメディアで伝えられていたが、具体的な上限人数が明らかとなったことで改めてインバウンド需要回復への期待が高まったとみられ、百貨店株に思惑的な物色が向かったようだ。

■ラウンドワン <4680>  2,030円  +56 円 (+2.8%)  本日終値
 ラウンドワン<4680>が反発。22日の取引終了後、24年4月をメドに持ち株会社体制に移行するための検討を開始すると発表しており、これが好材料視された。同社グループは米国、中国に子会社を設立して事業を展開しているが、事業展開を更に加速させるとともに、グループガバナンスを一層強化して企業価値の向上を追求するためには、持ち株会社体制へ移行することが最適であると判断したという。持ち株会社体制への移行による経営効率化や事業展開加速への期待が、買いにつながっているようだ。

■INPEX <1605>  1,568円  +30 円 (+2.0%)  本日終値
 INPEX<1605>が5日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が22日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を2790円から3170円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。22年12月期の同証券の前提のブレント原油価格を1バレル=102.5ドル(従来99.5ドル)に引き上げたことに伴い、22年12月期純利益予想を3470億円から3687億円へ上方修正したという。また、会社側では上期決算発表と同時に年間配当予想を54円から60円へ引き上げたことや、1億2000万株(発行済み株数の8.65%)、または1200億円を上限とする自社株買いを発表したこともポジティブな印象としている。

■いすゞ自動車 <7202>  1,647円  +29 円 (+1.8%)  本日終値
 いすゞ自動車<7202>が5日続伸。日野自動車<7205>が22日午後、エンジン認証不正問題に関して小型トラックでも不正があったと発表。これにより、日野自は国内で販売するトラックの大半が出荷できなくなることから、代替需要の思惑が働いているようだ。

■花王 <4452>  6,290円  +91 円 (+1.5%)  本日終値
 花王<4452>は3日ぶりに反発。大和証券が22日付で、投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」とし、目標株価を5230円から6930円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、ベネフィットをうたった広告の効果などから売り上げは一部で回復していると評価。第4四半期には前年同期の低ハードルも加わり増益に転じ、来期は原材料高デメリットの縮小などから2ケタ増益になると予想。モメンタム改善を捉える機会と判断している。

■ジンズホールディングス <3046>  4,295円  +35 円 (+0.8%)  本日終値
 ジンズホールディングス<3046>はしっかり。22日の取引終了後、22年8月末時点の株主から株主優待制度を拡充すると発表したことが好材料視された。現行制度では毎年8月31日時点で1単元(100株)以上を保有する株主に対して5000円分の株主優待券を贈呈していたが、9000円分に引き上げるとしている。

■ヤクルト本社 <2267>  8,310円  +60 円 (+0.7%)  本日終値
 ヤクルト本社<2267>がしっかり。同社が22日に発表した7月度の国内乳製品の1日あたり販売数量で、「ヤクルト類」の合計が前年同月比16.2%増と2ケタ増となったことが好感された。機能性表示食品の「Yakult(ヤクルト)1000」が同2.7倍となったことが牽引。21年10月に発売した「Y1000」も好調だったようだ。

■日野自動車 <7205>  589円  -40 円 (-6.4%)  本日終値  東証プライム 下落率4位
 日野自動車<7205>は大幅安で4日続落。22日午後にエンジン認証不正問題に関して、小型トラックでも不正があったと発表。これにより、国内で販売するトラックの大半が出荷できなくなり、業績へのダメージを懸念した売りが出ているようだ。

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