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【市況】【↓】日経平均 大引け| 4日続落、米インフレ懸念再燃を警戒し売り優勢 (8月23日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  28580.20
高値  28580.20(09:00)
安値  28395.30(09:58)
大引け 28452.75(前日比 -341.75 、 -1.19% )

売買高  9億7431万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆3244億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は341円安と4日続落、2万8500円を割る
 2.22日のNYダウは米長期金利上昇などで643ドル安に
 3.米インフレ懸念の再燃を警戒しハイテク株などが軟調推移
 4.SBGやファストリ、東エレクといった値がさ株に売り膨らむ
 5.コロナの水際対策緩和期待でJALやANAHDが買われる

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前週末比643ドル安と続落した。FRBによる積極的な利上げへの警戒感が広がり、幅広い銘柄で売りが優勢となった。

 東京市場では日経平均株価は4日続落。米国でインフレへの警戒感が再燃するなか、日経平均は2万8500円を割り込んだ。

 前日の米株式市場では、NYダウが続落。26日に予定されているジャクソンホール会議での講演でパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長がタカ派的な姿勢が打ち出すことが警戒された。米長期金利が3%台に上昇するなか、インフレ懸念が浮上した。この流れを受け、東京市場は軟調展開。半導体関連などのハイテク値がさ株を中心に売りが膨らみ、日経平均は一時400円近い下落となる場面があった。市場には、ジャクソンホール会議を前に様子見姿勢も強く、売り一巡後は大引けにかけ一進一退が続いた。

 個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>が安く、キーエンス<6861>やファナック<6954>、信越化学工業<4063>が値を下げた。東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>などの半導体関連株も軟調だった。三菱商事<8058>やリクルートホールディングス<6098>、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が値を下げ、アイスタイル<3660>やメルカリ<4385>も売られた。
 半面、レーザーテック<6920>や日本郵船<9101>、INPEX<1605>が高く、ダブル・スコープ<6619>やレノバ<9519>、KDDI<9433>が値を上げた。新型コロナウイルス検査に関して入国前の現地検査の免除を検討しているとの報道を受け、日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>、エイチ・アイ・エス<9603>など旅行関連銘柄が買われた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433>、花王 <4452>、資生堂 <4911>、三越伊勢丹 <3099>、アサヒ <2502>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約16円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、ダイキン <6367>、ソニーG <6758>、テルモ <4543>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約86円。

 東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)鉱業、(3)海運業、(4)水産・農林業、(5)証券商品先物。一方、下落率の上位5業種は(1)電気機器、(2)輸送用機器、(3)ゴム製品、(4)金属製品、(5)機械。

■個別材料株

△JBR <2453> [東証P]
 56万823株を8月31日付で消却へ。
△デジプラ <3691> [東証G]
 ファンマーケティング支援の「NFTデジタルギフト」を提供開始。
△いい生活 <3796> [東証S]
 7月売上高は5ヵ月連続で前年上回る。
△ノムラシス <3940> [東証P]
 サブスクリプションビジネス運用支援プロジェクトを受注。
△日シス技術 <4323> [東証P]
 9月末を基準日として1株を2株に株式分割。
△ストリームM <4772> [東証G]
 総括プロデューサーなどがサウジ投資部とMOU締結。
△レントラクス <6045> [東証G]
 7月取扱高・売上高が6月実績上回る伸び率。
△オーケストラ <6533> [東証P]
 連結子会社がインターネットマーケティングのLMPを買収。
△JAL <9201> [東証P]
 水際対策緩和による旅客需要回復に期待。
△セイファート <9213> [東証S]
 IBJ <6071> [東証P]による買い増しで思惑膨らむ。

▼日野自 <7205> [東証P]
 エンジン不正問題の拡大を嫌気。
▼オプティマス <9268> [東証S]
 公募による自己株処分で需給悪化を警戒。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ノムラシス <3940>、(2)オープンドア <3926>、(3)日シス技術 <4323>、(4)エアトリ <6191>、(5)ハードオフ <2674>、(6)T&Gニーズ <4331>、(7)日本空港ビル <9706>、(8)OATアグリ <4979>、(9)エフオン <9514>、(10)ピアラ <7044>。
 値下がり率上位10傑は(1)アイスタイル <3660>、(2)マネフォ <3994>、(3)SREHD <2980>、(4)日野自 <7205>、(5)リブセンス <6054>、(6)ラクス <3923>、(7)JMDC <4483>、(8)あいHD <3076>、(9)ローランド <7944>、(10)ニッカトー <5367>。

【大引け】

 日経平均は前日比341.75円(1.19%)安の2万8452.75円。TOPIXは前日比21.15(1.06%)安の1971.44。出来高は概算で9億7431万株。東証プライムの値上がり銘柄数は388、値下がり銘柄数は1396となった。東証マザーズ指数は732.96円(0.30円安)。

[2022年8月23日]


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