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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:三井松島HD、アシックス、北越コーポ

三井松島HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■三井松島HD <1518>  3,700円  +225 円 (+6.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 三井松島ホールディングス<1518>や住石ホールディングス<1514>など石炭関連株が高い。19日付の日本経済新聞は、「スイスの資源大手グレンコアが日本の需要家と交渉していた発電用石炭(一般炭)の大口契約価格が一部で決着した」と伝え、「2022年4月からの年間価格は1年前の約3倍超の1トン375ドルと過去最高値となった」と報じた。ロシアによるウクライナ軍事侵攻による供給停滞で、天然ガスや石炭などの発電用燃料の調達競争が激化したことが背景にある、としている。この発電用石炭価格上昇の報道を受け、石炭商社の三井松島HDなどに買いが流入している。

■アシックス <7936>  2,714円  +91 円 (+3.5%)  11:30現在
 アシックス<7936>が反発している。18日の取引終了後、日本テレビホールディングス<9404>とともに、スポーツメディア事業やスポーツイベントの企画・運営事業などを手掛けるアールビーズ(東京都渋谷区)の全株式を8月31日付で取得すると発表したことが好感されている。株式取得後の所有割合はアシックス65%、日テレHD35%となり、アールビーズはアシックスの連結子会社(日テレHDの持ち分法適用関連会社)となる。アールビーズは登録者数350万人超を誇る日本最大級のランナーのためのポータルサイト「RUNNET」の運営を行っており、アシックスではアールビーズが持つランナーとの接点を活用し、グループの商品開発や販売促進活動、ブランディング活動の強化を図るとしている。

■北越コーポレーション <3865>  765円  +20 円 (+2.7%)  11:30現在
 北越コーポレーション<3865>が反発。香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが同社株の保有割合を従来の9.69%から11.89%に引き上げたことが材料視されている。18日に提出された大量保有の変更報告書で判明した。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」としており、株主価値を守るため重要提案行為を行うことがある、としている。

■東京エレクトロン <8035>  46,710円  +790 円 (+1.7%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が4日ぶり反発。8月8日に4万9890円の戻り高値を形成したが5万円大台復帰はならず、その後は再び下値模索の展開となっていた。前日は米国株市場で半導体セクターに買いが集まり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.3%高と反発に転じた。同日に半導体製造装置の世界トップ企業であるアプライド・マテリアルズ<AMAT>の5~7月期決算が発表されたが、売上高、一株利益ともに市場コンセンサスを上回ったことで、時間外取引で株価を上昇させている。これを横目に東京市場でも同社株をはじめ半導体関連株は強含みで推移する銘柄が多い。

■スカパーJ <9412>  579円  +7 円 (+1.2%)  11:30現在
 スカパーJSATホールディングス<9412>は買い優勢の展開。株価は高値圏で継続的な買いが観測されており、前日も全般株安のなかで頑強な値動きを示したが、きょうも上値指向を続け、583円まで上値を伸ばし連日の年初来高値更新と気を吐いた。同社は18日取引終了後、米スペースXと通信衛星「Superbird―9」の衛星打ち上げサービス調達契約を締結したことを発表、足もとではこれが株価の刺激材料となっている。Superbird―9はフルデジタル化された通信ペイロードを搭載することにより、宇宙空間においても自由に通信エリアや伝送容量を変更可能な「フレキシブル衛星」として注目されている。

■トヨタ自動車 <7203>  2,150.5円  +7 円 (+0.3%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>、日産自動車<7201>など自動車株が総じて堅調。また、自動車部品メーカーも総じて株価を上昇させている。外国為替市場ではドル買い・円売りの動きが活発で、足もとでは1ドル=136円台前半まで急速な円安に振れている。前日の好調な米経済指標を受け米長期金利の先高思惑が高まり、日米の金利差拡大が改めて意識されている。輸出セクターのなかでも特に為替感応度の高い自動車セクターには追い風となった。23年3月期の通期想定為替レートはトヨタが130円に修正したが、実勢はそれよりも6円以上円安。また、日産自、ホンダはいずれも120円としており、為替メリットが見込まれる状況にある。

■東京通信 <7359>  1,386円  +261 円 (+23.2%) 一時ストップ高   11:30現在
 東京通信<7359>は急伸。18日の取引終了後、人材ビジネスへの参入とそれを目的とした新会社を設立すると発表。あわせて、メタバース合弁会社の設立完了を明らかにしており、今後の展開を期待した買いが入っているようだ。新会社の名称は「シーカーズポート」で、設立は9月の予定。首都圏を中心に、エンジニアなどのデジタル人材を対象とした人材紹介事業を展開していく。中長期的には地方経済圏への展開や人材派遣事業、コンサルティング事業、メタバースを活用したHRテックへの展開を視野に入れている。子会社のMETAVERSE A CLUBがAI開発のArithmer(アリスマー、東京都文京区)、ニュースメディアを運営するNSCホールディングス(東京都千代田区)との間で設立予定だったメタバース事業創出を目的とした合弁会社については、8月に設立を完了した。出資比率はNSCが33.5%、Arithmerが32.5%、子会社が31%、その他が3%。

■アクリート <4395>  2,252円  +400 円 (+21.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アクリート<4395>がストップ高の2252円水準でカイ気配となっている。18日の取引終了後に発表した25年12月期を最終年度とする中期経営計画で、最終年度に売上高170億円(21年12月期28億3300万円)、営業利益30億円(同4億6500万円)を目指すとしたことが好材料視されている。国内メッセージングサービス事業で、SMS市場のシェア拡大とSMS以外のメッセージングサービスのラインアップの拡充を図るほか、海外メッセージングサービス事業で東南アジア地域を中心にM&Aを推進する。また、新規事業による収益源の創出を目指し、「本人認証・連絡伝達」を中心として、各業界の課題に合わせたデジタルトランスフォーメーション(DX)化を後押しするソリューションサービスを展開するとしている。

■トビラシステムズ <4441>  1,023円  +129 円 (+14.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 トビラシステムズ<4441>が大幅反発している。18日の取引終了後、迷惑電話・特殊詐欺対策「迷惑情報フィルタサービス」の月間利用者数が、7月末時点で1500万人を突破したと発表したことが好感されている。これにより現在、月間約140万件の迷惑電話をブロックし、約2億件のメッセージを判定・分析しているという。

■AHCグループ <7083>  798円  +100 円 (+14.3%) ストップ高   11:30現在
 AHCグループ<7083>はストップ高。18日の取引終了後、福祉事業所を運営するCONFEL(愛知県豊橋市)とRAISE(名古屋市東区)それぞれの全株式を取得し、両社を完全子会社化すると発表。今後の業容拡大への期待が高まっているようだ。社内で新規事業所の開設に向けた開発を進めているものの、これをより一層加速させるため、新たな地域で既に実績のある2社の株式を取得することにした。同件が今期業績に与える影響は現在精査中としている。

■セキュアヴェイル <3042>  304円  +26 円 (+9.4%)  11:30現在
 セキュアヴェイル<3042>やFFRIセキュリティ<3692>、ラック<3857>、サイバーセキュリティクラウド<4493>などサイバーセキュリティー関連の一角がにぎわっている。きょう付の日本経済新聞朝刊で「政府は通信システムにサイバーセキュリティー対策をした防衛関連企業への税制優遇を検討する」と報じられたことを受けて、思惑的な買いが入っているようだ。記事によると、中国やロシアからのサイバー攻撃の増加を念頭に、防衛産業の機密漏えい対策を後押しするのが狙いという。税制優遇により、サイバーセキュリティー対策需要が増えるとの期待が高まっているようだ。

■サイバーセキ <4493>  2,034円  +96 円 (+5.0%)  11:30現在
 サイバーセキュリティクラウド<4493>がカイ気配スタートで4連騰、6月10日以来となる2000円大台回復を果たした。同社は人工知能(AI)技術を駆使して、クラウドによるサイバーセキュリティーサービスを手掛け、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資需要を捉えている。18日取引終了後、アマゾンウェブサービスと協力してパブリッククラウドWAFの自動運用サービス「WafCharm」のグローバル展開を強化することを発表、これを好感する買いを呼び込んだ。また、株式需給面の思惑も株高を後押ししている。日証金で貸株規制対象となっているが、直近貸借倍率が0.6倍台と売り長の状態が続いている。

■ガーラ <4777>  746円  +30 円 (+4.2%)  11:30現在
 ガーラ<4777>が大幅高。同社は18日、子会社が開発したスマートフォンゲームアプリ「Rappelz(ラペルズモバイル)」の事前登録を台湾で開始したと発表しており、これが材料視されているようだ。このゲームは、子会社が開発したパソコンオンラインゲーム「Rappelz Online(ラペルズオンライン)」を題材に、スマートフォン及びタブレット向けに開発されたリアルタイム本格MMORPGゲームアプリ。Play To Earn(ブロックチェーンゲーム内で得た収入やポイントを暗号資産に変えて取引所などで売買が可能な仕組み)機能を実装してNFTゲーム/ブロックチェーンゲームとしてサービス提供を予定しているという。

■かっこ <4166>  1,580円  +50 円 (+3.3%)  11:30現在
 かっこ<4166>が大幅反発している。18日の取引終了後、統合型セキュリティープラットフォーム「サイバーレスキュー」を展開するシングラ(東京都品川区)と、セキュリティー事業における協業を開始すると発表しており、これが好感されている。今回の協業により、デジタルマーケティング支援のノウハウとグローバルネットワークを活用して「サイバーレスキュー」を展開してきたシングラと、ネット通販をはじめとしたオンライン取引での不正注文、不正アクセス・ログイン対策を支援してきたかっこが協業することで、システムの脆弱性診断などのセキュリティーソリューションで顕在化したリスクに対して、迅速な不正対策が可能になるとしている。また、今回の協業開始を記念し、脆弱性診断と不正アクセス対策のキャンペーンを実施する。

■エコモット <3987>  507円  +13 円 (+2.6%)  11:30現在
 エコモット<3987>が反発している。同社は18日取引終了後、蓄電システム事業を手掛ける子会社を設立すると発表しており、これが買い手掛かりとなっているようだ。新会社の設立は、ここ数年で培った「蓄電池技術」や新たに開発に着手した「遠隔出力抑制の監視システム」を用いた事業領域の新たなマーケットの発掘が主な目的。事業開始は9月1日を予定している。

●ストップ高銘柄
 中央製作所 <6846>  1,608円  +300 円 (+22.9%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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