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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):日産化、GMO、ホシザキ

日産化 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日産化学 <4021>  7,160円  +470 円 (+7.0%)  本日終値
 日産化学<4021>は大幅続伸。8日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を2190億円から2233億円(前期比7.4%増)へ、営業利益を535億円から551億円(同8.1%増)へ、純利益を396億円から417億円(同7.5%増)へ上方修正し、あわせて中間66円・期末88円の年154円としていた配当予想を中間70円・期末92円の年162円(前期122円)へ引き上げたことが好感された。第1四半期(4~6月)業績で農業化学品製品、半導体材料製品が想定以上に好調に推移し、計画を上回って着地したことが要因としている。なお、第1四半期決算は、売上高582億9000万円(前年同期比25.4%増)、営業利益172億6600万円(同45.4%増)、純利益138億6900万円(同56.7%増)だった。

■GMOインターネット <9449>  2,850円  +167 円 (+6.2%)  本日終値
 8日に決算を発表。「上期経常が42%増益で着地・4-6月期も2.1倍増益」が好感された。
 GMOインターネット <9449> [東証P] が8月8日大引け後(15:01)に決算を発表。22年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比41.8%増の334億円に拡大した。
  ⇒⇒GMOインターネットの詳しい業績推移表を見る

■図研 <6947>  3,760円  +220 円 (+6.2%)  本日終値
 8日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は49%増益で着地」が好感された。
 図研 <6947> [東証P] が8月8日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比49.5%増の9.9億円に拡大し、通期計画の43億円に対する進捗率は5年平均の9.2%を上回る23.1%に達した。
  ⇒⇒図研の詳しい業績推移表を見る

■ホシザキ <6465>  4,275円  +245 円 (+6.1%)  本日終値
 ホシザキ<6465>が大幅高。8日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1~6月)連結決算で、純利益が165億9400万円(前年同期比30.8%増)となり、大幅な最終増益となったことが好感された。売上高は1502億4500万円(同10.0%増)、営業利益は132億6300万円(同6.5%減)となった。経済の持ち直しにより海外売り上げが継続的に回復に向かい増収となったものの、世界的な原材料価格や物流費の高騰、米国を中心とした人手不足や人件費の上昇などが利益を圧迫した。ただ、保有外貨建資産などの円換算評価による為替差益約110億円を計上したことが最終利益を押し上げた。なお、22年12月期通期業績予想は、売上高2900億円(前期比5.7%増)、営業利益265億円(同6.3%増)、純利益189億円(同12.8%減)の従来見通しを据え置いている。

■あすか薬HD <4886>  1,165円  +64 円 (+5.8%)  本日終値
 8日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は36%増益で着地」が好感された。
 あすか製薬ホールディングス <4886> [東証P] が8月8日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比35.8%増の18億円に拡大し、通期計画の43億円に対する進捗率は42.0%となり、5年平均の44.4%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒あすか薬HDの詳しい業績推移表を見る

■ライオン <4912>  1,572円  +80 円 (+5.4%)  本日終値
 ライオン<4912>が急反発、一時8.7%高と値を飛ばし1600円台を回復する場面があった。1月5日につけた年初来高値1574円を上抜き、約7カ月ぶりの新高値圏に歩を進めている。8日取引終了後に発表した22年12月期上期(22年1~6月)決算は営業利益が前年同期比0.6%増の142億6700万円と小幅ながら増益だった。また、最終利益は土地売却益の計上により同2.2%増の110億5500万円となった。「決算内容にサプライズはないが、事前コンセンサスを上回ったことが好感された。また、寄り後の急速な上昇は、貸株調達による空売りの買い戻しが寄与したのではないか」(中堅証券ストラテジスト)という指摘が出ていた。

■ワークマン <7564>  6,810円  +340 円 (+5.3%)  本日終値
 8日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は4%増益で着地」が好感された。
 ワークマン <7564> [東証S] が8月8日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比4.3%増の76.1億円に伸び、4-9月期(上期)計画の121億円に対する進捗率は62.5%に達し、5年平均の55.5%も上回った。
  ⇒⇒ワークマンの詳しい業績推移表を見る

■ニチコン <6996>  1,424円  +65 円 (+4.8%)  本日終値
 ニチコン<6996>は物色人気が加速、カイ気配で始まり5日続伸と気を吐いた。同社が8日取引終了後に発表した22年4~6月期決算は営業利益が前年同期比4倍の25億2800万円と急拡大した。主力のコンデンサー事業は産業機械向けを中心に高水準の受注を獲得しており、全体業績を押し上げている。また、電気自動車(EV)向けなどを中心にフィルムコンデンサーも需要開拓が進み収益に貢献している。これを好感する買いが優勢となった。6月8日に1445円の年初来高値をつけていたが、寄り付き時点でここを上回り新高値となった。

■東レ <3402>  745.3円  +19.1 円 (+2.6%)  本日終値
 東レ<3402>は続伸。午後0時30分ごろ、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を1兆1850億円から1兆2500億円(前年同期比17.6%増)へ、純利益を520億円から580億円(同4.8%減)へ上方修正したことが好材料視された。7月以降の前提為替レートを1ドル=120円から125円へ見直したことに加えて、原燃料価格の上昇を背景に価格転嫁が進み、第1四半期(4~6月)の業績は好調に推移したことが要因としている。なお、23年3月期通期業績予想について、売上高を2兆5000億円から2兆6250億円(前期比17.8%増)へ上方修正した一方、内外経済の不透明感が高まっていることから純利益は1000億円(同18.7%増)の従来見通しを据え置いた。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高6058億6900万円(前年同期比17.9%増)、純利益399億2100万円(同34.3%増)だった。

■INPEX <1605>  1,494円  +23 円 (+1.6%)  本日終値
 INPEX<1605>は続伸。8日の取引終了後、22年12月期業績予想の上方修正を発表。あわせて自社株買いの実施も明らかにしており、これらが好感されたようだ。上方修正では、売上高を1兆8510億円から2兆1820億円(前期比75.3%増)へ、営業利益を9240億円から1兆1330億円(同91.8%増)へ引き上げた。上期実績の原油価格が上振れたことや為替が円安方向で推移したこと、原油価格と為替の前提条件を見直したことが業績押し上げ要因。年間配当予想も54円から60円へ増額した。自社株買いは、1億2000万株(発行済み株数の8.65%)、または1200億円を上限に行う。取得期間は9日から12月30日まで。

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