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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):デサント、シンバイオ、トレンド

デサント <日足> 「株探」多機能チャートより
■LITALICO <7366>  3,035円  +502 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 LITALICO<7366>がストップ高の3035円に買われた。8日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高56億6500万円(前年同期比22.1%増)、営業利益7億200万円(同76.6%増)、純利益3億6700万円(同3.2倍)と大幅増益となったことが好感された。LITALICOワークス、LITALICOジュニア事業で既存・新規店舗ともに集客が順調に推移したことが寄与した。また、LITALICOプラットフォーム事業で契約事業所数が順調に増加したことに加え、福祉ソフトを値上げした効果も寄与した。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高240億円(前期比21.6%増)、営業利益31億円(同26.8%増)、純利益14億5000万円(同34.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■デサント <8114>  3,455円  +504 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 デサント<8114>がストップ高。8日の取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、売上高を1140億円から1165億円(前期比7.0%増)へ、営業利益を60億円から67億円(同30.4%増)へ、純利益を70億円から95億円(同52.5%増)へ上方修正したことが好感された。上期において、日本や韓国で「デサント」ブランドの物販が好調に推移したことなどが要因としている。なお、第1四半期(4~6月)決算は、売上高264億2500万円(前年同期比17.5%増)、営業利益25億3100万円(同2.5倍)、純利益23億5300万円(同2.1倍)だった。

■シンバイオ製薬 <4582>  881円  +105 円 (+13.5%)  本日終値
 シンバイオ製薬<4582>が5連騰。この日、抗ウイルス薬ブリンシドフォビル注射剤(BCV)について、米国の国立衛生研究所に所属する国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)と共同研究試料提供契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。契約に基づき、同社はNINDSにBCVを提供し、NINDSはヘルペスウイルス科に属するウイルスの一種であるエプスタイン・バー・ウイルス感染が原因となる疾患に対するBCVの潜在的な効果を評価する非臨床試験を実施する。なお、同件による22年12月期業績への影響はないとしている。

■トレンドマイクロ <4704>  8,580円  +1,020 円 (+13.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 トレンドマイクロ<4704>が急騰。株価は前日に比べ約9%高に買われた。「物言う株主」と呼ばれる米バリューアクト・キャピタルが大株主に浮上したことが注目を集めている。9日に提出された大量保有報告書によると、バリューアクト・キャピタルはグループのファンドを通じて8.73%の株式を取得。保有目的は、「純投資及び経営陣への助言、または状況に応じて重要提案行為などを行うこと」としている。

■GMO-FG <4051>  16,160円  +1,890 円 (+13.2%)  本日終値
 8日に決算を発表。「10-6月期(3Q累計)経常が20%増益で着地・4-6月期も30%増益」が好感された。
 GMOフィナンシャルゲート <4051> [東証G] が8月8日大引け後(15:01)に決算を発表。22年9月期第3四半期累計(21年10月-22年6月)の連結経常利益は前年同期比20.3%増の5.6億円に伸び、通期計画の7.3億円に対する進捗率は76.3%となり、前年同期の75.4%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒GMO-FGの詳しい業績推移表を見る

■チャームケア <6062>  1,302円  +128 円 (+10.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 チャーム・ケア・コーポレーション<6062>が急反発。同社は8日取引終了後、23年6月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比87.5%増の43億3000万円としていることや、期末一括配当計画を前期比5円増配の22円としていることが好感されたようだ。売上高は同39.2%増の404億6000万円を予想している。介護事業の着実な成長と不動産事業の拡大を見込み、固定費は売上高の拡大にかかわらず一定の増加にとどまるとみている。

■ファンコミ <2461>  428円  +41 円 (+10.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 ファンコミュニケーションズ<2461>は急騰。8日取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を300万株(発行済み株数の4.38%)、または10億円としており、取得期間は22年8月9日から23年1月9日まで。機動的な資本政策の遂行及び株主への利益還元を図るためという。また、同時に発表した第2四半期累計(1~6月)の連結決算は売上高38億3400万円(前年同期140億5900万円)、営業利益12億6000万円(前年同期比1.0%減)、純利益8億7100万円(同10.0%減)だった。なお、収益認識に関する会計基準適用のため売上高の前年同期との比較はない。

■JTOWER <4485>  7,480円  +690 円 (+10.2%)  本日終値
 JTOWER<4485>が急反発。8日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高11億800万円(前年同期比19.2%増)、営業利益1億3400万円(同9.9%増)、最終利益1億3400万円(同2.5倍)となり、通期予想の営業利益、最終利益を上回ったことが好感された。国内IBS(建物内携帯通信インフラシェアリング)事業が、4Gで10物件への新規導入が完了し、累計導入済み物件数が301件となったほか、5Gでは5物件への新規導入が完了し、累計導入済み物件数が15件となったことなどにより増収となったことが牽引した。また、円安の進行により為替差益を計上したことも寄与した。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高58億4000万円(前期比38.5%増)、営業損益2億4000万円の赤字(前期5億6000万円の黒字)、最終損益18億4000万円の赤字(同6億4400万円の黒字)の従来見通しを据え置いている。

■フルヤ金属 <7826>  9,720円  +850 円 (+9.6%)  本日終値
 フルヤ金属<7826>が急伸。8日の取引終了後、23年6月期業績予想を発表。売上高を前期比2.6%増の465億円、純利益を同3.9%増の95億円とし、小幅増収増益ながら前期に続き過去最高業績を更新する見通しを示したことが好感されたようだ。年間配当については前期配当を増額し、今期も同額の255円とした。医療用の単結晶育成用ルツボやハードディスク(HD)向けルテニウムターゲット、半導体製造装置用センサーの受注が引き続き底堅く推移し、有機EL向け化合物や電極向け貴金属化合物などの拡大も見込まれるという。同時に発表した前期決算は、売上高が前の期比33.9%増の453億2100万円、純利益が同32.7%増の91億4200万円だった。あわせて、25年6月期を最終年度とする中期経営計画を発表した。売上高680億円、純利益101億円とする目標を掲げている。

■NISSHA <7915>  1,696円  +113 円 (+7.1%)  本日終値
 NISSHA<7915>が急反騰し年初来高値を更新。8日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を1784億円から1900億円(前期比0.4%増)へ、営業利益を125億円から145億円(同16.5%減)へ、純利益を100億円から135億円(同14.9%減)へ上方修正したことが好感された。半導体などの供給制約の影響で一部の製品需要が弱含んだものの、産業資材事業の加飾製品や蒸着紙、メディカルテクノロジー事業の医療機器CDMO(医薬品製造開発受託)などの需要が前回の想定を上回って推移する見通しという。また、想定為替レートを1ドル=113円から125円へ見直したことも織り込んだ。同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高882億1700万円(前年同期比9.6%減)、営業利益62億6700万円(同42.3%減)、純利益79億300万円(同25.5%減)だった。

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