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【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、ハイテク株などが買われ2万8000円を回復 (8月5日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  27915.06
高値  28190.04(13:03)
安値  27910.22(09:03)
大引け 28175.87(前日比 +243.67 、 +0.87% )

売買高  12億1246万株 (東証プライム概算)
売買代金  2兆8716億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は243円高と3日続伸、朝安後上昇基調に転じる
 2.2万8000円の節を突破、約2ヵ月ぶり高値圏に上昇する
 3.前日のNYダウは下落もナスダック指数は上昇と高安まちまち
 4.好業績発表の日本製鉄が高く、任天堂には見直し買いが続く
 5.原油価格の下落を受けINPEXや石油資源などが売られる

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは、前日比85ドル安と反落した。7月の米雇用統計発表を前に方向感に欠ける相場展開だった。

 東京市場では、日経平均株価は3日続伸。積極的な買いが流入し、「心理的節目」として意識されてきた2万8000円を回復した。

 日経平均は2万8100円台まで値を上げ、終値ベースで6月9日以来、約2ヵ月ぶりの高値圏に上昇した。前日の米株式市場では、NYダウは下落もナスダック指数は上昇と高安まちまち。今晩の米7月雇用統計待ちで様子見姿勢となった。東京市場も、日経平均は朝方安くスタートしたが、その後は値を上げる展開。半導体関連などハイテク株を中心に買われ、日経平均が抵抗線とされてきた2万8000円を抜けると上昇幅は拡大した。短期筋の買い戻しの動きも強まったようだ。ただ、米雇用時計を控えるなか後場に入り一進一退となった。

 個別銘柄では、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>といった半導体関連株が高い。川崎汽船<9107>や商船三井<9104>もしっかり。決算内容が好感された日本製鉄<5401>が急伸したほか、任天堂<7974>に見直し買いが流入した。トヨタ自動車<7203>やファーストリテイリング<9983>が高く、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>やHOYA<7741>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が値を飛ばした。
 半面、三菱重工業<7011>や日本郵船<9101>が安く、日本電産<6594>やエムスリー<2413>が値を下げた。メルカリ<4385>やシスメックス<6869>が売られた。原油価格の下落を受けINPEX<1605>や石油資源開発<1662>、ENEOSホールディングス<5020>が軟調。コナミグループ<9766>やバンダイナムコホールディングス<7832>が下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、キッコマン <2801>、アドテスト <6857>、KDDI <9433>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約143円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543>、オリンパス <7733>、コナミG <9766>、バンナムHD <7832>、エムスリー <2413>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約43円。

 東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)その他製品、(3)食料品、(4)卸売業、(5)証券商品先物。一方、下落はの4業種のみで下落率の上位から(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)銀行業、(4)電気・ガス業。

■個別材料株

△高田工 <1966> [東証S]
 4-6月期営業益4.6倍の高変化で進捗率4割超に。
△アイロムG <2372> [東証P]
 4-6月期営業利益4.1倍。
△キッコマン <2801> [東証P]
 非開示だった今期最終は5%増で10期連続最高益。
△大阪チタ <5726> [東証P]
 未定としていた23年3月期業績予想は営業利益が大幅に黒字転換へ。
△UACJ <5741> [東証P]
 4-6月期営業4割増益で進捗率6割に。
△キッツ <6498> [東証P]
 今12月期業績予想の上方修正と年間配当の大幅増額。
△日電波 <6779> [東証P]
 車載向け受注高水準で第1四半期営業利益は2.5倍。
△フォースタ <7089> [東証G]
 4-6月期(1Q)経常は35%増益で着地。
△加賀電子 <8154> [東証P]
 第1四半期業績が計画上回り23年3月期業績予想を上方修正。
△日新 <9066> [東証P]
 23年3月期の業績及び配当予想を上方修正。

▼BEENOS <3328> [東証P]
 第3四半期営業利益47%減。
▼BASE <4477> [東証G]
 上期営業赤字が拡大。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)UACJ <5741>、(2)アイロムG <2372>、(3)大阪チタ <5726>、(4)中山鋼 <5408>、(5)有沢製 <5208>、(6)ブレーキ <7238>、(7)gumi <3903>、(8)加賀電子 <8154>、(9)キッツ <6498>、(10)日電波 <6779>。
 値下がり率上位10傑は(1)BEENOS <3328>、(2)シスメックス <6869>、(3)A&Dホロン <7745>、(4)Jテック・C <3446>、(5)シュッピン <3179>、(6)SREHD <2980>、(7)GMOペパボ <3633>、(8)稲畑産 <8098>、(9)LTS <6560>、(10)IIJ <3774>。

【大引け】

 日経平均は前日比243.67円(0.87%)高の2万8175.87円。TOPIXは前日比16.44(0.85%)高の1947.17。出来高は概算で12億1246万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1359、値下がり銘柄数は418となった。東証マザーズ指数は730.36円(5.66円安)。

[2022年8月5日]


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