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【市況】株価指数先物【昼のコメント】 オプション権利行使価格2万7750円を挟んだこう着のなか、NTロングによるスプレッド狙いの動き


 日経225先物は11時30分時点、前日比60円高の2万7730円(+0.21%)前後で推移。寄り付きは2万7740円と、シカゴ日経平均先物(2万7745円)にサヤ寄せする格好から買い先行で始まった。7月の国内既存店売上高が2カ月ぶりに前年実績を上回ったと発表したファーストリテイリング <9983> [東証P]の上昇が日経平均株価をけん引するなか、現物の寄り付き直後には2万7820円まで上げ幅を広げた。ただし、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>が時間外取引で7%近く下落し、グローベックスのナスダック100先物が小幅ながらマイナス圏で推移するなか、上値を積極的に買い上がる動きとはならなかった。前場半ばには2万7610円と下落に転じる場面も見られ、その後の切り返しで底堅さは意識されたものの、2万7700円~2万7750円辺りでの推移を継続。

 日経225先物は一時下落に転じる場面もあったが、その後の持ち直しにより、押し目買い意欲の強さは窺える。ただし、ショートは仕掛けづらいが、2万7794円辺りに位置する5日移動平均線を明確に上放れないと、リバウンド基調は強まらないだろう。後場はオプション権利行使価格の2万7750円を挟んだ上下の権利行使価格2万7675円~2万7875円のレンジ推移が継続しそうだ。

 なお、NT倍率は先物中心限月で一時14.39倍に上昇した。指数インパクトの大きい値がさ株の強い動きが目立つなか、引き続きNTロングによるスプレッド狙いの動きが入りやすいだろう。

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