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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:サンリオ、Sansan、ダイキン

サンリオ <日足> 「株探」多機能チャートより
■イリソ電子工業 <6908>  3,820円  +700 円 (+22.4%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 イリソ電子工業<6908>が大幅高となっている。同社は2日取引終了後、23年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比10.6%増の13億9800万円となり、上半期計画24億8000万円に対する進捗率は56.4%となった。売上高は同6.6%増の119億2900万円で着地した。電動化関連におけるパワートレイン分野の販売拡大とインダストリアル市場が好調に推移したことが寄与。また、収益構造改善の取り組みや原価低減を推進したことが利益を押し上げた。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■イマジカG <6879>  972円  +146 円 (+17.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 IMAGICA GROUP<6879>が5日ぶり急反騰、年初来高値を大幅更新した。同社は動画配信事業者を主要顧客とする映像制作大手で、ハイスピードカメラの展開にも注力している。2日取引終了後に発表した23年3月期第1四半期(22年4~6月)決算は営業損益が2億7100万円(前年同期は2億5500万円の赤字)と急速な改善を示しており、これを手掛かり材料に投資資金が攻勢をかけている。動画配信向けコンテンツ制作で高水準の需要を開拓しているほか、コマーシャル制作なども回復色を強めている。ハイスピードカメラについては半導体不足の影響が出ているものの受注は堅調。放送映像システムの大型案件獲得も収益に貢献している。

■サンリオ <8136>  3,420円  +385 円 (+12.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 サンリオ<8136>は急騰、年初来高値を約1カ月ぶりに更新した。2日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を546億円から574億円(前期比8.8%増)へ、営業利益を30億円から47億円(同85.2%増)へ、純利益を21億円から25億円(同27.0%減)へ上方修正し、あわせて中間・期末各8円の年16円としていた配当予想を中間・期末各10円の年20円(前期16円)へ引き上げると発表したことが好感されている。海外及び国内需要が想定より堅調に推移していることや、中期経営計画に沿った構造改革の実行による売上原価率の低減により採算が好転することが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高138億2900万円(前年同期比28.0%増)、営業損益23億8300万円の黒字(前年同期5900万円の赤字)、純利益7億8500万円(前年同期比68.2%減)だった。

■Sansan <4443>  1,456円  +93 円 (+6.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 Sansan<4443>が反発。2日の取引終了後、保有するウイングアーク1st<4432>株式の売却に伴い、23年5月期第1四半期決算に投資有価証券売却益を営業外収益として計上すると発表しており、これが好感されているようだ。きょう朝方に売却益が2億9100万円で確定したことを明らかにした。Sansanとウイングアクは2019年に資本・業務提携を結んでおり、今回の株式売却によって資本関係は解消されるものの、業務提携は継続される予定だ。

■アイホン <6718>  1,970円  +115 円 (+6.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 アイホン<6718>が急反発している。2日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を215億円から230億円(前年同期比9.2%減)へ、営業利益を2億円から11億円(同66.2%減)へ、純利益を2億円から11億円(同60.4%減)へ上方修正したことが好感されている。従来予想では、電子部品の供給不足による一部商品の供給遅延を想定し、大幅な売上高の減少を見込んでいたが、できる限りの商品供給に努め海外売上高が増加したことで売上高が計画を上回る見通しという。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高495億円(前期比4.8%減)、営業利益25億円(同54.9%減)、純利益21億円(同50.3%減)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高112億4200万円(前年同期比6.0%減)、営業利益8億6200万円(同45.7%減)、純利益8億6300万円(同33.9%減)だった。

■日本曹達 <4041>  4,510円  +250 円 (+5.9%)  11:30現在
 日本曹達<4041>は大幅反発している。2日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を755億円から790億円(前年同期比22.6%増)へ、営業利益を69億円から107億円(同3.1倍)へ、純利益を50億円から94億円(同3.0倍)へ上方修正したことが好感されている。第1四半期の農業化学品事業において、世界的な海上輸送の混乱や今後の販売価格の上昇を想定した前倒し需要が発生したことや、病害の発生拡大を見越した海外向けの引き取りが増加していること、更に原燃料価格の大幅な上昇に伴い販売価格の見直しを行ったことが要因という。また、持ち分法による投資利益が増加する見込みであることや為替レートが想定よりも円安に推移していることなども寄与する。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高1620億円(前期比6.2%増)、営業利益123億円(同3.1%増)、純利益110億円(同13.3%減)の従来見通しを据え置いている。第1四半期(4~6月)決算は、売上高404億4100万円(前年同期比27.1%増)、営業利益58億3800万円(同2.5倍)、純利益58億5100万円(同3.4倍)だった。

■ダイキン工業 <6367>  24,100円  +1,100 円 (+4.8%)  11:30現在
 ダイキン工業<6367>が大幅反発している。2日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を3兆3800億円から3兆4800億円(前期比11.9%増)へ、営業利益を3400億円から3500億円(同10.6%増)へ、純利益を2280億円から2300億円(同5.6%増)へ上方修正したことが好感されている。第1四半期(4~6月)決算が想定を上回ったことが要因としている。第1四半期は、中国における生産拠点は上海を中心としていることから、ロックダウンの影響を受けたものの、販売会社の買収効果のあった米国や、各国政府の脱炭素政策が追い風となり住宅用ヒートポンプ式温水暖房機器が好調だった欧州、行動制限の緩和で需要が回復したアジア・オセアニア地域などが伸長。売上高9677億5500万円(前年同期比21.1%増)、営業利益1078億6000万円(同1.3%減)、純利益705億5100万円(同10.3%減)だった。

■山崎製パン <2212>  1,640円  +49 円 (+3.1%)  11:30現在
 山崎製パン<2212>が4日ぶりに反発している。2日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1~6月)連結決算が、営業利益143億8100万円(前年同期比17.7%増)と2ケタ営業増益となったことが好感されている。会計基準の変更に伴い対前年同期の増減率はないものの、売上高は5282億5200万円となり、会社側によると実質7.1%増となった。1月に実施した価格改定効果もあり、主力の「ロイヤルブレッド」を中心とする食パンや「ルヴァンバターロール」をはじめとする菓子パンが好調に推移した。また、不二家<2211>の「カントリーマアム チョコまみれ」が伸長した製菓・米菓・その他商品類部門の売り上げが前年を上回ったことや、ヴィ・ド・フランスの赤字幅が縮小したことなども利益押し上げに寄与した。なお、22年12月期通期業績予想は、売上高1兆560億円、営業利益240億円(前期比30.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■イビデン <4062>  4,120円  +120 円 (+3.0%)  11:30現在
 イビデン<4062>が大幅反発している。2日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高983億1800万円(前年同期比6.5%増)、営業利益180億8900万円(同15.1%増)、純利益137億1300万円(同43.4%増)と2ケタ営業増益となったことが好感されている。電子事業でデータセンター向けを中心としたサーバー市場が堅調に推移し、パッケージ需要が底堅く推移したことに加えて、ハイエンドスマートフォン向けにマザーボード・プリント配線板の売り上げが増加したことが寄与した。また、大垣中央事業場(岐阜県大垣市)第1期・第2期投資が安定量産を継続したことも利益押し上げに貢献した。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高4260億円(前期比6.2%増)、営業利益670億円(同5.4%減)、純利益420億円(同1.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■メドレー <4480>  3,295円  +95 円 (+3.0%)  11:30現在
 メドレー<4480>が反発している。2日の取引終了後、クラウド診療支援システム「CLINICS(クリニクス)」を大幅アップデートしたと発表しており、これが好材料視されている。「クラウド診療支援システムCLINICS」は、電子カルテ・レセプトコンピューターといった医療機関における基幹システムに加え、予約・問診・オンライン診療など周辺業務の効率化を支援するシステム。今回のアップデートにより、「CLINICS」は、対面診療/オンライン診療を問わず、「予約・問診・診察・会計」がシームレスに繋がった診療体験を患者に提供し、医療機関と患者の外来診療にまつわる非効率さの解消に貢献するとしている。

■三菱商事 <8058>  4,110円  +115 円 (+2.9%)  11:30現在
 三菱商事<8058>は反発し4000円台を回復。同社が2日に発表した23年3月期第1四半期(22年4~6月)決算は最終利益が前年同期比2.8倍の5339億5100万円と急拡大した。これは事前のコンセンサスを上回り、四半期では過去最高更新となる。資源価格の高騰を背景に金属資源部門が大幅な伸びを示し全体収益を押し上げている。好決算を評価する形で投資資金が流入した。株価指標面でもPERが7倍程度で配当利回りが4%近くに達し、割安感が強いことで水準訂正狙いの買いを引き寄せている。

■三井倉HD <9302>  3,175円  +75 円 (+2.4%)  11:30現在
 三井倉庫ホールディングス<9302>が反発。2日の取引終了後に23年3月期業績予想の上方修正を発表。営業収益を2900億円から3000億円(前期比0.3%減)へ、営業利益を210億円から225億円(同13.3%減)へ引き上げており、これを好感した買いが入っているようだ。輸出入の回復による貨物需要が想定を上回るなかでフォワーディング業務の取扱量が増加していることや、為替レートが当初想定よりも円安方向で推移していることが業績を押し上げる。年間配当予想も144円から164円(前期129円)へ増額した。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、営業収益が785億8400万円(前年同期比15.0%増)、営業利益が67億8300万円(同21.9%増)だった。

■ファーストリテイリング <9983>  82,550円  +1,950 円 (+2.4%)  11:30現在
 ファーストリテイリング<9983>が続伸している。2日の取引終了後に発表した7月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店とEコマースを合わせた売上高は前年同月比6.4%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。気温が高く推移したことで、夏物商品を中心に販売が好調だった。客数が同6.3%減だった一方、客単価は同13.6%増だった。

■日本郵船 <9101>  10,920円  +170 円 (+1.6%)  11:30現在
 海運株が総じて買いを集めており、業種別騰落率でも33業種の中で首位を争う展開。このなか日本郵船<9101>と商船三井<9104>は6連騰と気を吐いている。このほか前日取引時間中に好決算を発表した飯野海運<9119>などが値を飛ばしている。市場関係者によると「きょうは前引け終了直後に川崎汽船<9107>、その後、正午には郵船の四半期決算発表が予定されている。両社とも事前の業績予想修正で好決算は分かっているのでサプライズ要素はないが、高配当利回りなどから出尽くし売りに晒される可能性も低いとみて、投資資金が買いポジションを積み上げているもよう」(中堅証券ストラテジスト)としている。

■イーグル工業 <6486>  1,021円  +10 円 (+1.0%)  11:30現在
 イーグル工業<6486>が反発している。2日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を1520億円から1531億円(前期比8.7%増)へ、営業利益を78億円から84億円(同11.1%増)へ、純利益を59億円から72億円(同26.0%増)へ上方修正したことが好感されている。足もとで自動車・建設機械業界向け事業が予想を下回って推移している一方、舶用業界向け事業が好調に推移していることに加えて、上期決算で円安に伴う為替差益の計上が見込まれることが要因としている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高366億1400万円(前年同期比1.8%増)、営業利益19億4500万円(同22.5%減)、純利益16億2300万円(同20.9%減)だった。

■アルメディオ <7859>  227円  +50 円 (+28.3%) ストップ高   11:30現在
 アルメディオ<7859>がストップ高。企画テスト用CDのトップメーカーで、近年は断熱材や炭素繊維分野に経営の軸足をシフトさせている。2日取引終了後に発表した22年4~6月期決算は営業利益が1億2400万円の黒字(前年同期は5900万円の赤字)と急改善、23年3月期通期予想は9000万円の赤字だが、第1四半期決算を受け上振れに対する期待が膨らんでいる。

■東京ソワール <8040>  992円  +150 円 (+17.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 東京ソワール<8040>に物色人気が集中。前日まで4営業日連続で下値を切り下げていたが、きょうは一気に切り返す動きとなっている。同社は婦人用フォーマルウェアの最大手で百貨店や量販店を中心に店舗展開している。主力商品のブラックフォーマルが想定を上回る売れ行きで利益率が改善、コスト低減効果も加わり、足もとの業績は会社側計画を上回る推移となっている。2日取引終了後に22年12月期上期(22年1~6月)の業績予想の修正を発表、営業利益は従来見通しの3000万円から3億8100万円に大幅増額しており、これがポジティブサプライズとなった。

●ストップ高銘柄
 アルメディオ <7859>  227円  +50 円 (+28.3%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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