市場ニュース

戻る
 

【材料】東電HDが大幅続伸、原発再稼働の思惑と株式需給関係の改善が株高後押し

東電HD <日足> 「株探」多機能チャートより
 東京電力ホールディングス<9501>が大幅続伸、一時5.4%高の529円まで上値を伸ばした。5月9日に540円台まで買われた後は調整局面にあったが、目先は25日移動平均線を足場に再び上値追い態勢を明示している。

 同社と中部電力<9502>が共同出資するJERAが今週6日、愛知県が大規模漏水に伴う工業用水の使用制限を緩和したことを受け、5月13日から運転をストップさせていた碧南火力発電所2号機を8日から再稼働することを発表しており、これが株価の刺激材料となっている。また、岸田政権では、脱炭素戦略の一環として原発再稼働に前向きな姿勢をみせており、世界最大級の柏崎刈羽原発の再稼働に向けた思惑が高まるなか、同社株の上値に期待した買いも根強い。信用取組は直近6月3日申し込み現在で、売り残が増加する一方、買い残が減少し需給が改善している。更に日証金では貸借倍率1.04倍と売り買い拮抗した状態にあり、需給妙味が再燃している。

出所:MINKABU PRESS

最終更新日:2022年06月08日 13時38分

株探からのお知らせ

    日経平均