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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):住友大阪、GRCS、フロンティアIなど

いちご <日足> 「株探」多機能チャートより

いちご<2337>:300円(-15円)
大幅続落。前日に22年2月期の決算を発表、営業利益は100億円で前期比3.6%増益、従来予想レンジ60-89億円を上回る着地になり、ほぼコンセンサス水準となっているもよう。一方、23年2月期は67-76億円のレンジ予想としているが、150億円程度の市場予想を大きく下振れており、ネガティブに捉える動きが優勢となっている。550万株を上限とする自社株買いの実施も発表しているが、過去の実績から織り込み済みと捉えられている。


ジャックス<8584>:3345円(+205円)
大幅続伸で年初来高値を更新。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。22年3月期営業利益は従来予想の255億円から267億円、前期比63.5%増に引き上げ。国内ショッピングクレジット及び住宅ローン保証が堅調に推移、貸倒関連費用及びその他販売管理費なども減少したもよう。年間配当金も155円から160円に引き上げ。また、中期計画も発表、25年3月期経常利益は365億円を計画している(22年3月期修正値は267億円)。


イーレックス<9517>:2012円(+104円)
大幅反発。前日に22年3月期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の90億円から120億円に引き上げへ。3月25日に、114億円から90億円に下方修正していたばかりであるが、一転して当時の下方修正前を上回る水準にまで上方修正の形に。ポジティブなサプライズが先行している。電力卸売を含む電力販売量の増加、3月末にかけて卸電力取引における現物取引の割合が多くなったことを上方修正の要因としている。


日産自<7201>:546.3円(+20円)
大幅続伸。SUBARU、スズキなども上昇率上位に名を連ねているように自動車株が買い優勢、輸送用機器が業種別上昇率トップとなっている。為替相場では円安が一段と進行しており、円安メリットが最も大きいとされる自動車株に関心が向かう展開に。ドル・円相場は1ドル129円台にまで上昇、日米金利差の拡大を見込んだ円売り、ドル買いの動きから、およそ20年ぶりのドル高・円安水準となっている。


住友大阪<5232>:3955円(+540円)
大幅続伸。シティインデックスイレブンスの大量保有が前日受付分の大量保有報告書で明らかになっており、買い材料視される展開になっている。保有比率は5.08%、保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこととしている。同社はシルチェスターも20.58%を保有する大株主となっており、今後の株主価値向上に向けた株主提案などへの思惑が先行する状況に。


GRCS<9250>:5020円(+450円)
大幅に続伸。セキュリティ関連ソリューションを手掛けるユービーセキュア(東京都中央区)とGRCSのサイバーセキュリティリスク管理クラウドサービス「CSIRT MT.mss」の販売代理店契約を締結したと発表している。併せて「CSIRT MT.mss」とユービーセキュアが販売するクラウド型脆弱性管理ソリューション「Tenable.io」を連携させて提供する。継続的な脆弱性スキャンと検知した脆弱性への対応管理を実施することが可能になるという。


セルソース<4880>:3320円(+210円)
大幅に続伸。化粧品に配合する原料としてヒト間葉系細胞由来エクソソーム「セルソース Exosome」を開発したと発表している。同エクソソームを配合した初の製品として、人気YouTuberのヒカルさんと共同開発した高機能美容クリーム「リザードビューティ クリーム」を25日から発売する。エクソソームは生体の細胞から培養中に分泌される物質で、肌のコンディションを整える効果などが見込まれるという。


フロンティアI<7050>:3020円(+216円)
大幅に4日ぶり反発。従来未定としていた22年4月期の期末配当予想を90.00円(前期末実績24.00円)と発表している。配当性向20%を目安とする配当方針に基づき、業績状況を踏まえて検討した結果の措置。年間配当も同額となる。フロンティアインターナショナルの通期純利益予想は前期比281.2%増の19.80億円。大幅増配が投資家から好感され、買い優勢となっているようだ。
《ST》

 提供:フィスコ

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