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【特集】総会出席目的で100株投資、その裏に「勝ち馬に乗る」戦略あり

いくぜ、アメ株 !二刀流の極め技 エルさんの場合-最終回

登場する銘柄
IBJ<6071>、湖北工業<6524>

編集・構成/真弓重孝(株探編集部)、取材・イラスト/福島由恵(ライター)

【タイトル】エルさん(ハンドルネーム・50代・男性)のプロフィール:
投資歴約30年で、現在は専業投資家。会社員2年目から株式投資を始め、ファストリ株投資の成功で「バイ&ホールド」型の長期投資を本格化させる。05年からはアメ株投資にも乗り出し、16年からさらに強化。アメ株の「最強の10銘柄」へのウェートを高めるやり方で資産拡大に拍車がかかり「20年までに早期リタイア」の夢を1年前倒しで実現してしまう。21年には『【エル式】米国株投資で1億円』(ダイヤモンド社)を出版、ブログやメディア登場で情報発信を行う。

第1回「リバウンドはGAFAMより期待も! 億り人に導いた最強の10銘柄」を読む
第2回「利回り10%近くも、『最強の10銘柄』の隙間を埋めるETF」を読む
第3回「アメ株よりボラ高・日本株で、"オッズの高い"銘柄を拾う4つの戦略」を読む

新年度を迎え、アメ株、日本株ともに引き続きボラティリティ(株価の変動率)が高く、先読みしづらい相場が続く。株価本格上昇への弾みがついたかと思いきや、いきなり腰折れしてしまう。

そんなストレスのたまる相場だが、マイペースを貫き、淡々と自身のやるべき投資を常に探求するのが、今回登場中のエルさん(ハンドルネーム)だ。最近は、今年3月29日に、もともと興味のあった日本株を原則、最低売買単位でいくつも買い集めた。

目的は、6月に行われる株主総会に出席するため。この29日は、3月決算企業の株主になるための権利確定日だった。この行動は、エルさんが将来のさらなる成功に向けた種まきとなる方策の1つだ。

現在、「こんな商品、サービスが今後伸びていくだろう」と、いくつかの銘柄について成長シナリオを描いており、それが現実化するかどうか、総会に出向いて経営者の生の声を聞き、自分なりに見極めようという狙いがあるという。

「アメ株最強の10銘柄」への投資で、億り人&目標の早期退職前倒しを実現したエルさん。成功を勝ち取った根底には、現状に甘んじず、常に最善を目指すあくなき探求精神がある。その中核にあるのは「勝ち馬に乗ること」。

エルさんは、なぜ勝ち馬にこだわるのか? そこには自分を客観視し、また人の助言を素直に取り入れてきた体験がある。その詳細をこれから見ていこう。その序章として足元で買い集めてきた銘柄の話からしていこう。

新たな種まきに、総会出席目的銘柄買い集め

エルさんがここ最近に買い集めた銘柄の1つに、婚活サービスを展開するIBJ<6071>がある。同社は12月決算企業で、昨年12月の権利取り日までに購入済み。その後、エルさんは今年3月11日に実施された同社の株主総会に出席し、ビジネスの将来性について理解を深め期待感を高めた。

IBJの説明によると、若者を中心とする人口減などにより、今後、婚姻の件数そのものは減少傾向に向かう。だが、一方でこうした婚活サービスを使う人の数は増えていき、同社の収入源となる「お見合い会員数」「マッチング会員数」は増加の見込みだという。限られたパイの中で確実に需要を取っていく位置付けだ。

アメ株を手掛けているエルさんにとって、IBJのビジネスモデルはさらなる成長を期待できるという評価。米国を始め海外では、既に同様のビジネスの普及が進みつつあり、今後も日本にも浸透する可能性があるからだ。ソフトバンクグループ<9984>の孫正義会長が口にしてきた「タイムマシン経営」に通ずるものだ。

エルさんがIBJの"タイムマシン性"に注目するのは、技術革新とともに人々が効率化を求める動きが今後も高まると考えられること。そしてコロナ禍で強まりつつある人との交流の希薄化も、その動きを助長するという見立ても持つ。

■IBJの日足チャート(21年10月15日~)
【タイトル】

注:出来高・売買代金の棒グラフの色は当該株価が前期間の株価に比べプラスの時は「赤」、マイナスは「青」、
同値は「グレー」。以下同


■『株探』プレミアムで確認できるIBJの長期業績推移
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グローバルニッチトップの湖北工業にも期待

同じく種まきの一環として打診買いを進めているのが、電子部品メーカーの湖北工業<6524>だ。同社は21年12月のIPO(新規株式公開)組で、アルミ電解コンデンサ用のリード端子や通信網用光部品を扱う。

同社の「海底ケーブル用高信頼性光デバイス」を対象に、経済産業省が認定する「グローバルニッチトップ企業100選(2020年版)」に選ばれていることもあり、その世界レベルの高い技術に興味を持っている。

■湖北工業の日足チャート(21年12月21日~)
【タイトル】

■「グローバルニッチトップ企業100選」の例
銘柄名・コード対象となる製品・サービス
湖北工業<6524>海底ケーブル用高信頼性光デバイス
日機装<6376>航空機逆噴射装置向けカスケード
レーザーテク<6920>半導体マスク欠陥検査装置
高度紙<3891>アルミ電解コンデンサ用セパレータ
イビデン<4062>最先端ICパッケージ基板
東洋合成<4970>感光性材料
川崎重工業<7012>航空用ギヤボックス製品
マニー<7730>眼科ナイフ
朝日インテク<7747>PTCAガイドワイヤー
フルヤ金属<7826>イリジウム化合物
出所:経済産業省 注:2020年版、抜粋

エルさんは、これら12月期決算の企業に続いて、冒頭で触れたように3月期決算の銘柄をいくつも最低売買単位で購入している。その詳細は明かせないが、最低単位で購入するのは先にも触れたように株主総会に出席する権利を得るためだ。

総会で、経営者の声や会社の雰囲気に触れることで、今後"乗るべき企業"なのか、それとも違うのかを判断する。決算データなど定量的な材料とともに、肌で感じて得られる定性的な情報で、最終的な判断を下そうとしている。

アメ株とは違い日本株の場合は、株主総会に出席する物理的、言語的なハードルも低いので、その恩恵をフルに活用しようとしているのだ。

「勝ち馬乗り」戦略に突き進む理由

アメ株で「最強の10銘柄」という勝ち技を築いたエルさんが、今回のIBJや湖北工業などに投資を始めたのは、次なる「勝ち馬」を探すためだ。

※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。



 

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