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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):東芝、乃村工芸社、SHIFT

東芝 <日足> 「株探」多機能チャートより
■スターマイカ <2975>  1,622円  +300 円 (+22.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 スター・マイカ・ホールディングス<2975>がストップ高。3月31日の取引終了後、22年11月期の連結業績予想について、売上高を462億7400万円から474億1000万円(前期比28.5%増)へ、営業利益を47億8600万円から56億4300万円(同31.7%増)へ、純利益を28億300万円から33億8500万円(同40.9%増)へ上方修正し、あわせて中間・期末各17円の年34円を予定していた配当予想を各19円の年38円(前期33円)に引き上げたことが好感された。価格上昇局面にあるリノベーションマンション市場の追い風を受けて、12月から3月において販売利益率が想定を上回って推移しており、上期末までこの傾向が続くと見込まれることが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期(21年12月~22年2月)決算は、売上高123億1200万円(前年同期比28.5%増)、営業利益20億9800万円(同88.3%増)、純利益13億4500万円(同98.7%増)だった。

■乃村工藝社 <9716>  978円  +60 円 (+6.5%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 乃村工藝社<9716>は3日ぶりに大幅反発。3月31日の取引終了後、集計中の22年2月期連結業績について、売上高が1100億円から1110億円(前の期比3.0%増)へ、営業利益が45億円から54億円(同10.6%増)へ、純利益が33億円から39億5000万円(同28.6%増)へ上振れ、減益予想から一転して営業増益で着地したようだと発表したことが好感された。各プロジェクトを着実に遂行したことに加えて、販管費の抑制に努めたことが奏功した。あわせて25円を予定していた期末一括配当を28円に引き上げた。3月15日に創業130周年を迎えたことから、記念配当3円を実施する。

■東芝 <6502>  4,950円  +300 円 (+6.5%)  本日終値
 東芝<6502>が3日ぶりに急反発。米投資ファンドのベインキャピタルが東芝の買収を検討している、と複数のメディアが報じたことを受け同社株に買いが集まった。株式の非公開化が前提という。東芝の筆頭株主であるエフィッシモ・キャピタル・マネージメントは、ベインが東芝にTOB(株式公開買い付け)を行った場合、応募する意向を表明している、とされている。

■SHIFT <3697>  22,510円  +850 円 (+3.9%)  本日終値
 SHIFT<3697>は大幅反発。同社は3月31日取引終了後、「今後のM&A/PMI戦略および『SHIFTグロース・キャピタル』に関する説明会」の資料を公表しており、これが材料視されたようだ。資料では中期的な成長戦略「SHIFT5000」の達成に向け、M&A/PMI戦略を強化する方針が示された。また、これまでに培ったノウハウを結集し、グループ会社に寄り添いながら各社ステージにあった成長をサポートする機能子会社として「SHIFTグロース・キャピタル」を設立すると発表。これらの施策により、2033~2035年度を目標に売上高5000億円の達成を目指すとしている。

■インフォマート <2492>  681円  +20 円 (+3.0%)  本日終値
 インフォマート<2492>が反発。午前11時ごろ、大塚商会<4768>とセールスパートナー契約を締結したと発表しており、これが好感された。両社共同で企業の請求書における電子データ化の推奨と、経理部門のテレワーク導入をサポートし、全国規模でのDX加速の支援を行うことが目的という。今後は、大塚商会が持つ全国販売ネットワークとインフォMTのシステム稼働ノウハウを融合させ、両社共同で「BtoBプラットフォーム請求書」の普及拡大を図る。また、大塚商会が提供する基幹業務システム「SMILE」シリーズとのシステム連携実績も多くあることから、システム連携による業務効率化、DXの実現、経理業務のテレワーク導入をサポートするとしている。

■セントラル硝子 <4044>  2,141円  +54 円 (+2.6%)  本日終値
 セントラル硝子<4044>は4日ぶり反発。同社はきょう取引開始前に、22年3月期の連結純損益予想を25億円の黒字から380億円の赤字(21年3月期は12億3000万円の黒字)へ下方修正すると発表した。同社ではガラス事業の構造改善を進めており、欧米の自動車ガラス事業の譲渡を決定した。これに沿って、米国特定子会社であるカーレックスグラスアメリカ、欧州特定子会社であるカーレックスグラスルクセンブルクの2社について全株式を譲渡し、これに伴って特別損失(株式譲渡損失引当金繰入額)を計上するため、純損益が下振れる見通しになった。なお、22年度は連結売上高が減少し、利益やキャッシュ・フローは改善に向かう見込みとした。

■Speee <4499>  4,070円  +80 円 (+2.0%)  本日終値
 Speee<4499>は反発。午後1時30分ごろ、完全会員制の家探しサービス「Housii(ハウシー)」を開始したと発表しており、これが好材料視された。ハウシーは希望条件を登録して待つだけで不動産会社から希望にあった提案を受け取ることができるサービス。同社ではイエウールやすまいステップといった不動産向けなどのサービスを展開しているが、今後は、これらの姉妹サイトで得たノウハウや相乗効果を生かし、ユーザーと不動産会社のよりよいマッチングプラットフォームを目指すとしている。

■TKC <9746>  3,360円  +40 円 (+1.2%)  本日終値
 TKC<9746>は3日ぶり反発。同社はきょう午前9時30分に、「TASKクラウド スマート申請システム」が栃木県宇都宮市に採用されたと発表した。「TASKクラウド スマート申請システム」は申請・認証から決済、交付まで、一連の行政手続きをオンライン上で完結するクラウドサービスであり、これをもとに「宇都宮市電子申請共通システム」を構築し、本格運用を開始した。4月1日現在で個人・法人向けの40以上の手続きをオンライン申請できるようにするほか、今後、対象手続きの拡大など順次サービス内容の強化拡充を図る計画とした。

■エーザイ <4523>  5,734円  +64 円 (+1.1%)  本日終値
 エーザイ<4523>は3日ぶり反発。同社はきょう、医療情報プラットフォームの提供をはじめ、デジタルソリューションに関するソフトウェア企画・開発会社であるArteryex(東京都千代田区)を子会社化したと発表した。既存株主からの株式取得と第三者割当増資の引き受けによって、過半数の株式を取得した。Arteryexの開発力や優良なPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)プロダクトを獲得することで、デジタルソリューションビジネスの基盤強化と拡大を目指す。既存のプロダクトの利用者拡大に加え、Arteryexの画像データからの入力技術・システムを活用した新たなアプリなど、プロダクト開発を推進するとした。

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