日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
11日の東京株式市場は、売り優勢の展開となり日経平均株価は反落する可能性が高そうだ。前日は空売り筋のショートカバーが入り、先物を絡め日経平均は一時1000円超の急騰をみせたが、きょうは買い戻しが一巡するなか再び下値を模索する展開が想定される。前日の欧米株市場は総じて軟調だった。ロシアとウクライナの外相会談に目立った進展はなく、マーケットに失望感が広がったほか、ECB理事会ではインフレに対応する形で量的緩和の縮小を加速することを決定し、これもネガティブ材料視された。米国では発表された2月の消費者物価指数が前年同期比7.9%の上昇と市場コンセンサスを上回る伸び率で、40年ぶりの高水準が続いている。ただ、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに反落したが、後半下げ渋る動きをみせたことで、東京市場でも大幅な下げは見込みにくい。なお、きょうはメジャーSQ算出日にあたり、全体売買代金は通常取引よりも膨らむ見通し。
10日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比112ドル18セント安の3万3174ドル07セントと反落。ナスダック総合株価指数は同125.583ポイント安の1万3129.963だった。
日程面では、きょうは3月の株価指数先物・オプション3月物のSQ算出日。また、1月の家計調査、1~3月期法人企業景気予測調査など。東証2部にセレコーポレーション<
5078>が新規上場する。海外では、3月の米消費者態度指数(ミシガン大学調査)、EU首脳会議など。
出所:
MINKABU PRESS