【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:霞ヶ関C、三菱重、サイゼリヤ
霞ヶ関C <日足> 「株探」多機能チャートより
霞ヶ関キャピタル<3498>が急反騰。2日取引終了後に23年9月~24年5月期連結決算を発表。売上高が前年同期比82.0%増の335億9500万円、営業利益が同3.5倍の36億4300万円となっており、これを好感した買いが入っている。第3四半期累計期間に冷凍冷蔵倉庫・冷凍自動倉庫の竣工済み物件4件、開発予定物件12件を手掛けるなどプロジェクトを進行。また、ホテルの運営中施設は13件、開発予定物件は18件、ヘルスケア施設の稼働中物件は3件、開発予定物件は10件となっている。なお、通期の増収増益見通しに変更はない。
■三菱重工業 <7011> 1,930円 +102 円 (+5.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率10位
三菱重工業<7011>が異色の上昇トレンドを構築、8連騰で1900円台に乗せ連日の上場来高値と気を吐いている。サイコロジカルラインはきょうを含めて今のところ11勝1敗という状況で、目先高値警戒感はあるものの機関投資家とみられる大口の買いが利食い圧力を呑み込んでいる。売買代金は全上場銘柄の中で首位となっている。地政学リスクに対応して日本政府は防衛費を増大させる方針を打ち出しており、改めて防衛関連に物色の矛先が向いている。そうしたなか、11月の米大統領選を前に先日行われたテレビ討論会では、トランプ前大統領が有利との見方が強まった。トランプ氏は同盟国である日本に防衛費拡大を強く促す政策スタンスを標榜していることで、防衛省との取引額で群を抜く同社の商機が高まるとの思惑が投資資金の継続的な流入につながっている。
■フォーバル <8275> 1,568円 +64 円 (+4.3%) 11:30現在
フォーバル<8275>が4日ぶりに反発している。午前10時ごろ、静岡県袋井市が実施する「袋井市中小企業等デジタル化推進業務」を受託したと発表しており、好材料視されている。同事業は、市内事業者の経営業務の課題分析から業務のデジタル化の計画などを共に策定し、解決に向けて伴走型支援を行うもので、支援対象事業者の選定や経営課題解決に向けた支援、補助金の申請補助、事業報告(成果物の納品)などを支援する。同社では今回の受託を通じて袋井市のデジタル化を支援し、中小企業の経営力向上を目指すとしている。
■あみやき亭 <2753> 5,810円 +230 円 (+4.1%) 11:30現在
あみやき亭<2753>が6日ぶりに急反発した。3日午前9時に発表した25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高が前年同期比14.9%増の87億4100万円、経常利益が同2.4倍の7億1500万円だった。大幅増益で好調な滑り出しとなったことを評価した買いが入ったようだ。「あみやき亭」などを展開する焼肉事業の売上高は同5.8%増の56億2000万円、「美濃路」など焼鳥事業の売上高は同39.2%増の9億3100万円だった。
■サイゼリヤ <7581> 5,870円 +230 円 (+4.1%) 11:30現在
サイゼリヤ<7581>が続伸している。2日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比31.9%増となり、32カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。土日祝祭日による日数が前年よりも多かったことがプラス4ポイント程度あったという。また内訳では、客数が同24.7%増、客単価が同5.7%増となった。
■東邦ホールディングス <8129> 4,458円 +130 円 (+3.0%) 11:30現在
東邦ホールディングス<8129>が5連騰で上場来高値を連日で更新した。シンガポールの投資会社である3Dインベストメント・パートナーズが東邦HDの株式を買い増していたことが2日の取引終了後に明らかとなり、思惑視した買いを誘ったようだ。同日、関東財務局に提出された変更報告書によると、3Dインベストメント・パートナーズの保有割合は5.06%から6.36%に上昇した。報告義務発生日は6月25日。保有目的は「純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこと」としている。
■トレンドマイクロ <4704> 7,017円 +182 円 (+2.7%) 11:30現在
トレンドマイクロ<4704>が鮮烈な戻り足をみせている。きょうで5連騰となり25日移動平均線を明確に上放れるとともに、同移動平均線と5日移動平均線のゴールデンクロスも早晩実現の可能性が高まった。ネットセキュリティーで世界屈指の実力を持ち、法人用ウイルス対策ソフトで国内トップシェアを誇る。サイバー攻撃に対する世界的な対策ニーズを捉え、業績も絶好調に推移、24年12月期は営業利益が前期比62%増の529億円を見込んでいる。ハッカー集団によるKADOKAWA<9468>への身代金要求ウイルス(ランサムウェア)を使ったサイバー攻撃が取り沙汰されるなか、直近では更なる情報漏洩が会社側の発表で明らかとなった。企業のサイバー防衛の重要性が改めて認識される一方、トレンドの存在感を高める背景ともなっている。
■良品計画 <7453> 2,700.5円 +40.5 円 (+1.5%) 11:30現在
良品計画<7453>が続伸している。2日の取引終了後に発表した6月度の国内売上高情報で、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高は前年同月比14.0%増と2ケタ増となり、5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。季節商品やスキンケアをはじめとする生活雑貨が引き続き売り上げを牽引したほか、食品もテレビ放映の影響などで好調に推移した。また、前年より土日祝日が2日多かった影響がプラス4ポイントあったという。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同24.5%増だった。
■エービーシー・マート <2670> 2,893円 +41.5 円 (+1.5%) 11:30現在
エービーシー・マート<2670>が反発している。2日の取引終了後に発表した6月度売上高で、既存店売上高が前年同月比20.8%増となり、28カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて土日が1日ずつ多い曜日並びだったことに加えて、梅雨入りが遅く、比較的天候が安定していたこともあり、都心部路面店や商業施設を中心に集客が多く、好調に推移した。商品別では、トレンドのスポーツサンダルやTシャツが好調だった。なお、全店売上高は同20.5%増だった。
■ファーストリテイリング <9983> 41,960円 +580 円 (+1.4%) 11:30現在
ファーストリテイリング<9983>が続伸している。2日の取引終了後に発表した6月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店とEコマースを合わせた売上高が前年同月比14.9%増と2ケタ増となり、3カ月連続して前年実績を上回ったことが好感されている。気温とキャンペーンがマッチして夏物商品の販売が好調だったことに加え、トレンドを捉えた新商品の販売が好調。内訳では、前年に比べて休日が2日多かった影響で客数が同8.1%増と大きく伸びたほか、客単価も同6.3%増と上昇した。
■カーリット <4275> 1,547円 +20 円 (+1.3%) 11:30現在
カーリットホールディングス<4275>が利益確定売りをこなし5日続伸と気を吐いている。前日ザラ場に33年ぶりの高値を更新しており、きょうは朝方売りに押される場面はあったが、根強い買いでプラス圏に切り返した。化学品メーカーだが、爆薬技術で強みを有しており、防衛関連の一角として頭角を現している。また直近では、H3ロケット3号機の打ち上げ成功でも耳目を集めたが、国家的プロジェクトの一つに掲げられる航空宇宙関連分野においても中期的に同社のビジネスチャンス拡大が意識されている。
■ユナイテッドアローズ <7606> 2,087円 +27 円 (+1.3%) 11:30現在
ユナイテッドアローズ<7606>が6日続伸し年初来高値を更新している。2日の取引終了後に発表した6月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比18.6%増となり、6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。月を通じてシャツ、カットソー、ブラウスなどの夏物軽衣料、ジャケット、パンツなどのビジネス衣料のほか、シューズ、バッグなどの服飾雑貨が好調に推移した。また、定価販売に加え、VIP向けセールが好調に推移し、客単価が同4.6%増と伸びを継続しつつ、買上客数が同13.8%増と大きく伸長した。更に前年に比べて休日が2日多かった影響もプラス3.6ポイント程度あったと推測されるという。なお、全社売上高は同17.9%増だった。
■アダストリア <2685> 3,285円 +30 円 (+0.9%) 11:30現在
アダストリア<2685>が続伸している。2日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比6.5%増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べ自社ECのセール日程を1週後ろ倒し、値引きを抑えながらも、夏物商品の販売が順調だった。また、前年に比べて休日が2日多かった影響がプラス3.8ポイントあったと試算されるという。アイテム別では、夏向けの機能性素材を使用したボトムスが男女とも好評で、半袖トップスやシアー素材の羽織りものも好調に推移。服飾雑貨ではスニーカーサンダルやリュック、生活雑貨ではボトルホルダーやハンディファン、アイスネックリングなどシーズンアイテムが人気だった。なお、全店売上高は同8.8%増だった。
■サンウェルズ <9229> 2,463円 +17 円 (+0.7%) 11:30現在
サンウェルズ<9229>は売り買い交錯。2日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けてグロースからプライムへ市場区分が変更されることになったと発表。あわせて株式売り出しの実施を明らかにし、これを受けて強弱観が対立しているようだ。市場区分の変更日は18日から24日までのいずれかの日。株式売り出しについては200万株の自己株式処分と150万株の売り出し、上限52万5000株のオーバーアロットメントによる売り出しを行う。処分価格・売り出し価格は10~17日の間に決める。プライム市場の上場基準である「流通株式比率35%」の充足に加え、株式流動性の向上と投資家層の拡大を図るため。
■GSユアサ <6674> 3,158円 +16 円 (+0.5%) 11:30現在
ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>は7日ぶりに反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「車載用のリチウムイオン電池を増産する」と報じられたことが好感されている。記事によると、滋賀県栗東市の工場に24年度中に数十億円を投資し、プラグインハイブリッド車(PHV)向けなどの電池の生産能力を3割引き上げるという。供給先である三菱自動車工業<7211>のPHV向けが堅調なことが要因としており、本格的な能力増強による業績への貢献が期待されているようだ。
■アールプランナー <2983> 1,036円 +150 円 (+16.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
アールプランナー<2983>がストップ高の1036円水準でカイ気配となっている。2日の取引終了後、25年1月期の連結業績予想について、売上高を350億円から375億円(前期比16.9%増)へ、営業利益を8億5000万円から11億8000万円(同2.2倍)へ、純利益を4億3000万円から6億5000万円(同2.9倍)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間5円・期末10円の年15円から中間・期末各15円の年30円(前期15円)へ引き上げたことが好感されている。引き続き受注高・総受注棟数が好調に推移しており、第1四半期に戸建住宅の販売棟数、とりわけ分譲住宅の販売棟数が大幅に増加したことが要因としている。また、前期に実施した販売価格の適正化や、一部建築資材の値下がりなどにより売上総利益が改善しており、今後の引き渡しも増加する見通しであることも寄与する。
●ストップ高銘柄
RI <9214> 2,246円 +400 円 (+21.7%) ストップ高 11:30現在
東京ボード工業 <7815> 871円 +150 円 (+20.8%) ストップ高 11:30現在
PRISMバ <206A> 669円 +100 円 (+17.6%) ストップ高 11:30現在
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース