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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):出前館、アンジェス、Jフロント

Jフロント <日足> 「株探」多機能チャートより
■出前館 <2484>  875円  +88 円 (+11.2%)  本日終値
 出前館<2484>が大幅続伸。28日の取引終了後、過年度有価証券報告書の訂正と21年8月期決算短信の訂正を行ったと発表した。監査法人からの指摘を受けて調査を進めた結果、過年度より未収入金及び未払金の残高が過大に計上され、また売上原価(代理店報酬原価等)が過少に計上されていたことが判明したという。株価は12月21日につけた年初来安値682円を底に反発歩調をたどっているが、この訂正を受けてアク抜け感が強まる格好となったようだ。

■インフォコム <4348>  2,207円  +214 円 (+10.7%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 インフォコム<4348>が大幅続伸。ケイマン諸島に本拠を置く投資会社のオアシス・マネジメント社が28日付で財務省に提出した大量保有報告書で、オアシス・マネジメントの同社株式保有割合は5.65%と、新たに5%を超えたことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的はポートフォリオ投資及び重要提案行為を行うためとしており、報告義務発生日は12月27日。

■アンジェス <4563>  358円  +28 円 (+8.5%)  本日終値
 アンジェス<4563>が急動意。28日朝にHGF遺伝子治療用製品コラテジェンの国内における慢性動脈閉塞症の安静時疼痛を有する患者を対象にした第3相臨床試験で目標症例の投与を完了したと発表、これを手掛かりに投資資金が流入した。同社株は20年6月下旬に2492円の高値をつけてから一貫した下落トレンドで、前日には325円と18年12月以来約3年ぶりとなる安値をつけていた。信用買い残は依然として高水準ながら、12月に入り1000万株を下回るなど整理が進捗する方向にあり、時価は大底圏とみたリバウンド狙いの買いを呼び込んでいる。

■京都銀行 <8369>  5,450円  +390 円 (+7.7%)  本日終値
 京都銀行<8369>は大幅続伸。28日の取引終了後、株主還元方針について、これまでの「安定配当を基本としつつ当期純利益に対する配当性向30%を目安」から「当期純利益に対する総還元性向50%を目安」に変更したと発表しており、これを評価した買いが入った。株主に対する利益還元の更なる充実が目的で、22年3月期から適用するとしている。

■Jフロント <3086>  1,059円  +73 円 (+7.4%)  本日終値
 J.フロント リテイリング<3086>は大幅高。28日の取引終了後、22年2月期第3四半期累計(3~11月)の決算を発表。最終損益が36億6900万円の黒字(前年同期156億3200万円の赤字)と急改善し、通期計画の10億円を大幅に超過したことが好感されたようだ。売上収益は2374億7900万円(前年同期比2.9%増)、営業損益は44億700万円の黒字(前年同期184億8300万円の赤字)で着地した。緊急事態宣言の解除に伴う人流回復により売り上げが改善基調にあるほか、コスト抑制も奏功した。また、翌年度の連結納税制度適用を見据え、第3四半期の会計処理において税金費用が約21億円減少したことも寄与した。

■ウェザーニューズ <4825>  9,970円  +680 円 (+7.3%)  本日終値
 ウェザーニューズ<4825>は続伸。28日の取引終了後、22年5月期の連結業績予想について、売上高は195億円の従来見通しを据え置いたものの、営業利益を26億円から28億円へ、純利益を19億円から20億円へ上方修正したことが好感された。ソフトウェア開発体制の効率化やクラウド費用最適化の効果が継続的に見込まれることが利益を押し上げる。会計基準の変更に伴い前期との比較はないものの、実質増益を見込む。同時に発表した第2四半期累計(6~11月)決算は、売上高98億7600万円(前年同期比9.3%増)、営業利益11億4900万円(同40.9%増)、純利益7億3100万円(同26.4%増)となった。航海気象で市況の回復傾向が継続していることなどからトールゲート売り上げが増加したほか、モバイル・インターネット気象で、コンテンツの充実やテレビCMなどの広告によりトラフィックが増大し、サブスクリプションサービスと広告事業が引き続き好調に推移した。

■FRONTEO <2158>  3,355円  +175 円 (+5.5%)  本日終値
 FRONTEO<2158>が急伸。同社株は12月下旬を境に急速な戻り足を形成、前日は7日ぶりに下落したものの、きょうは再び押し目買いが優勢となり反発に転じている。人工知能(AI)を活用したリーガルテック事業を主軸に、AI技術を横展開してライフサイエンスや企業向けアナリティクスなどを深耕し業容を広げている。28日取引終了後、AIを活用した文書レビューツールである「KIBIT Automator」の活用によって、会計不正調査案件の対象文書70%削減を達成したことを発表、これが足もとの株価刺激材料となった。KIBIT Automatorは、重要文書の見逃しを無作為抽出の約8倍の精度で検出できるというもので、今後の需要開拓が期待されている。

■じげん <3679>  310円  +11 円 (+3.7%)  本日終値
 じげん<3679>が続伸。きょう朝方、住関連工事・製品の斡旋を手掛けるクラッソーネ(名古屋市中村区)のエクステリア事業の譲受について、事業譲受契約を締結したと発表。エクステリア事業では外構工事業者比較サイト「クラッソーネエクステリア」を運営しており、外構工事会社を中心に約450社の顧客基盤を有しているという。会社側では今回の事業譲受により、既存事業の展開の更なる加速や自社のリフォーム領域におけるカテゴリー拡張を図る方針だ。

■ブシロード <7803>  1,905円  +52 円 (+2.8%)  本日終値
 ブシロード<7803>が高い。正午ごろ、ビーグリー<3981>が運営する電子書店「まんが王国」で、「ブシロードコミックス」の取り扱いが開始されたと発表しており、これが好感された。子会社ブシロードメディアが発行する「ブシロードコミックス」を中心に、雑誌「月刊ブシロード」や、ブシロードIP関連のビジュアルムック本などの電子書籍も販売され、販路拡大による業績への貢献が期待されている。

■船井総研HD <9757>  2,632円  +50 円 (+1.9%)  本日終値
 船井総研ホールディングス<9757>が続伸。28日の取引終了後、企業のIT 化・業務効率の向上をサポートするクラウド型ソリューション「Zoho」を展開するゾーホージャパン(横浜市西区)と、日本国内でのデジタル人材育成事業で業務提携したと発表しており、これが好材料視された。今回の提携により、船井総研グループが日本国内における「Zoho」製品のデジタル人材育成事業を独占的に行うという。また、船井総研グループはゾーホージャパンと協業することで、中小企業をはじめとする日本市場に「Zoho」をより広く普及させるべく、教育コンテンツ制作のサポートを行うという。なお、21年12月期業績への影響は軽微としている。

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