【市況】来週の株式相場に向けて=12月IPOのリベンジ相場に期待も
NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
昨年12月30日の日経平均株価の終値は2万7444円だった。きょうの終値2万8782円までの上昇率は4.8%。NYダウの昨年末から直近までの上昇率は17%、ナスダックは同21%を記録している。日本株の出遅れは顕著であり、30日の大納会にかけドレッシング買いも期待したいところだ。
年末で目立ったイベントも一巡しつつあるが、12月IPOは最終盤を迎える。27日にアジアクエスト<4261>とセキュア<4264>、29日にInstitution for a Global Society<4265>がともに東証マザーズに上場する。今月は32社ものIPOがあるが、「あまりにも供給過多」(市場関係者)であり、初値が公開価格を割り込んだ銘柄はすでに10社を超えている。それでも24日の7社のIPOでピークは越えた。新規銘柄では資金吸収額の小さいセキュアのほか、HYUGA PRIMARY CARE<7133>や網屋<4258>、ハイブリッドテクノロジーズ<4260>など直近IPO銘柄によるリベンジ相場に注目したい。
来週は、27日にしまむら<8227>、28日にスギホールディングス<7649>の決算発表が予定されている。28日は年内受け渡しの最終日となり、30日は大納会を迎える。来週の日経平均株価の予想レンジは2万8500~2万9200円。(岡里英幸)
出所:MINKABU PRESS