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【市況】来週の株式相場に向けて=12月IPOのリベンジ相場に期待も

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
 2021年相場も来週の4営業日のみ。今週は週足ベースでは236円(0.8%)高と3週連続の上昇となった。足もとでは、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」は重症化率が低いとの見方からNYダウなど海外市場は上昇基調に復帰している。外国人投資家は、クリスマス休暇で週明けしばらくは不在だが、復帰後は日本株に見直し買いも流入するかもしれない。

 昨年12月30日の日経平均株価の終値は2万7444円だった。きょうの終値2万8782円までの上昇率は4.8%。NYダウの昨年末から直近までの上昇率は17%、ナスダックは同21%を記録している。日本株の出遅れは顕著であり、30日の大納会にかけドレッシング買いも期待したいところだ。

 年末で目立ったイベントも一巡しつつあるが、12月IPOは最終盤を迎える。27日にアジアクエスト<4261>とセキュア<4264>、29日にInstitution for a Global Society<4265>がともに東証マザーズに上場する。今月は32社ものIPOがあるが、「あまりにも供給過多」(市場関係者)であり、初値が公開価格を割り込んだ銘柄はすでに10社を超えている。それでも24日の7社のIPOでピークは越えた。新規銘柄では資金吸収額の小さいセキュアのほか、HYUGA PRIMARY CARE<7133>や網屋<4258>、ハイブリッドテクノロジーズ<4260>など直近IPO銘柄によるリベンジ相場に注目したい。

 来週は、27日にしまむら<8227>、28日にスギホールディングス<7649>の決算発表が予定されている。28日は年内受け渡しの最終日となり、30日は大納会を迎える。来週の日経平均株価の予想レンジは2万8500~2万9200円。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS

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