【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):フロンテオ、Kudan、シチズン
フロンテオ <日足> 「株探」多機能チャートより
FRONTEO<2158>がストップ高。25日取引終了後、スズケン<9987>とライフサイエンスAI事業に関しての業務提携に基本合意したと発表。「会話型認知症診断支援AIプログラム」の早期市場浸透・市場拡大に向けた体制の確立、さまざまなAI医療機器やAIソフトウェアプログラムに適応する新たな医療流通プラットフォームの構築のほか、これらに関連した両社の機能やサービスの組み合わせによる新たなAIソリューションサービスの創出に向けた研究で連携する。FRONTEOが開発を進める「会話型認知症診断支援AIプログラム」に関する業務のうち、物品の配送及び債権管理などの流通関連活動をスズケンが独占的に行うことに合意した。今後は「会話型認知症診断支援AIプログラム」の早期市場浸透及び市場拡大に向けた体制確立を目指すほか、さまざまなAI医療機器やAIソフトウェアプログラムに適応する新たな医療流通プラットフォームの構築、両社グループ、協業企業の機能やリソースの組み合わせによる新しいAIソリューション開発についても検討を進めるとしている。
■Kudan <4425> 4,245円 +370 円 (+9.6%) 本日終値
Kudan<4425>が大幅続伸、フシ目の4000円大台を回復した。人工知覚技術の研究開発や独自アルゴリズムによるソフトウェア技術のライセンス提供を主要業務としている。足もとの業績は赤字ながら、将来的な成長期待からここにきて買い直される展開。メタバースが世界的に投資テーマとして浮上するなか、同社はアバターロボット関連の最右翼として注目度が高い。直近ではグループ会社がホワイトペーパー「高精度マップと車両位置情報に基づくARを用いた運転ガイダンス」を発表したことを開示、これが投資資金の攻勢を後押しする格好となった経緯がある。テクニカル的には週足一目均衡表の雲抜けが意識される局面で、底値圏離脱への期待が高まっている。
■住友大阪セメント <5232> 3,625円 +295 円 (+8.9%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
住友大阪セメント<5232>が3日ぶりに反発。25日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を350万株(発行済み株数の9.41%)、または100億円としており、取得期間は21年11月26日から22年6月30日まで。資本効率の向上を通じた株主への利益還元を図るためとしている。
■シチズン時計 <7762> 544円 +22 円 (+4.2%) 本日終値
シチズン時計<7762>は4日続伸し年初来高値を更新。25日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を2500万株(発行済み株数の7.99%)、または100億円としており、取得期間は21年11月30日から22年6月30日まで。株主還元の充実と資本効率の向上を図ることが目的としている。
■霞ヶ関キャピタル <3498> 5,990円 +200 円 (+3.5%) 本日終値
霞ヶ関キャピタル<3498>が大幅高で上場来高値を更新。不動産コンサルティングを主力に、太陽光・風力・バイオマスなどの再生可能エネルギーを対象とした開発・事業投資にも注力しているが、業績は21年8月期に飛躍的な伸びをみせ、株価は9月下旬を境に急騰、2カ月あまりで約3倍に大化けした。直近まで青空圏を進む展開にあるが、25日引け後にリース大手の三菱HCキャピタル<8593>と物流施設開発事業に関する合弁契約を締結したことを発表、これが改めて株価を刺激する材料となり物色人気を後押ししている。両社は今後3年間で総事業費2000億円規模の物流施設の開発を目指すとしている。
■東計電算 <4746> 5,260円 +170 円 (+3.3%) 本日終値
東計電算<4746>が大幅に5日続伸し、年初来高値を更新。同社は午後2時ごろ、GMO TECH<6026>の連結会社であるGMO ReTech(東京都渋谷区)が手がける不動産賃貸管理会社向けDXプラットフォーム「GMO賃貸DX」と、東計電算の「J-Rent」とのデータ連携に向けた業務提携を開始したと発表。今後、両システムの改修・開発を進め、22年4月に両システム間のデータ連携を開始する予定。これまでは「GMO賃貸DX」と「J-Rent」双方のシステムを利用している不動産賃貸管理会社は各システムから情報を出力し、各システムにインポートをする必要があった。今回の連携により、両システムを利用する不動産賃貸管理会社は基幹システムである「J-Rent」に入力されたオーナー情報や入居者情報といった基幹データを自動で「GMO賃貸DX」のアプリに連携させることが可能となり、作業負荷を大幅に軽減することができるとした。
■小野薬品工業 <4528> 2,503円 +47.5 円 (+1.9%) 本日終値
小野薬品工業<4528>が全般安のなか続伸。25日の取引終了後、がん免疫薬「オプジーボ」について、化学療法との併用療法による「治癒切除不能な進行・再発の胃がん」と「食道がんの術後補助療法」に対する効能を追加したと発表しており、これを好感した買いが入った。
■ヤプリ <4168> 4,680円 +85 円 (+1.9%) 本日終値
ヤプリ<4168>が反発。同社は25日取引終了後、アプリプラットフォーム「Yappli(ヤプリ)」がアズワン<7476>の公式アプリとして採用されたと発表。アズワンと直接取引のある販売店向け限定のアプリで、キャンペーンやおすすめ商品をスマートフォンで確認でき、さらに興味のあるコンテンツをあらかじめ選択しておくことで最適な情報を受け取ることができる。バーコード読み取り機能では、JANコードの読み取りでAXEL(アズワン公式ECサイト)の商品検索も可能。最新のデジタルカタログから商品詳細へ飛ぶこともできるとしている。
■Speee <4499> 6,180円 +110 円 (+1.8%) 本日終値
Speee<4499>が大幅反発し、年初来高値を更新した。SBI証券は25日、順調な業績推移を見込むとして投資判断「買い」を継続、目標株価を5500円から7100円へ引き上げており、材料視された。21年9月期業績はSBI予想を上回る順調な着地と評価。また、22年9月期連結営業利益15億100万円(前期比32.1%増)の会社計画は、一定の投資を行いつつも利益率を改善させてきた経緯を踏まえるとやや保守的であると指摘した。目標株価は成長性や将来性を踏まえ、24年9月期のSBI予想EPSにPER約30倍を乗じて7100円と算出したとしている。
■三菱鉛筆 <7976> 1,216円 +14 円 (+1.2%) 本日終値
三菱鉛筆<7976>が続伸。同社は25日取引終了後、60万株(発行済み株式総数に対する割合1.02%)もしくは10億円を上限とする自己株式の取得枠を設定すると発表しており、材料視された。取得期間は21年12月1日から22年3月24日まで。株主への利益還元と資本効率の向上、及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を図るためとしている。
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