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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):住友鉱、OLC、オリックス

住友鉱 <日足> 「株探」多機能チャートより
■LIFULL <2120>  369円  +5 円 (+1.4%)  本日終値
 LIFULL<2120>が後場プラス圏浮上。きょう昼ごろ、「ポケモンGO」などを開発した米ナイアンティックとパートナーシップ契約を締結したと発表しており、これが材料視されたようだ。これにより、現在開発中のバーチャル内見ができるVR(仮想現実)サービス「空飛ぶホームズくん」において、ナイアンティックのAR(拡張現実)アプリ開発キット「Niantic Lightship ARDK」の新機能をいち早く取り入れたアプリ開発を進めていく方針だ。

■住友金属鉱山 <5713>  4,485円  +51 円 (+1.2%)  本日終値
 住友金属鉱山<5713>が高い。同社は8日取引終了後、22年3月期業績予想について、売上高を1兆470億円から1兆1750億円(前期比26.9%増)へ、経常利益を1380億円から2660億円(同2.2倍)へ、純利益を1040億円から2140億円(同2.3倍)へ、年間配当予想を133円から184円(前期は121円)へ上方修正すると発表しており、好感された。あわせて発表した22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結経常利益は1216億6600万円(前年同期比4.7倍)だった。為替の円安傾向継続や非鉄金属価格の当初計画比での上振れの見通し、また、車載・通信分野ともに需要が堅調に推移すると見込まれることから、上期業績と直近の業況、さらに22年3月末までにシエラゴルダ権益譲渡の実行が完了することを前提に、業績見通しを見直すとしている。

■オリエンタルランド <4661>  18,845円  +155 円 (+0.8%)  本日終値
 オリエンタルランド<4661>が4日続伸。ここ新型コロナウイルスの感染収束の動きが鮮明となるなか、上値指向を強め25日移動平均線を上放れる動きをみせている。世界有数のアミューズメントパークに加え、ホテルや商業施設などを運営、アフターコロナ関連の象徴株に位置づけられるなか、国内外機関投資家の買いが流入したもようだ。9日から東京ディズニーリゾートでクリスマスイベントがスタート、集客効果が期待される状況にある。株式需給面では東証信用倍率が1.05倍と売り買い拮抗、日証金では貸借倍率0.15倍と売り長の状態で上値が軽い。

■オリックス <8591>  2,264円  +11 円 (+0.5%)  本日終値
 オリックス<8591>が5日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は8日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエイト」に引き上げた。目標株価は2100円から2700円に見直した。同証券では、従来は今後、自己資本利益率(ROE)11%回復が明確になるにつれて、株価はじわじわと上昇を続けるとし、長期保有を勧めてきた。23年3月期予想ROEは9.5%だが、10%がみえてきたことを評価。業績回復のタイミングも、これまでのイメージよりも早くなることを想定して、目標PBRを従来の0.8倍から1.0倍に上方修正した。これに伴い、目標株価を引き上げている。

■日本製鉄 <5401>  1,924.5円  +6.5 円 (+0.3%)  本日終値
 日本製鉄<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など大手をはじめ鉄鋼株に買いが目立つ展開。業種別騰落で「鉄鋼」は東証1部33業種中で第2位にランクインしている。米国では米議会下院が前週末5日に1兆ドル規模のインフラ投資法案を可決したことで株式市場でもこれを好感する形で上昇、財政投入で恩恵を受ける資本財に関連する企業が買いを集めた。東京市場でも岸田政権が数十兆円規模の経済対策を掲げており、鉄鋼などの景気敏感株に見直し買いが入りやすい局面にある。日本製鉄など足もとの業績も好調で鋼材価格の上昇が利益改善効果をもたらしている。22年3月期業績見通しは期中2度にわたる上方修正を行っており、直近予想では最終損益が5200億円の黒字(前期は324億3200万円の赤字)と急回復を見込んでいる。

■東急建設 <1720>  683円  -121 円 (-15.1%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 東急建設<1720>が大幅安。同社は8日取引終了後に、22年3月期通期の連結業績予想を修正。営業損益の見通しを従来の70億円の黒字から36億円の赤字(前期は35億4900万円の黒字)に引き下げたことがネガティブ視されたようだ。売上高の見通しも前期比15.3%増の2670億円(従来予想は2850億円)に下方修正。受注時期のずれや一部工事の進捗遅れの影響などで完成工事高が減少するほか、損益面では施行中工事の不具合や過年度引き渡し物件に係る瑕疵補修費用の発生などが重荷になるとしている。

■ブイ・テクノロジー <7717>  3,840円  -460 円 (-10.7%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 ブイ・テクノロジー<7717>は急反落し年初来安値を更新。8日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を600億円から530億円(前期比4.0%減)へ、営業利益を72億円から50億円(同24.3%減)へ、純利益を43億円から37億5000万円(同6.7%増)へ下方修正したことが嫌気された。新型コロナウイルスの感染再拡大による顧客との共同評価が延伸した影響などで、売り上げ計上を予定していた利益率の高い新製品の一部について、市場投入が大幅に遅延したことが影響する。また、フラットパネルディスプレー用装置について、半導体関係部材の納期遅延に伴う生産計画の乱れや、顧客の納期変更による期ずれの影響などを受け、販売計画の見直しを余儀なくされたことも響く。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高271億2700万円(前年同期比3.9%減)、営業利益25億4200万円(同13.6%減)、純利益18億9300万円(同28.2%増)だった。

■チャームケア <6062>  1,480円  -176 円 (-10.6%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 8日に決算を発表。「7-9月期(1Q)経常は24%減益で着地」が嫌気された。
 チャーム・ケア・コーポレーション <6062> が11月8日大引け後(15:10)に決算を発表。22年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比24.3%減の3.9億円に減り、7-12月期(上期)計画の9.8億円に対する進捗率は40.6%にとどまり、5年平均の43.8%も下回った。
  ⇒⇒チャームケアの詳しい業績推移表を見る

■ダイワボウ <3107>  1,809円  -195 円 (-9.7%)  本日終値  東証1部 下落率10位
 ダイワボウホールディングス<3107>は後場急落。同社は午後1時30分に、22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益が98億600万円(前年同期比9.6%減)となり、通期計画285億円(前期比18.6%減)に対する進捗率は34.4%にとどまったと発表しており、悪材料視された。ITインフラ流通事業ではパソコン販売などが低調に推移し、繊維事業では除菌関連需要の反動に加えて産業資材・衣料品などの販売低迷が継続した。また、産業機械事業は前期の受注減少と資材価格高騰の影響を受けて減収減益だったとしている。

■青山商事 <8219>  757円  -80 円 (-9.6%)  本日終値
 8日に業績修正を発表。「上期経常を赤字拡大に下方修正」が嫌気された。
 青山商事 <8219> が11月8日大引け後(16:00)に業績修正を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益を従来予想の60.4億円の赤字→62.2億円の赤字(前年同期は129億円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒青山商事の詳しい業績推移表を見る

■日本電波工業 <6779>  1,080円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 日本電波工業<6779>がストップ高。同社は午後1時に、22年3月期連結業績予想について、売上高を425億円から445億円(前期比13.5%増)へ、営業利益を29億円から49億円(同72.3%増)へ、純利益を21億円から40億円(同2.0倍)へ上方修正し、未定としていた年間配当予想を5円(前期は無配)と開示しており、好感された。あわせて発表した22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益は28億3900万円(前年同期は14億5300万円の赤字)となり、会社計画18億円を上回った。5Gスマホ向けのサーミスタ内蔵水晶振動子、米国やインドにおける5G基地局向け水晶発振器及びパソコン向け音叉型水晶振動子などの売上高が期初予想を上回った。また、車載向けは販売を大きく上回る受注が継続し、取引条件が改善した。移動体通信や産業機器、民生向けの売り上げが通期でも期初予想を上回る見込みであるため、業績予想を上方修正するとしている。

■フォースタートアップス <7089>  5,130円  +700 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値
 フォースタートアップス<7089>がストップ高。同社は8日取引終了後、22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益が3億1700万円となり、通期計画4億5000万円に対する進捗率は70.4%に達したと発表しており、好感された。なお、22年3月期第2四半期より四半期連結財務諸表を作成しているため、前年との比較は記載されていない。人材紹介需要は安定成長が続いており、受注は順調に推移。今期は年間で50名程度の増員を予定しており、計画通りに推移しているとした。下期は人員増、オフィス拡張などの先行投資を加速し、さらなる成長を目指すとしている。


●ストップ高銘柄
 夢展望 <3185>  383円  +80 円 (+26.4%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 クックビズ <6558>  1,557円  -500 円 (-24.3%) ストップ安   本日終値
 シーズメン <3083>  1,708円  -500 円 (-22.6%) ストップ安   本日終値
 INCLUSIVE <7078>  2,910円  -700 円 (-19.4%) ストップ安   本日終値
 ロボペイ <4374>  4,095円  -700 円 (-14.6%) ストップ安   本日終値
 など、4銘柄

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