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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):SBG、IIJ、大成建

SBG <日足> 「株探」多機能チャートより
■ニッセイ <6271>  1,390円  +300 円 (+27.5%) ストップ高   本日終値
 ニッセイ<6271>がストップ高。ブラザー工業<6448>が8日の取引終了後、子会社である同社の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格1500円にサヤ寄せする格好となった。ブラザーは現在、ニッセイ発行済み株式数の60.17%を保有しているが、連携を更に強化することで持続的成長を実現し、両社の企業価値の向上を図ることが狙い。TOB価格は1500円で、買付予定数は1104万4628株(下限180万1242株、上限設定なし)、買付期間は11月9日から12月21日まで。TOB成立後、ニッセイは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は、ニッセイ株式を11月8日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■関西スーパーマーケット <9919>  1,535円  +300 円 (+24.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 関西スーパーマーケット<9919>がストップ高の1535円に買われた。きょう付の日本経済新聞朝刊で「食品スーパーのオーケー(横浜市)が、10月29日の関西スーパーマーケットの臨時株主総会で決議されたエイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)グループとの株式交換契約について、9日にも神戸地裁に差し止めの仮処分を申請する方針を固めたことが8日わかった」と報じられており、オーケーが再び関西スーパ買収に動くとの思惑から買われたようだ。

■片倉工業 <3001>  2,222円  +400 円 (+22.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 片倉工業<3001>がストップ高。8日の取引終了後、MBOの一環として佐野公哉会長と上甲亮祐社長が折半出資するかたくらが、同社株に対してTOBを実施すると発表しており、TOB価格2150円にサヤ寄せする格好となった。株式を非公開化することで、短期的な株式市場からの評価にとらわれることなく、中長期的な視点で貫徹できる経営体制を早期に構築するのが狙い。買付予定数は3321万8878株(下限2214万6000株、上限設定なし)、買付期間は11月9日から12月21日まで。TOB成立後、片倉は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は、同社株式を11月8日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■サンデンHD <6444>  307円  +35 円 (+12.9%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 8日に決算を発表。「上期経常が赤字縮小で着地・7-9月期も赤字縮小」が好感された。
 サンデンホールディングス <6444> が11月8日大引け後(16:00)に決算を発表。21年12月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は116億円の赤字(前年同期は129億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
  ⇒⇒サンデンHDの詳しい業績推移表を見る

■芝浦電子 <6957>  7,110円  +760 円 (+12.0%) 一時ストップ高   本日終値
 芝浦電子<6957>は、一時1000円高はストップ高となる7350円まで買われ、上場来高値を更新。8日の取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表、営業利益を41億円から50億円(前期比59.4%増)へ増額しており、これを好感した買いが入ったようだ。売上高も285億円から300億円(同19.2%増)へ引き上げた。好調だった上期(4~9月)業績を踏まえたほか、第3四半期以降の半導体不足や原材料価格上昇に伴う影響なども勘案し通期予想を見直した。なお、同時に発表した4~9月期決算は売上高154億1800万円(前年同期比37.2%増)、営業利益28億600万円(同3.4倍)だった。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,808円  +647 円 (+10.5%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 ソフトバンクグループ<9984>がカイ気配スタートで5日ぶりに急反発に転じた。注目された21年7~9月期決算は最終損益が3979億4000万円の損失(前年同期実績は6274億9900万円)となった。四半期ベースでは20年1~3月期以来6四半期ぶりの赤字となる。ソフトバンク・ビジョン・ファンドを通じて投資した中国テック企業の株価下落が損益を悪化させる結果となった。しかし、7~9月期の業績悪は株価に事前に織り込みが進んでいた。更に同日、株主還元策として最大1兆円の自社株買いを実施することを発表、株価を強く刺激する格好となった。これは、孫正義会長兼社長が自社の株価を大幅に割安であるとの判断に基づいたものとしている。株数ベースでは発行済み株式数の15%弱にあたる2億5000万株を上限とする大規模な自社株買いとなる。

■IIJ <3774>  4,730円  +345 円 (+7.9%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 インターネットイニシアティブ<3774>が急反発。株価は一時、前日に比べ10%超高に買われ、新高値に上昇した。SMBC日興証券は8日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は3600円から5900円に見直した。同社はIoTやクラウドなどへの投資が先行していたが、新型コロナウイルス感染拡大をきっかけとした法人ネットワーク利用拡大により収益性が高まっている。今後は、自社開発のセキュリティサービスも高い利益成長に貢献すると予想。個人向けモバイル(IIJmio)の新料金プランへの移行によるARPUの減少幅を上方修正したこともあり、同証券では22年3月期の連結営業利益を188億円から222億円(会社予想220億円)、23年3月期の同利益を213億円から259億円にそれぞれ上方修正している。

■大成建設 <1801>  3,700円  +235 円 (+6.8%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 大成建設<1801>が後場上げ幅拡大。同社は午後1時に、株主還元の充実および資本効率の改善を目的として、360万株(発行済み株式総数に対する割合1.77%)もしくは100億円を上限とする自己株式の取得枠を設定すると発表しており、材料視された。取得期間は21年11月10日から22年3月31日まで。あわせて発表した22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益は247億5100万円(前年同期比44.2%減)となり、通期計画900億円(前期比31.0%減)に対する進捗率は27.5%だった。国内建築における競争環境の悪化を主因として大幅な減益となったが、通期予想は受注高を1兆8900億円から1兆8300億円へ下方修正したものの、売上高や各利益項目は当初予想を据え置いたとしている。

■フィード・ワン <2060>  809円  +49 円 (+6.5%)  本日終値
 フィード・ワン<2060>が3日ぶりに反発。同社は8日取引終了後に、22年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比34.0%増の34億400万円となり、通期計画の50億円に対する進捗率は68.1%となった。売上高は同14.4%増の1178億5800万円で着地。畜産・水産飼料の平均販売価格が前年同期を上回ったことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■SANKYO <6417>  3,020円  +162 円 (+5.7%)  本日終値
 SANKYO<6417>は大幅続伸。同社は8日取引終了後、350万株(発行済み株式総数に対する割合5.7%)もしくは100億円を上限とする自己株式の取得枠を設定すると発表しており、好感された。取得期間は21年11月9日から22年4月28日まで。資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に応じた機動的な資本政策の遂行及び株主への利益還元を目的として行うとしている。あわせて発表した22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益は29億1400万円(前年同期比2.7倍)で、これも材料視された。パチンコ機は新規則機のファンへの定着、継続的なヒット機種の登場により順調な販売状況が続いているものの、パチスロ機は有力な新機種供給の不足などを背景に、依然厳しい市場環境であるとした。なお、通期計画の営業利益89億円(前期比35.1%増)は据え置かれた。

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