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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 2万9000円~2万9500円のレンジ推移をみせてくるか注目


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 29060 +280 (+0.97%)
TOPIX先物 2012.0 +19.5 (+0.97%)
シカゴ先物 28990 +210
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 29日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。前日の取引終了後に決算を発表し波乱が警戒されていたアマゾン・ドット・コム<AMZN>とアップル<AAPL>は下落したものの、好決算銘柄を買う流れは強く、相場全体への影響は限られた。S&P500業種別指数は自動車・同部品、商業サービス・用品、ソフトウエア・サービスが上昇する一方で、テクノロジー・ハード・機器、消費者サービス、保険が下落。

 シカゴ先物清算値は日中大阪比210円高の2万8990円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比30円高の2万8810円で始まり、その後、利食いに押されて下落に転じ、2万8690円まで下げる場面があった。ただし、米国市場の取引開始後にプラス圏を回復すると、一気に2万9000円を回復。その後は2万8900円~2万9000円での保ち合いを経て、引けにかけて一段高をみせており、2万9060円とナイトセッションの高値で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになろう。米国市場では好決算銘柄を買う動きのなか、アマゾン・ドット・コムとアップルについても押し目買い意欲は強く、売り一巡後は下落幅を縮めていた。主要な株価指数は揃って最高値を更新しており、支援材料になりそうだ。また、衆院選は31日に投開票され、自民党は議席を減らしたものの、単独で261議席を獲得し絶対安定多数を確保した。まずは自民単独の過半数の議席維持で安心感が広がろう。

 もっとも、11月2~3日に連邦準備制度理事会(FRB)は金融政策を討議する連邦公開市場委員会(FOMC)を開催する。テーパリングの開始などは織り込まれているとみられるが、様子見要因になりそうである。そのため、買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすく、まずは2万9000円辺りを固める動きになろう。底堅さが意識される局面では、2万9000円~2万9500円のレンジ推移をみせてくることになりそうだ。

 VIX指数が16.26と前日の16.53から低下し、ボトム圏での推移を続けていることも安心感につながる。NT倍率は先物中心限月で小動きながらも上値抵抗線として意識されている75日移動平均線を上回ってきた。米国市場の上昇に加え、衆院選の結果を受けた政策期待の高まりにより、NTロングの動きをみせてくる可能性はありそうだ。

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