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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「次の焦点は自民党総裁選」

株式評論家 富田隆弥

◆9月17日の夕方、友人が慌てた様子で電話をかけてきた。「先物も、オプションも動いてないよ、トラブルか?」と。17日は、証券取引所の次期デリバティブ売買システム「J-GATE3.0」への移行に伴い、先物とオプションの夜間取引(ナイトセッション)が停止していた。友人はそのことを知らなかったのだ。それを伝えると「ウソだろう…、知らなかった…」と意気消沈。どうやら三連休を控えて、マーケットの波乱に備えておきたかったようだ。

◆17日の米国市場は先物やオプションの清算が集中するメジャーSQ(クアドルプル・ウィッチング)。前回のSQだった6月18日にNYダウが3万3271ドルの突っ込み安値をつけたように、株価の振れやすいところだ。そして、悪い予感は当たるもので、NYダウは21日まで4日続落、一時3万3613ドルまで突っ込み、シカゴ市場(CME)の日経平均先物は20日に一時1100円安(大証比)の2万9250円まで下げた。

◆連休明け21日の日経225先物は窓を空けて720円安の2万9630円で始まったが、友人にとっては後の祭り。17日夜間で取引していたのならば、利食えるチャンスは十分にあった。だが、友人が嘆くのもわかる。なにも米国のメジャーSQ日に売買を停止しなくてもよいだろうし、その停止を証券取引所も、証券会社も投資家に分かるように大きく告知すべきだったのではないか。

◆中国・大手不動産「恒大集団」の資金繰り懸念もあり、日経平均株価は22日に2万9573円まで下げた。14日の高値3万0795円から1222円幅(-3.9%)の調整だが、騰落レシオ(14日時点149%)やサイコロジカルライン(同11勝1敗)などテクニカル指標の過熱を踏まえるなら、この程度はスピード調整の範囲内といえる。22日と23日にNYダウが大きく上昇しており、24日以降の日経平均株価は反発して戻りを試すことになろう。

◆NYダウの反発は、メジャーSQを通過したことや22日に開催されたFOMC(連邦公開市場委員会)がきっかけとなった。さて、次は日本の番。29日に投開票を迎える自民党総裁選が焦点だ。結果をどう評価するかは日経平均株価に聞くことになる。

(9月23日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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