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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

国際紙パルプ <日足> 「株探」多機能チャートより
前日に「買われた株!」総ザライ(2) ―本日につながる期待株は?―

■国際紙パルプ <9274>  346円 (+80円、+30.1%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。国際紙パルプ商事 <9274> がストップ高。11日の取引終了後、22年3月期の連結経常損益を従来予想の34億円の黒字から50億円の黒字(前期は120億4100万円の赤字)へ上方修正すると発表。従来の4期ぶりの最高益予想を更に上乗せしたことが好材料視された。同時に発表した第1四半期の同損益は17億9700万円の黒字(前年同期は25億1500万円の赤字)だった。昨年7月に取得した仏紙製品卸大手アンタリスの買収効果が収益拡大に大きく貢献した。また、前期に大幅な貸倒引当金を計上した中国事業で事業の再構築が着実に進み、販売数量が大幅に回復したほか、パルプ価格の高騰も追い風となった。好調な業績を踏まえ、今期の年間配当を従来計画の10円から12円(前期は10円)に増額修正しており、これも好感された。

■玉井船 <9127>  1,529円 (+300円、+24.4%) ストップ高

 玉井商船 <9127> [東証2]がストップ高。ここ海運株の物色人気に乗り株価を急騰させており、7月28日から前日11日までの10営業日で既に約66%も水準を切り上げていた。そうしたなか、前日取引終了後に22年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の2億円から10億4000万円(前期実績は1200万円の赤字)に大幅上方修正、これがサプライズとなった。PERやPBRなど株価指標面でも割安感が際立っており、投資資金の攻勢を加速させた。

■BCC <7376>  2,690円 (+500円、+22.8%) ストップ高

 BCC <7376> [東証M]が500円高はストップ高となる2690円に買われた。12日午後1時ごろ、21年9月期第3四半期累計(20年10月-21年6月)の決算を発表し、売上高8億5800万円、純利益9000万円で着地した。純利益ベースで通期計画(6600万円)を超過したことから、これが好感され買われた。コロナ禍における企業のIT活用の流れを追い風に、派遣人員の拡大やネットワーク関連の売り上げが増加したIT営業アウトソーシング事業が寄与した。なお、通期の売上高11億3400万円(前期比10.1%増)、純利益6600万円(同2.2倍)とする見通しは据え置いた。

■中外鉱 <1491>  35円 (+6円、+20.7%)

 中外鉱業 <1491> [東証2]が急反騰。同社は11日取引終了後に、22年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しを前期比72.2%増の4億7000万円(従来予想は1億4000万円)に引き上げたことが好感されたようだ。売上高の見通しも同3.2%増の407億円(従来予想は394億円)に上方修正。金やプラチナの価格が高値圏で推移するとの予想から取引高が堅調に推移すると見込んでいるほか、人気タイトルのアニメ関連グッズの商品開発を引き続き展開することが寄与するとみている。

■エンビプロ <5698>  1,498円 (+249円、+19.9%)

 東証1部の上昇率2位。エンビプロ・ホールディングス <5698> が急反騰し上場来高値更新。11日の取引終了後、22年6月期の連結業績予想を発表。売上高540億円(前期比31.9%増)、純利益19億5000万円(同30.7%増)と前期に続き増収増益となり、過去最高を更新する見通しとなったことを好感した買いが膨らんでいる。年間配当予想は33円とし、前期の25円から8円増額した。世界的な脱炭素の動きを背景にリサイクル原料を活用することへの評価が高まっていることが追い風となる。同時に発表した21年6月期決算は、売上高409億3300万円(前の期比20.8%増)、純利益14億9100万円(同2.5倍)だった。

■DMP <3652>  2,027円 (+299円、+17.3%)

 ディジタルメディアプロフェッショナル <3652> が3連騰、一時前日11日比22.3%高の2114円まで上昇する場面があった。11日の取引終了後、アミューズメント市場向け画像処理半導体「RS1」の大型受注を獲得したと発表しており、これが好感された。受注額は9億7900万円で、22年3月期の第2四半期から第4四半期にかけて顧客に分納する予定という。「RS1」は第1四半期売上実績と今回の大型受注を合わせて11億5000万円となり、業績予想に織り込んだ8億4000万円を上回る。業績見通しは精査中とし、開示すべき事項が生じた場合は速やかに公表するとしている。なお、同時に発表した22年3月期第1四半期(4-6月)の連結業績は売上高2億5000万円(前年同期比9.2%増)、経常損益9500万円の赤字(前年同期は9300万円の赤字)だった。

■野村マイクロ <6254>  4,935円 (+700円、+16.5%) ストップ高

 東証1部の上昇率4位。野村マイクロ・サイエンス <6254> がストップ高。同社は半導体業界向けを主力とする水処理装置メーカーで、超純水製造装置で高い商品競争力を持っており、国内だけでなく台湾や韓国などアジアの大手半導体メーカーを主要顧客に業績を伸ばしている。11日取引終了後に発表した21年4-6月期決算は営業利益が前年同期比3.2倍の8億8100万円と急増した。また、今期年間配当も従来計画の65円から75円に10円増額しており、これらを評価する形で投資資金が集中した。

■日本化 <4092>  3,585円 (+490円、+15.8%)

 東証1部の上昇率5位。日本化学工業 <4092> が大幅高に買われ4日続伸。株価は一時前日11日比19.2%高の3690円まで上昇し、6ヵ月ぶりに年初来高値を更新した。11日の取引終了後、22年3月期の連結経常利益を従来予想の26億円から40億円(前期比72.7%増)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入った。自動車市場向けを中心に想定を大きく上回る需要の回復が見られ、半導体関連市場も引き続き強い需要環境にあるなか、稼働率の向上や一般管理費の削減効果などが利益を押し上げる。なお、同時に発表した第1四半期(4-6月)の同利益は前年同期比94.3%増の14億9300万円だった。

■松田産業 <7456>  2,552円 (+292円、+12.9%)

 東証1部の上昇率7位。松田産業 <7456> が続急騰。株価は一時、前日11日に比べ約20%高に買われ年初来高値を更新した。11日取引終了後、22年3月期連結業績予想の増額修正を発表したことを好感する買いが流入した。売上高は2300億円から2500億円(前期比8.0%増)に修正したほか、営業利益は82億円から107億円(同33.1%増)へ見直した。08年3月期以来、14期ぶりの最高益となる。貴金属関連事業での市場環境の回復や貴金属相場の上昇、並びに食品関連事業における市況好転などを背景に業績を修正した。

■東洋エンジ <6330>  874円 (+94円、+12.1%)

 東証1部の上昇率8位。東洋エンジニアリング <6330> が急反騰。12日昼に発表した22年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算で、経常利益が18億3400万円(前年同期は6000万円)に急拡大しており、これが好材料視された。複数の国内バイオマス発電所、ナイジェリア向け化学肥料プラント、ロシア向け石油化学プラントなどのプロジェクトが進捗し、売上高が前年同期比22.6%増の539億9300万円と大幅増収となった。経常利益は第1四半期実績だけで、通期計画(25億円)に対する進捗率が73.4%に達しており、業績上振れが期待される。

■ULSグルプ <3798>  5,020円 (+525円、+11.7%)

 ULSグループ <3798> [JQ]が続急騰。11日の取引終了後に発表した22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は4億8900万円(前年同期は3億8800万円)だった。今期から「収益認識に関する会計基準」を適用するため単純比較はできないものの、好調な決算を評価する買いが入った。建設、金融、製造及びサービス業を中心とする既存顧客が推し進めるデジタルトランスフォーメーション(DX)投資の拡大を背景に、引き続き受注が堅調に推移したほか、受託案件の高付加価値化、品質管理の徹底を継続したことなども寄与した。併せて、子会社ウルシステムズが長谷工コーポレーション <1808> のDXプロジェクトを支援したことを明らかにしている。

■森永 <2201>  3,845円 (+260円、+7.3%)

 森永製菓 <2201> が急反発。11日の取引終了後、22年3月期第1四半期(4-6月)の決算を発表。売上高が445億6300万円(前年同期比10.8%増)、純利益が48億3000万円(同20.4%増)で着地しており、これが好感されたようだ。菓子食品部門で国内主力ブランドの販売が伸びたほか、「inゼリー」などの販売が好調だった健康部門が寄与した。なお、通期の売上高1750億円(前期比4.0%減)、純利益117億円(同12.8%減)とする見通しは据え置いた。

■雪印メグ <2270>  2,275円 (+151円、+7.1%)

 雪印メグミルク <2270> が大幅3日続伸。12日午前11時に発表した22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比32.3%増の72億4200万円となり、これを好感する買いが入った。乳製品部門でマーケティング投資の継続や健康志向の高まりを背景に機能性食品の販売が伸びたほか、飲料・デザート類では販売に注力している保健機能食品として内臓脂肪を減らす乳酸菌「ガセリ菌SP株」を使用したヨーグルトなど利益率の高い商品が好調だった。

■大日精 <4116>  2,527円 (+147円、+6.2%)

 大日精化工業 <4116> が続急伸。同社は11日取引終了後に、22年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比4.2倍の25億400万円となり、上半期計画27億円に対する進捗率は92.7%となった。売上高は302億9500万円(今期から収益認識に関する会計基準等を適用しているため前年同期との比較なし)で着地。車両業界向けのコンパウンドや着色剤、ウレタン樹脂、及び情報電子業界向けの顔料が好調だったことなどが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■ソラスト <6197>  1,405円 (+73円、+5.5%)

 ソラスト <6197> が急反発。同社は11日大引け後に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比59.0%増の17.1億円に拡大し、通期計画の65.5億円に対する進捗率は26.1%となり、5年平均の21.6%とほぼ同水準だった。

■電通グループ <4324>  4,285円 (+205円、+5.0%)

 電通グループ <4324> が4日続伸し、約5ヵ月ぶりに年初来高値を更新。11日の取引終了後に発表した21年12月期上期(1-6月)の連結最終利益(国際会計基準)は前年同期比2.3倍の361億400万円となり、これを好感する買いが入った。コロナ禍からの経済回復を背景に、国内及び海外3地域すべてで大幅に業績が改善した。また、構造改革効果やコスト削減に加え、固定資産売却益を計上したことも利益を大きく押し上げた。併せて、非開示だった通期の同損益は1075億円の黒字(前期は1595億9600万円の赤字)と4期ぶりに過去最高益を更新する見通しを示した。下期は本社ビルの売却益を計上する予定としている。業績好調に伴い、未定としていた年間配当は101円(前期は71円25銭)実施する方針としており、これも好材料視された。

■LINK&M <2170>  909円 (+41円、+4.7%)

 リンクアンドモチベーション <2170> が大幅反発。株価は前日11日比15.7%高の1004円まで上値を伸ばし、年初来高値を更新した。11日の取引終了後、21年12月期の連結最終損益を従来予想の5億7000万円の黒字から9億円の黒字(前期は9億9600万円の赤字)へ上方修正すると発表しており、これが好感された。組織開発ディビジョンで大手企業向けを中心にコンサル・クラウド事業が予想以上に成長していることが上振れの背景。上期はオンライン上での新人・管理職研修や人事制度設計が好調だった。コロナ禍で組織課題が一層顕在化しているとみられ、この状況が今後も続くと想定している。併せて、今期の年間配当を従来計画の7円20銭から7円40銭(前期は7円20銭)へ増額修正した。また、株主優待制度を拡充し、クオカードの贈呈金額を25%増額することも明らかにしている。21年12月末から適用する新制度では、1000株以上保有株主に対し、保有株数と保有期間に応じて年間5000円から40万円分のクオカードを贈呈するという。

■トリドール <3397>  2,083円 (+89円、+4.5%)

 トリドールホールディングス <3397> が大幅高で3日続伸し、年初来高値を更新。12日付の日本経済新聞朝刊で「2021年4-6月期の連結営業損益(国際会計基準)が50億円弱の黒字(前年同期は35億円の赤字)になったことが分かった」と報じられており、コロナ禍前の19年4-6月期の営業利益20億5100万円を上回るとの観測が好材料視されたようだ。記事によると、店内飲食の回復に加え、持ち帰り需要の拡大が業績回復を牽引したとしており、4月に発売した「丸亀うどん弁当」も好調という。報道を受けて会社側では、「当社が発表したものではない。記事に記載されている連結営業損益(国際会計基準)50億円弱の黒字に関しては、同様の水準になる見通しだ。また、22年3月期通期業績は上方修正をする公算が大きいとの記載があるが、その方向で通期業績予想を12日公表する予定だ」とコメントしている。

■関電化 <4047>  1,127円 (+45円、+4.2%)

 関東電化工業 <4047> が3日続伸、上げ足を強め一時59円高の1141円まで買われ、直近つけた1090円を上回り新値街道に復帰した。同社はフッ素技術に定評がある特殊ガス大手で、半導体向けを中心に高水準の需要を獲得している。半導体向けは韓国の半導体大手メーカーの生産増強の動きなどが追い風となっている。また、電気自動車(EV)用バッテリー向けなどに電解質原料も手掛ける。11日取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の70億円から81億円(前期比43%増)に増額しており、これを手掛かり材料に投資マネーを誘引した。上値のフシとして意識された19年11月の高値1134円も上回り、時価は18年10月以来約2年10ヵ月ぶりの高値圏に浮上した。

■SMC <6273>  73,070円 (+2,630円、+3.7%)

 SMC <6273> が大幅高で5日続伸となり、上場来高値を連日更新。11日の取引終了後、22年3月期の連結経常利益を従来予想の1810億円から2100億円(前期比22.2%増)へ上方修正すると発表。3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなり、これを好感する買いが向かった。自動制御機器の需要が北米や中国を中心に半導体関連向けで高い水準が続いていることを反映した。なお、同時に発表した第1四半期(4-6月)の同利益は前年同期比66.9%増の613億6600万円だった。製品販売の好調に加え、円安進行で為替差損益が好転したこともプラスに働いた。

■日触媒 <4114>  5,860円 (+150円、+2.6%)

 日本触媒 <4114> が続伸。SBI証券は11日、同社株の目標株価を5800円から6400円に引き上げた。投資判断は「中立」を継続した。同社が5日に22年3月期業績予想の増額修正を発表したことを受け、同証券では今3月期の営業利益予想を130億円から225億円へ、23年3月期の同利益を190億円から230億円へ、24年3月期は230億円から250億円へ、それぞれ増額修正している。基礎化学品はアクリル酸およびアクリル酸エステルの海外市況上昇、機能性化学品は特殊エステルの価格上昇や数量増など、高吸水性樹脂(SAP)も海外市況上昇で収益増へ寄与すると予想している。

■郵船 <9101>  8,060円 (+200円、+2.5%)

 日本郵船 <9101> 、商船三井 <9104> など大手をはじめ海運株が軒並み高、業種別騰落では3%超の上昇で値上がり率断トツとなった。欧米株市場が総じて堅調で、米国株市場ではNYダウが最高値街道を走っているが、物色対象はこれまでのハイテク系グロース株から景気敏感セクターのバリュー株にシフトしている。新型コロナウイルスの感染拡大が続いているものの、ワクチン普及を背景とした経済活動の正常化期待が反映されている。世界経済の回復を背景としたグローバル物流需要の拡大は海運セクターの収益に追い風となる。特にここ最近は、コロナ禍での人手不足の問題も影響して、コンテナ船の運賃市況が高騰しており、大手海運などの業績が急変貌していることが株価の押し上げ材料となった。

■メニコン <7780>  8,400円 (+180円、+2.2%)

 メニコン <7780> が高い。12日午後2時ごろ、22年3月期第1四半期(4-6月)の決算を発表した。売上高が240億8500万円(前年同期比21.8%増)、純利益が16億9000万円(同21.8%増)と好調で、これが好感され買われたようだ。あわせて、1株を2株に株式分割することも発表した。基準日は9月30日。

※12日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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