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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ポピンズ <日足> 「株探」多機能チャートより

■ポピンズ <7358>  3,010円 (-485円、-13.9%)

 東証1部の下落率4位。ポピンズホールディングス <7358> が大幅安で8日続落。10日の取引終了後、21年12月期業績予想の下方修正を発表した。純利益を10億4000万~11億円(前期比1.1%減~4.6%増)とし、従来予想(12億3100万円)から引き下げたことを嫌気した売りが出たようだ。売上高についても248億~249億5000万円(同7.6~8.3%増)とし、当初計画より増収幅が縮小する見通し。新型コロナウイルス感染症が再拡大するなど先行き不透明な状況のなか、ナニーサービスに影響が及んでいるほか、保育所の受け入れ児童数が想定よりも少ない人数で推移していることから通期見通しを見直した。

■MTG <7806>  1,625円 (-252円、-13.4%)

 MTG <7806> [東証M]が急反落。10日の取引終了後に発表した第3四半期累計(20年10月-21年6月)連結決算は、売上高317億3400万円(前年同期比27.5%増)、営業利益36億7500万円(前年同期9億4000万円の赤字)、純利益37億5400万円(前年同期比17.9倍)と営業損益が黒字転換して着地したものの、4-6月期営業利益が前年同期比42.6%減となっており、これが嫌気されたようだ。EC・通販事業をはじめとする国内事業が新商品効果により好調に推移したことで、売上高は順調に伸長したものの、新商品への積極的なマーケティング投資を行っていることが響いたという。なお、21年9月期通期業績予想は、売上高を400億円から420億円(前期比20.5%増)へ上方修正したものの、営業利益30億円(同2.5倍)、純利益29億円(同90.1%増)は従来見通しを据え置いている。

■テクノプロH <6028>  2,534円 (-283円、-10.1%)

 東証1部の下落率7位。テクノプロ・ホールディングス <6028> が急反落。同社は10日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年6月期の連結税引き前利益は前の期比22.9%増の194億円に伸びたが、22年6月期は前期比15.8%減の164億円に減る見通しとなった。同時に、前期の年間配当を172円→185円(前の期は150円)に増額し、今期は53円とし、6月30日割当の株式分割を考慮した実質配当は14.1%減配とする方針とした。

■メック <4971>  3,255円 (-225円、-6.5%)

 メック <4971> が急反落。10日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を136億円から140億円(前期比17.1%増)へ、営業利益を31億円から35億円(同47.7%増)へ、純利益を22億5000万円から26億円(同62.9%増)へ上方修正し、あわせて14円を予定していた期末配当予想を21円に引き上げると発表したものの、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。在宅勤務・学習の導入や新しい生活様式への対応等の影響を受けて、パソコンやタブレット端末の需要が堅調に推移していることや、データ量の増加を背景にサーバー需要が拡大している影響を受けて、パッケージ基板向けに高いシェアを持つ超粗化系密着向上剤「CZシリーズ」が大きく増加しているほか、ディスプレー向け「EXEシリーズ」も関連する電子機器の需要により大きく伸長していることなどが要因という。なお、第2四半期累計(1-6月)決算は、売上高70億2400万円(前年同期比23.2%増)、営業利益19億4900万円(同72.0%増)、純利益14億6600万円(同84.7%増)だった。

※11日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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