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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):フルヤ金属、三井金、シダックスなど

那須鉄 <日足> 「株探」多機能チャートより

那須鉄<5922>:9880円 カ -
ストップ高買い気配。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は6.9億円で前年同期比58.8%増と大幅増益になり、上半期予想は従来の5.3億円から11.1億円に、通期では12.5億円から20億円にそれぞれ上方修正。原材料価格上昇の影響が想定よりも限定的であるほか、ETC設備工事などが順調に推移しているもよう。大幅減益見通しから一転して2ケタ増益見通しに転じており、サプライズが強まる形になっている。


チャームケア<6062>:1379円 カ -
ストップ高買い気配。先週末に21年6月期の決算を発表、営業利益は20.1億円で前期単独比5.9%増益、期末配当金も9円から12円に引き上げ。22年6月期は29.3億円の見通しであり、会計基準変更を考慮した実質ベースでは同78.6%増になるもよう。年間配当金も15円に引き上げ計画。新規事業「ヘルスケア・デベロップメント事業」で売上高25億円程度の計上を見込んでいるようだ。


NTT<9432>:2863.5円(+54.5円)
続伸。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は4863億円で前年同期比2.3%減益、NTT東・西、NTTデータが増益となったが、ドコモの減益が響く形になった。ただ、ドコモも会社想定は上振れているもよう。決算サプライズは限定的な中、発行済み株式数の2.76%に当たる1億株、2500億円を上限とする自社株買いの実施を発表しており、期待感もあったとはいえ、ポジティブに反応する動きが先行している。


三井金<5706>:3405円(+320円)
大幅高。先週末に第1四半期決算を発表、経常利益は212億円となり、前年同期比231億円の損益改善に。上半期計画は従来の190億円から340億円、通期では350億円から520億円、前期比1.6%増にまで上方修正している。在庫評価益の拡大に加えて、極薄銅箔の販売好調などが背景になっている。通期の市場コンセンサスは390億円、業績への警戒感から株価の低調推移が続いていたことからもインパクトが強まる形に。


レーザーテック<6920>:20620円(-1020円)
大幅続落。前日に21年6月期の決算を発表、営業利益は261億円で前期比73.1%増益、市場予想を40億円近く上回っている。一方、22年6月期は270億円で同3.6%増にとどまる見通しで、400億円程度だった市場予想を大幅に下回る水準となっている。ACTISの売上計上本格化による初期ロットのコスト高が利益率の押し下げ要因となるもよう。高い収益成長への期待が高かっただけに、踊り場入りに失望感が優勢となる展開に。


愛光電気<9909>:2275円 カ -
ストップ高買い気配。マネジメント・バイアウト(MBO、経営陣による自社買収)の一環として近藤保社長が保有するAKコーポレーション(神奈川県小田原市)が愛光電気株の公開買い付けを実施すると発表している。買い付け価格は1株につき2360円。前営業日終値は1875円だった。買い付け期間は10日から9月28日まで。愛光電気は上場廃止となることを前提として公開買い付けに賛同の意見を表明している。


シダックス<4837>:340円(+28円)
年初来高値。従来未定としていた22年3月期の営業損益予想を23.27億円の黒字(前期実績6.90億円の黒字)と発表している。フードサービス事業で営業組織や商品企画機能の強化などにより収益拡大を目指す。また、車両運行サービス事業で運転士確保と増車獲得、社会サービス事業の学童保育部門でコンテンツの充実による差別化を図る。第1四半期(21年4-6月)の営業損益は5.10億円の黒字(前年同期実績0.84億円の赤字)で着地した。


フルヤ金属<7826>:7160円(+820円)
大幅に反発。22年6月期の営業利益予想を前期比12.9%増の118.00億円と発表している。情報通信市場や半導体市場、エレクトロニクス市場で堅調な受注を見込む。年間配当予想は150.00円。21年6月期の営業利益は184.1%増の104.52億円で着地した。併せて期末配当を従来予想の130.00円(普通配当100.00円、記念配当30.00円)から150.00円(普通配当120.00円、記念配当30.00円。前期末実績80.00円)に増額修正している。
《ST》

 提供:フィスコ

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