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【市況】伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 8月9日版

日経平均は8月中に3万円以上を目指す可能性が出てきた
1. 8月以降のドル・円相場の動き方
 図1は、8月から年末までの期間でのドル・円相場の動き方の目安です。年末までの展開は、8月1日から15日(以下、8月前半のレンジ)の営業日の範囲で動いたレンジを抜けた方へ動意づく傾向があります。
 8月前半のレンジ上限を上抜くと、その年は年末へ向けて円安の流れを作ります。年末の円安の目安は、8月前半のレンジ下限の値位置に5~10円幅を加えた地点になります。
 8月前半のレンジ下限を下抜くと、その年はそのまま円高へ向かうパターンと、9月下旬以降、再度反転して円安へ向かうパターンの2通りの展開が考えられます。
 円高へ向かう場合、9月中旬から10月中旬頃までの期間で、積極的な円高場面が表れて、その年の最安値付近まで一気に円高が進みます。値位置の目安は、8月前半のレンジ上限から5~10円を引いた地点になります。
 円安へ向かう場合、9月に押し目をつけて、9月末頃までに8月前半のレンジ上限を抜ける動きを経過して、その後、年末へ向けた円安の流れへ入ります。
図1 ドル・円相場の年末までのパターン
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