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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):メルカリ、イーレックス、INPEX

メルカリ <日足> 「株探」多機能チャートより
■メルカリ <4385>  5,630円  +440 円 (+8.5%)  本日終値
 メルカリ<4385>が急伸。23日の取引終了後、21年6月期の連結業績予想について、営業損益を15億円の赤字~15億円の黒字から45億円の黒字(前期193億800万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。メルカリJPの好調に加えて、メルペイでは定額払いの利用増による収益力の強化が着実に進捗していることや、メルカリUSで引き続きユニットエコノミクスの改善に注力するなどグループの収益基盤が徐々に強化されていることが要因。また、効率性を考慮しながら成長投資を実施した結果、広告宣伝費などを想定以上に削減したことも寄与した。

■イーレックス <9517>  2,234円  +125 円 (+5.9%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 イーレックス<9517>が大幅高で3日続伸。午前10時ごろ、グループ会社エバーグリーン・マーケティング(EGM)が、島津製作所<7701>の工場をはじめとする5施設に対して、トラッキング付非化石証書を活用した実質再生可能エネルギーである「CO2フリープラン」の供給を開始すると発表しており、これが好感された。今回の契約は、再生可能エネルギー電源から調達したFIT電気に、トラッキング付非化石証書を付加することで、実質再生可能エネルギーの電力を供給するもの。供給開始は7月を予定している。

■マーベラス <7844>  786円  +34 円 (+4.5%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 マーベラス<7844>が急反発。東海東京調査センターは23日、同社株のレーティングの「アウトパフォーム」を継続するとともに目標株価を1300円から1340円に引き上げた。21年3月期の連結営業利益は44億1400万円(前の期比80.2%増)と好調だった。昨年11月に発売されたインディーズゲーム「天穂のサクナヒメ」が異例の大ヒットとなったほか、第4四半期(1~3月)に国内外で発売した「牧場物語」が好調だった。22年3月期は「牧場物語」の海外版や5月発売の「ルーンファクトリー5」の寄与やアミューズメント筐体「ポケモンメザスタ」の貢献が見込める。また、オンライン事業では新作の「千銃士:Rhodoknight」なども期待されている。同センターでは今期連結営業利益を46億7500万円と見込んでいる。

■しまむら <8227>  10,090円  +430 円 (+4.5%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 しまむら<8227>は3日続伸。同社が23日に6月度(5月21日~6月20日)の月次売上速報を発表しており、既存店売上高は前年同月比7.5%減と10カ月ぶりに前年実績を下回ったものの、アク抜け感から買い優勢となったようだ。前年の巣ごもり関連商品が大きく売り上げを伸ばした反動が響いた。なお、19年6月に対しては17.6%増だった。

■プレミアグループ <7199>  3,545円  +145 円 (+4.3%)  本日終値
 プレミアグループ<7199>が反発。同社は23日、子会社のプレミアモビリティサービスが中古車サブスクリプションサービス「ちょいカー」の提供を開始したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。これは、税込み月額1万円台(メンテナンス、各種税、車検、自動車保険料、故障保証に関する費用込み)で利用できるサービス。まずは北海道で試験的に開始し、順次サービスを拡大させ、来年度中にはグループの会員加盟店を中心に全国100店舗での展開を目指すとしている。

■アイダエンジニアリング <6118>  934円  +34 円 (+3.8%)  本日終値
 アイダエンジニアリング<6118>が反発。東海東京調査センターは23日、同社株のレーティングを新規「アウトパフォーム」としてカバレッジを開始した。目標株価は1240円に設定した。「環境規制の強化はむしろビジネスチャンス」と指摘している。足もとで受注が回復しているほか、EV駆動用モーターの生産能力増強で高速精密プレス機械の受注が増えているとみている。今後の受注拡大の要因は(1)モーターコア成形用の高速プレス機械の受注増加(2)自動車産業でホットプレスからコールドプレスへのシフトがありプレス機械の設備投資増強――の2点を想定。22年3月期の連結営業利益は会社予想の45億円に対して53億円への増額修正を予想している。

■INPEX <1605>  865円  +23 円 (+2.7%)  本日終値
 INPEX<1605>は3日続伸し、年初来高値を3カ月半ぶりに更新した。足もとの原油価格の上昇を受け、今期業績の拡大観測が浮上している。今期の想定原油価格は、ブレントベースで1バレル60.3ドルだが、足もとでは75ドル前後で推移。これに伴い、21年12月期の連結営業利益は会社計画の4520億円に対して4700億円前後への増額観測が出ている。

■オプトラン <6235>  2,481円  +62 円 (+2.6%)  本日終値
 オプトラン<6235>が反発。23日の取引終了後、ALD(原子層堆積)成膜装置の開発・製造・販売を行う新会社を中国上海地域に設立すると発表しており、これが好材料視された。21年内の設立を予定。なお、21年12月期業績予想への影響は現在精査中としている。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,862円  +174 円 (+2.3%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が一時8000円大台回復。米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が連日最高値を更新するなど上値指向を強めており、米ハイテク株に積極投資するソフトバンクGの株価に追い風材料となっている。前日の株主総会でははっきりしたコメントはなかったが、株主還元策としての自社株買い発動に対する思惑も買いを引き寄せているもようだ。

■BASE <4477>  1,682円  +30 円 (+1.8%)  本日終値
 BASE<4477>が続伸。23日の取引終了後、同社のネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」が、スマレジ<4431>が運営するクラウドPOSレジ「スマレジ」とサービス連携し、実店舗とECの商品在庫を一元管理できる「スマレジ在庫連携 App」の提供を開始したと発表しており、これが好感された。「スマレジ在庫連携 App」は、「BASE」加盟店を対象に提供する拡張機能「BASE Apps」の新機能として提供される。同機能により、実店舗とネットショップで商品販売をしている場合、商品在庫の一元管理をすることが可能となり、「BASE」加盟店は、実際の在庫数以上の商品数量を売ってしまう“売り越し”や、実際には在庫があるにも関わらず販売できない“売り逃し”など商品在庫の把握が乱雑になってしまうために起こる事態を防ぎ、業務効率化を図ることができるようになるという。

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