【特集】個人投資家・有限亭玉介:半導体競争の世界で狙いたい注目株【FISCOソーシャルレポーター】
電子材料 <日足> 「株探」多機能チャートより
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「有限亭玉介」氏(ブログ:儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2021年5月10日11時に執筆
日本経済復活の鍵を握るとも言われる半導体。投資家の視線は依然として熱いですねぇ。テスト装置やシリコン等の材料分野では日本企業の強みが活かされておりますよ。コロナで特需となった半導体業界は、海外企業の動向も含めてチェックしていきたいですな。
改めまして株&猫ブログ「儲かる株情報『猫旦那のお株は天井知らず』」を執筆しております、有限亭玉介と申します。
過去の記事でも取り上げました通り、世界最大の半導体メーカーである米インテルが約2兆円もの金額を投じてアリゾナ州に新工場を建設すると発表した事は記憶に新しいですが、直近ではニューメキシコ州工場に35億ドル(約3800億円)を「後工程」技術に投じるとも報じられました。
世界的な半導体の供給不足を解消しようと、凄まじいスピード感で設備投資が進んでいるようです。半導体ファウンドリー(受託生産)世界一の台湾TSMCも現在アリゾナ州で新工場を建設中で、米国政府の要請もあり「最大5ヶ所の工場を追加で建設する計画を立てている。」と伝わっております。
これほどまでに米国が政府主導で半導体の供給力を高める理由には、やはり中国の存在があるでしょう。半導体業界の国際団体であるSEMIは、2020年の半導体製造装置の世界販売高が前年比19%増加して過去最高になった事に加えて、中国が初めて最大市場になったと発表しました。
半導体不足が叫ばれる世界で、黙々と地力を付けている中国を米国が放っておくわけにはいきません。米中対立は半導体において激化すると思われますが、日本は両国の間でどのようなスタンスを取るべきか…。米中そして台湾の関係も今後は要注視すべきです。
さて、半導体製造においては米インテルのように一貫して製造する企業がある一方で、分業化も進んでいます。半導体製造の前工程「ウエハテスト」で使用される「プローブカード」の開発・販売を手掛ける日本電子材料<6855>のような企業も半導体関連としてチェックしておきたいですな。4月7日に上方修正を発表すると、売上高は過去最高となる模様です。
半導体微細化に必要とされるEUV露光技術を持つホロン<7748>もピックアップしてみました。直近での一目均衡表(日足)は、雲の中で保ち合いとなっており上抜けする可能性もあるか監視中です。
半導体製造におけるモールディング装置を主力とするTOWA<6315>は、2月5日の決算で中国・台湾地域向けに売上が伸長したとも発表しており、今後も半導体メーカーの設備投資が発表される際には物色されるか注視したいところ。
半導体市場の勢いは電子部品商社である内外テック<3374>にも波及して、3月に底を打ったチャート(日足)は下値を切り上げております。1月29日に21年3月期の営業利益を90%上方修正したアオイ電子<6832>は、5月7日の決算発表も従来予想の経常利益13億円を上回り着地しました。半導体の集積回路を手掛け、22年3月期も増益予想です。
半導体などの工場には水が必要不可欠ですので、「超純水」を手掛ける野村マイクロ・サイエンス<6254>への物色も入っているようですねぇ。3月にも当記事でも取り上げましたが、フォトレジストの溶解やエッチングの除去・洗浄に使用されており、4月13日には上場来高値を更新しています。
さて、ちょっとお話が長くなりましたが、あたくしのブログではそんな「今強含んでいる個別株・テーマ株」を紹介しています。お暇があれば覗いてみてやってください。愛猫「なつ」と共にお待ち申し上げております。
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執筆者名:有限亭玉介
ブログ名:猫旦那のお株は天井知らず
《RS》
提供:フィスコ