【材料】丸運---21年3月期は減収も、コロナ禍の影響による巣ごもり需要等で消費関連貨物の一部で好調に推移
丸運 <日足> 「株探」多機能チャートより
丸運<9067>は12日、2021年3月期連結決算を発表した。営業収益が前期比6.7%減の472.70億円、営業利益が同37.6%減の6.61億円、経常利益が同38.9%減の7.43億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同47.4%減の4.75億円となった。
貨物輸送の営業収益は前期比8.8%減の277.41億円、経常利益は同3.02億円減の6.07億円となった。コロナ禍の影響による巣ごもり需要等で消費関連貨物の一部で好調に推移したものの、アルミ、銅製品及びタイヤ補強用鋼線等の自動車関連貨物等が回復に至らず、部門全体では減収減益となった。
エネルギー輸送の営業収益は前期比5.3%減の157.08億円、経常利益は同2.61億円減の1.19億円となった。石油輸送分野においては、コロナ禍の影響により、輸送数量が同7.7%減となった結果、減収減益となった。潤滑油・化成品分野も、コロナ禍の影響を大きく受け輸送数量が同9.6%減となり減収減益となった。
海外物流の営業収益は前期比13.0%増の16.58億円、経常損益は同0.13億円増のほぼゼロとなった。コロナ禍の影響による海上コンテナ船運賃の高止まりなどのため、輸出入取引は低調に推移した。一方、天津、上海及び常州の各拠点の倉庫増床や輸送の効率化などの継続的な取り組みに伴い、中国拠点は増収増益で推移した。
テクノサポートの営業収益は前期比2.2%減の21.25億円、経常利益は同0.20億円減の0.54億円となった。油槽所関連が堅調に推移したものの、製油所関連の定期修繕工事が前年度の実績を下回ったことから、減収減益となった。
2022年3月期通期の連結業績予想については、営業収益が前期比1.8%減の464.00億円、営業利益が同5.8%増の7.00億円、経常利益が同7.5%増の8.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同9.3%増の5.20億円を見込んでいる。
《ST》
提供:フィスコ