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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):高島屋、ネクスウェア、明豊ファシリ

高島屋 <日足> 「株探」多機能チャートより
■高島屋 <8233>  1,126円  -47 円 (-4.0%)  本日終値
 高島屋<8233>、三越伊勢丹ホールディングス<3099>、松屋<8237>、丸井グループ<8252>、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>など百貨店株が軒並み大きく値を下げる展開。国内で新型コロナウイルス感染者数が再び拡大傾向にあることが警戒されており、大阪府はきょうにでも緊急事態宣言を政府に要請する意向を示している。大阪府の要請に兵庫県なども足並みを揃える構え。これを受け、経済活動が規制されることで景気回復が遅れるとの見方が、百貨店を筆頭に内需で店舗展開する小売セクターを売り込む動きにつながっている。

■日経レバ <1570>  32,450円  -1,300 円 (-3.9%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が安い。前日の米株安や外国為替市場での円高進行を背景に一気にリスクオフの流れが強まった。新型コロナ感染拡大による経済活動停滞に対する警戒感も全体相場にネガティブに影響している。日経レバは日経平均に連動するETFで、変動率が日経平均株価の2倍に基本設定されボラティリティの高いことが特徴。きょうは日経平均が500円を上回る下げをみせたことで、それに連動する形で大きく下値を試す格好となった。売買代金は全市場を通じて群を抜いている。

■NOK <7240>  1,447円  -35 円 (-2.4%)  本日終値
 NOK<7240>は反落。19日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が5902億円から5970億円(前の期比4.8%減)へ、営業利益が110億円から143億円(同18.9%増)へ、最終損益が74億円の赤字から19億円の赤字(前の期22億1800万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表したが、材料出尽くし感から売られたようだ。上方修正は自動車生産台数が好調に推移したことで、シール事業の販売が増加したことが要因。また、投資の抑制効果や為替影響なども寄与した。

■東京エレクトロン <8035>  48,900円  -1,150 円 (-2.3%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が一時1000円を超える下げをみせた。前日の米国株市場ではエヌビディアが3.5%安に売られたほか、マイクロンテクノロジーやアプライドマテリアルズなど半導体の主力株が軒並み安く、ここ上値が重かったフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続落し、一気に25日移動平均線近辺まで水準を切り下げた。この流れが東京市場にも波及する形で、関連銘柄の利益確定売りの動きを誘発している。

■トヨタ自動車 <7203>  8,418円  -104 円 (-1.2%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が軟調な展開を強いられている。足もと外国為替市場でドル売り・円買いの動きが加速し、1ドル=108円大台攻防の様相となっている。これを受けて輸出セクターのなかでも特に為替感応度の高い自動車株は輸出採算改善期待の後退を背景に売り圧力が強まった。日米首脳会談を経て日本と中国との関係悪化を警戒する声もあり、これも中国での自動車販売依存度が高い大手自動車メーカーにとってネガティブ材料として株価に影響を与えている。

■ネクストウェア <4814>  231円  +50 円 (+27.6%) ストップ高   本日終値
 ネクストウェア<4814>がストップ高。同社はシステム構築やITソリューションを手掛け、顔認証システム分野に注力している。19日取引終了後、一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(東京都港区)が、一般財団法人機械システム振興協会(東京都港区)から受託した、非金融分野におけるブロックチェーン技術の戦略策定事業に、プロジェクトリーダーとして参画することになったことを発表、これを手掛かり材料に投資資金が集中する格好となった。株価が低位に位置し流動性にも富むことから、幅広く個人投資家など短期筋の追随買いを誘った。

■明豊ファシリ <1717>  780円  +100 円 (+14.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 明豊ファシリティワークス<1717>がストップ高。19日の取引終了後、集計中の21年3月期単独業績について、売上高が39億4500万円から42億2000万円(前の期比3.1%減)へ、営業利益が7億円から9億円(同0.2%減)へ、純利益が4億7400万円から6億1000万円(同4.5%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好材料視された。社会的にコンストラクション・マネジメント(発注者支援事業)への関心が高まっているほか、同社の認知度の向上もあり提案する機会が多くなったという。これにより、20年3月期を超える受注粗利益を計上できる見込みとなったほか、受注済み進行中プロジェクトで、大きな影響を受けることなく進捗し、過去最高だった20年3月期を超える売上粗利益を計上できる見込みとなったことが寄与した。同時に16円50銭を予定していた期末一括配当を25円50銭に引き上げるとあわせて発表した。前の期実績に対しては4円の増配となる。

■インスペック <6656>  2,430円  +254 円 (+11.7%)  本日終値
 インスペック<6656>は3連騰。19日の取引終了後、海外企業からロールtoロール型検査装置の大型受注を獲得したと発表しており、これが好感された。ロールtoロール型検査装置は同社が戦略的に受注獲得に取り組んでいる製品で、今回は海外企業から複数台を受注した。また、国内企業からも高性能フラットベッド型検査装置を受注しており、受注金額は合計で4億8000万円に上る。22年4月期の納入を予定しており、21年4月期業績への影響はないとしている。

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