市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):SANEI、黒谷、ナノキャリア

SANEI <日足> 「株探」多機能チャートより
■SANEI <6230>  3,515円  +330 円 (+10.4%)  本日終値
 SANEI<6230>が急反騰。19日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が214億円から221億円(前の期比3.5%増)へ、営業利益が12億円から15億6000万円(同43.4%増)へ、純利益が7億6000万円から9億5000万円(同30.8%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。コロナ後の生活スタイルの変化により、レバー水栓や非接触型の自動水栓の需要が増加していることや、巣ごもり需要によるホームセンターからの受注引き合いが引き続き強いこと、更に冬に発生した寒波により配管部材の受注が大幅に増えたことなどが要因。また、感染症拡大防止策による営業活動の自粛や、外出制限による販管費の減少なども寄与した。

■南陽 <7417>  1,781円  +121 円 (+7.3%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 南陽<7417>が大幅続伸。19日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が315億円から324億円(前の期比5.6%減)へ、営業利益が16億5000万円から18億5000万円(同12.6%減)へ、純利益が11億円から13億3000万円(同4.1%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。建設機械事業で、熊本地区を中心に発生した20年7月豪雨の復旧工事が本格化し、レンタル需要が高まったことに加えて、産業機器事業でロボット関連や半導体など一部の市場において、活発な設備投資の動きが見えはじめたことなどが要因としている。また、業績上振れに伴い、従来44円を予定していた期末配当予想を55円にするとあわせて発表した。年間配当は70円(前の期66円)となる。

■タカキタ <6325>  706円  +45 円 (+6.8%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 タカキタ<6325>が続急伸。19日の取引終了後、集計中の21年3月期単独業績について、売上高が58億円から65億300万円(前の期比1.1%増)へ、営業利益が1億5600万円から3億9900万円(同5.6%増)へ、純利益が1億2000万円から3億1400万円(同19.8%増)へ上振れ、減益予想から一転して営業増益で着地したようだと発表したことが好感された。新製品の投入効果に加えて、農林漁業者を対象とした経営継続補助金の後押しや、畜産クラスター事業による受注残の採択が進んだことが要因としている。

■黒谷 <3168>  1,024円  +55 円 (+5.7%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 黒谷<3168>は地合い悪のなか連日の上値追いで新高値圏をまい進。世界的な電気自動車(EV)シフトの動きを背景にその基幹部品であるリチウムイオン電池需要の拡大が続いており、需給が逼迫する状況にある。このリチウムイオン電池の原料にレアメタルが使われるが、その確保には国家を挙げての対応が求められる状況にある。そのなか同社はレアメタルリサイクル技術の確立に向け研究を進めており、その有力関連株としての位置づけで投資資金が攻勢をかけている。足もとの業績も改善色が強く、銅価格の上昇を背景に21年8月期の営業利益予想を従来見通しの4億3800万円から20億7200万円(前期比3.2倍)に大幅増額しており、これは17年8月期以来4年ぶりの水準となる。

■ゼネラル・オイスター <3224>  1,053円  +33 円 (+3.2%)  本日終値
 ゼネラル・オイスター<3224>が3日ぶりに反発。同社は19日取引終了後に、海洋深層水を用いたウイルスフリー牡蠣の陸上養殖の方法に関し、中国で特許査定を受けたと発表。この特許権は、牡蠣の幼貝を海洋深層水中で培養した微細藻類で給餌し、海洋深層水を用いた水槽中で成貝まで育成する陸上養殖方法で、既に日本と台湾、米国で特許を取得している。

■図研エルミック <4770>  338円  +10 円 (+3.1%)  本日終値
 図研エルミック<4770>が反発。19日の取引終了後、集計中の21年3月期単独業績について、売上高が6億円から6億1700万円(前の期比19.9%減)へ、営業損益が1億2000万円の赤字から6200万円の赤字(前の期300万円の黒字)へ、最終損益が1億3000万円の赤字から8200万円の赤字(同900万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受け続けているものの、強みであるストリーミング技術を基にした「エンジニアリング・サービス」事業の拡大に力を注いだことが寄与した。また、原価・経費の厳格管理や助成金収入の発生なども貢献した。

■ナノキャリア <4571>  308円  +9 円 (+3.0%)  本日終値
 ナノキャリア<4571>が大幅高で3日ぶりに反発きょう付の日本経済新聞朝刊で、「創薬支援を手掛けるアクセリード(神奈川県藤沢市)と4月に共同出資会社を立ち上げた」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、新会社では遺伝情報物質のメッセンジャーRNA(mRNA)を使い、膝の軟骨を再生させる薬を開発するという。早くて23年の臨床試験の開始を目指すとしている。

■みちのく銀行 <8350>  1,072円  +25 円 (+2.4%)  本日終値
 みちのく銀行<8350>が7日続伸。19日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、経常利益を10億円から22億円(前の期32億900万円の赤字)へ、最終利益を5億円から19億円(同45億9600万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。投資信託解約損益を除くコア業務純益が予想を上回ったほか、与信費用が想定を下回る見込みとなったことが要因としている。

■構造計画研究所 <4748>  2,998円  +54 円 (+1.8%)  本日終値
 構造計画研究所<4748>が高い。同社はきょう、アンリツ<6754>とローカル5Gに関する共同出資会社「AK Radio Design」を設立することで合意したと発表。「AK Radio Design」は、ローカル5G導入を検討する事業者に対して、シミュレーションから実評価までのワンストップサービスを提供。これらのサービスは、構造計画が持つ工学知を核としたシミュレータ製品及び解析サービスと、アンリツが持つ測定・評価技術を核とした通信計測機器及び測定サービスを組み合わせることにより実現するという。なお、設立は6月を予定し、出資比率はそれぞれ50%になるとしている。

■AMGホールディングス <8891>  893円  +16 円 (+1.8%)  本日終値
 AMGホールディングス<8891>は3日ぶりに反発。19日の取引終了後、従来15円を予定していた21年3月期の期末一括配当予想を20円に引き上げると発表しており、これが好感された。21年4月1日付で持ち株会社体制に移行したことから、記念配当5円を実施するとしている。

●ストップ高銘柄
 ジー・スリー <3647>  347円  +80 円 (+30.0%) ストップ高   本日終値
 さいか屋 <8254>  515円  +80 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 ホープ <6195>  1,635円  -500 円 (-23.4%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均