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【材料】<動意株・19日>(前引け)=助川電気、三社電機、HPCシス

助川電気 <日足> 「株探」多機能チャートより
 助川電気工業<7711>=大幅高で続伸。同社は16日、量子科学技術研究開発機構から「JT-60SAダイバータカセットの制作」を受注したと発表しており、これが好材料視されている。ダイバータ(ダイバータカセット)は、核融合反応で生じたヘリウムや不純物を排気してプラズマの純度を保持するとともに、プラズマからの高い熱を受け止める機器。今回の受注は、核融合エネルギーの早期実現のために、国際熱核融合実験炉(ITER)計画と並行して日本と欧州が共同で実施するプロジェクト「JT-60SA計画」におけるダイバータを組み立てるもので、受注金額は3億7620万円という。

 三社電機製作所<6882>=急伸。同社は半導体モジュールや電源デバイスを主力展開しパワー半導体分野に注力。特にSiCパワーモジュールについては、筆頭株主であるパナソニック <6752> と2015年に共同開発するなど連携体制にあり、昨年11月には小型で長期信頼性に優れたSiC-MOSFETモジュールのニュータイプを新規開発するなどその商品ラインアップの拡充も進んでいる。PBRは解散価値を約3割下回る0.7倍台で、指標面からは依然として上値余地が大きい。

 HPCシステムズ<6597>=大幅高で急速切り返し。同社は科学技術用の高性能計算システムの開発で先駆し、ビッグデータや人工知能(AI)分野を深耕し商機を捉えている。前週末16日取引終了後、スーパーコンピュータ「富岳」を計算資源とするSaaSサイエンスクラウドの有償サービス実証を開始したことを発表、これが株価を強く刺激する形となった。株価は3月29日と4月6日の3600円台前半でダブルトップをつけ目先調整局面にあったが、売りが一巡したことで値ごろ感を意識した投資資金が流入している。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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